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タミルのお祭りに行く

先週、ヌワラエリヤ方面に視察に行く機会があった。ぶっちゃけこの視察自体はどこに行くのかも担当者に全然教えてもらえず、(ヌワラエリヤとざっくりとした方面だけ伝えられた)到着した先で、視察の全容を知るような工程だった。

その中でも、一番印象的だったのは、タミルの人たちのお祭りに参加したこと。会場に着くと、車の前にはタミルの民族衣装を着た小さな子ども達が沢山いて、私たちが車を降りた瞬間から宇宙人を見るかのような視線で、物珍しそうにみる。そこで私が何か声を掛けると恥ずかしがって、隠れてしまう。しかし、隠れた場所から再度私の方を観察する。

スリランカでは私も外国人なので、珍しそうな目で見られるのは慣れていたつもりだが、この感じは初めてだ。なんというか、スリランカに人のヒソヒソコミュニティを100%発揮されている感じで、現地の人は何をするにしても、ずっと見てくるけど、こちら側からアクションを起こすと逃げていく。子どもたちは、恥ずかしいのか反動的に口の近くに手をあてて、私の方を観察している。それを皆がやっているものだから、次第に面白くなってきたぐらいだ。

さらに彼らはタミル語を話すタミル人なので、基本的にシンハラ語は分からない。連れてこられたお寺も、いつも見ているお寺とは全く違う様子で、本当に外国に来たような気分だ。(スリランカではどこに行っても外国人なのは変わらないけど…)

余談だが、タミルのお寺に行った時、おでこにティーカ(Tika)と呼ばれる赤い斑点を付けてもらった。その時に率直に嫌だな、という気持ちになった。きっとこれは自分は仏教徒だぞ的な自覚とヒンドゥー教に対する知識のなさからくる不寛容さと、どっちもある気がして、自分はまだまだ精進が足りないと思った。

その後は、グランドみたいな場所で踊りや歌を披露してくれる。(ここまで書いて思ったのだが、お祭りと言うより歓迎イベントだったのかもしれない)

私たちは来賓席みたいな所に座る。そして周囲の子どもや大人たちと一緒に見る。時より一緒に来ていた日本人と会話し始める子供もいて、1人会話を始めると、みんな興味があるのかゾロゾロ集まってくる。恥ずかしいから、1人ではいけないけど、誰かが始めると便乗したいのね、と思いつつ、その分かりやすさが面白い。でも、こういうの日本の子どもにだってある気がする。(たぶん)

最後はキャンプファイヤーをして、そこで皆で踊ろうと言われた。勿論、私たちも踊る為にキャンプファイヤーの近くまで行った。しかし、そこで私は一人の女の子から「Can I take a picture?」と聞かれ、そのまま「Can I take a picture?」タイムに突入した。つまり、私たちは踊れなかったのだ。
とにかく有象無象にやってくる感じも、これまた初めてで、秩序の無さと言えばそれまでだが、良い意味でバラバラ感がありつつも、しっかり身内や家族のフォローをしたり、願わくば何回でも撮ろうとしてくる所が面白かった。

普段はコロンボの比較的真面目な若者とばっかり接しているので、全く違う地方の子どもと出会うと、発見が多い。シンハラ人、タミル人と民族は違えど、小さい子どもは、基本口元に手があるのは面白いし、目が大きくて可愛い。まぁ、基本的にはどこの国も変わらないのかもしれないけど。

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