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何ごとも上手くいかない。それがスリランカ。

先日、大家さんと一緒に買いに行ったマットレスが今日自宅に届くらしい。

そもそも、スリランカの配達文化って日本よりは盛んではない。というのも、大体来る直前に「今から行くねー」みたいな感じで電話が来るからだ。そりゃ共働きで両親が働きに出てる家庭なら、受け取るのは難しいし、日本のような便利さは無い。

このマットレスも同様で、先週の日曜日に「1週間後に届ける」って言われたけど、いつ来るのかなー?と思っていたら、午前中に電話が掛かってきて「今日の13時に行くねー」と言われた。

なるほど、本当にこういう感じか、と思いつつも、私は用事があったので13時には家を出ていたかった。そこで、「その時間にはいないから、もうちょっと早く来てくれる?」とお願いした。すると、電話の向こうの人は「ハー プルワン」(出来るよ)と言った。

しかし、ここからが問題だった。肝心のマットレスは13時になっても来ない。「まぁまぁまぁ、いいですよ。ここはスリランカなので。」そう思いながら、いつでも出発できるように、トイレに行った。そしてシャワールームに大胆に放置されたゴキブリの卵を発見する。
「何というタイミング」と思う前に、ゴキブリってもっと狭くて暗い隙間みたいな所で卵を生まないの?流石にシャワールームって大胆過ぎじゃない?と色々疑問に思いつつも、時間は掛けられないので、速やかにトイレに流す。

そんなこんなで、ゴキブリの卵を処理していたらマットレスの配達がやって来た。大家さんから「マットレス来たわよ」と声が掛かり、急いでマットレスを運ぶための経路を確保し、配達員の人を寝室まで誘導する。

大家さんは、いつもこういう時に一緒にいてくれる。それはそれで、かなり有り難いし心強い。しかし、その日はマットレスの搬入だけで終わらなかった。ついでに大家さんは私の部屋の洗濯機の様子を確認し、「ちょっと水栓が漏れてるんじゃない?息子に確認させるから、待ってて」と言われた。

ちなみに大家さんにも私は13時に家を出たいことを伝えてる。時刻は13時40分を過ぎていた。「いや、明日でいいよ、私もう家を出たいし」と言っても「大丈夫。息子が今から見るから」と返事が来る。全然会話として成り立っていない。
その大丈夫って論理はどこから来てるのか?と思いつつも、これ以上やり取りするのが面倒になったので、息子さんに洗濯機を見てもらうことにした。
そして息子さんが洗濯機の様子を見ている時に、ゴキブリの死骸を一匹発見する。なんかこういう時に限って、色々重なるもんだ。

ついでに汗をかいたから、家を出る前に前髪のアイロンだけあてなおそうとしたら、延長コードがぶっ壊れてることが分かった。1週間前に買ったばかりなのに…てか何で今?…と色々思うことはあったが、まぁこれがスリランカなのだ。

スリランカに住む日本人の知り合いは「物事の8割は上手くいかないって思ったら、色々気持ちが楽になるよ」と言っていた。確かに、スリランカって他の途上国に比べたら、まだ比較的スムーズに物事が運ぶ瞬間もある。だからこそ、勘違いしてしまうのだけど、基本的にはあまり上手くいかない。あと、上手くいかない日は本当に何しても上手くいかない。まぁ、でもね、これはスリランカだからって最近は思えるようになった。これはこれで自分的には成長のようにも感じる。

とりあえず、今日は日本の人達との楽しい飲み会なので、いっぱいお酒を飲んで楽しもうと思う。

おまけ
飲み会から帰った後、シャワールームを見ると、大きめのゴキブリがひっくり返ってた。たぶん、こいつが昼間発見した卵を産んだんだろうなぁなんて思いながら、微かに動くゴキブリの動きを止めるために、食器用洗剤をぶっかける。しっかりと死んだことを確認してから、トイレットペーパーに包んで、トイレに流す。
ちょっと酔ってたからこそ、いつもなら嫌になって放置してしまうものを、かなり素早く処理出来た気がする。やっぱり人生狂ってるぐらいの方が楽で良いって言うのは、こういう時に実感するものだろうか。今の私はスリランカで十分狂えているのかな?

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