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息が吸える映画


画面の中に入り込んで息が吸える映画に出会うことがたまにある。
まだ3本だけ。記録しておく。

『ノマドランド』クロエ・ジャオ監督
蝶々のいる崖だったと思う。空気が澄んでいて冷たくて、ほっぺがピリッとした。

『すべて、至るところにある』リム・カーワイ監督
戦争の跡が強く香るモニュメントを写す映像には独特の沈黙があった。息が吸えるというよりは、息が詰まるのかも。原爆ドームに行った時の感覚が蘇ってきた。

『悪は存在しない』濱口竜介監督
鹿と少女の静けさ、不可侵の自然から弾き出されたような、でもどこかで感じたことのある感覚。寒かった。


こうして書き出してみると冬のシーンばかり。冷たさを感じやすいのかも

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