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#性癖の瓶を満たさないと出られない部屋 10centswriterさんの企画↓に参加しました。 「んん……」 中学二年生の少年、三郎は見知らぬ部屋で目を覚ました。 天井も床も、四方の壁も真っ白で、広さは十畳ほど。 ドアや窓は見当たらない。 「こ、ここは……い、いったい? ……ぼ、僕っ……」 たしか学校の帰り道だったはずだ。 かなり遅い時間で、公園の近くの暗い道を歩いていたときだ。 いきなり、後ろから羽交い絞めにされ……お決まりの何かを沁み込ませた白い
■ 旅館について部屋に入り、僕と同じ年くらいのバイトっぽい仲居さんが出て行ってから、ずっとユキエさんとヤりまくっていた。 「ああっ! すごいっ! なんでっ? なんでこんなっ……」 目の前にユキエさんの顔。 蕩けて、目が潤んでて、頬が真っ赤で、汗の滲んだ頬に黒髪がくっついていてエロかった。 いやほんと、この人はエロい。 僕とユキエさんはいま、対面座位でつながっている。 「ゆ、ユキエさんがエロすぎるんっすよっ……んっ……」 ここは海の近くの旅館。
「ユウダイくん、そんなところにつっ立っとらんとこっちきたら?」 わたしは雄大と名乗ったその少年を手招きした。 雄大は自分の年齢を18歳だと申告したが、とてもそうは見えない。 どう見ても、イリーガルな年齢に見える。 「ここっすか……ホントにここなんっすか? ……マジすか?」 「気に入らない? こういうところに入るのははじめて?」 「……ってわけじゃないっすけど……」 わたしから視線を逸らし、拗ねたように唇を突き出す雄大。 明らかに緊張している。 長い
ベランダで洗濯物を干し終えて、一服煙草を吸っていた。 よく晴れて気候もだいぶ過ごしやすくなった、秋の初めの日曜日の昼。 うちのマンションは公立公園の広大な敷地の近くにあり、大通りから少し外れた場所に位置している。 南北に延びる大通りから西側に延びる細い路地と、大通りと平行に延びる路地のちょうど角にマンションは位置していた。 路地と路地が角をなす部分は土地の勾配があるため、ちょっとした石段になっている。 大通りを走る車の音からも逃れられて、静かで、見晴らしの
「カオル? カオルじゃん?」 できれば一生、聞きたくない声だった。 とくに今日みたいに、クラスメイトの女子と一緒に、いい感じで下校しているような時には。 今日僕は、はじめて彼女……となりの席の花岡さん声を掛けた。 一緒に帰ろう、というと花岡さんはにっこり笑って、 『いいよ』と言ってくれた。 「カオル、ひっさしぶりじゃ~ん? 元気してた? ……あ、誰それ? 彼女?」 近づいてくる女は、ボサボサの髪にヨレヨレのTシャツとジャージ姿。 年齢はまだ20代半ば