フォローしませんか?
シェア
■ 例えばだな。 わたしが、海に来ているとする。 泳ぐつもりで来たんじゃない。いちおう、水着は着ているが。 日焼けするのがいやなので、ラッシュガードで全身完全武装だ。 そうしてわたしはビーチに腰かけ、海を見ている。 照り付ける太陽の下、ビーチパラソルの影で体育座りをして、ギラギラと輝く海面と水平線を見ている。 サングラスをしたまま。 いや、海を見ているのではない。 海のほうを見ているが、見ているのは波打ち際ではしゃぐ、水着の女の子たちだ。 女
■ 香澄は僕の元彼女です。 2ヶ月前に、彼女と別れました。 『なんだか……君は優しすぎるっていうか……少しもの足りないっていうか……』 香澄が僕に告げた別れの理由です。 その後すぐ、香澄が同じ学部の佐伯先輩と付き合い始めたと知りました。 (なんで? ……僕の何が不満だったんだ? それに、よりにもよってあんな奴と……) 佐伯先輩はハッキリ言ってゲスな男です。 男前でもないし、下品だし、それでも何故か女をとっかえひっかえして、気に食わない野郎です。
俺が貴様らのクンニ教官を担当する訓練教官(ガナリー)ハードタン軍曹である! 貴様らウジ虫のエロゲ・ラノベ脳が俺に口を効く時は余計な事で舌を疲れさせる前にまず“サー”と言え! わかったか!? 30童貞どもが!! サー・イエス・サー!! ふざけるな!! エンマに舌を抜かれたか!!!! サー・イエス・サー!! これから貴様ら30童貞どもは俺の下で厳しいクンニ訓練を受ける。 その舌で大正生まれのババアをイかせられるようになるまで誰一人卒業させん!! わ
地方に出かけたときのことだった。 その駅は無人駅で、電車を待っているのははじめ、わたし一人だ。 電車がやってくるまでは裕に40分はある。 本も持ってこなかったし、当時はスマホもなかったので、わたしにできることはいやがらせのように広がる田園風景を眺めていることくらいだった。 ああ、いったいこんなところで暮らす人間は、何を楽しみにして生きているのだろうか? ファミレスはおろか、コンビニすらない。 たとえば10代の若者たちは、こんな場所でどんな青春を過ごすのか
■ 何げなーく、その夜のデートで食事しているときに、勝也に言っただけでした。 まったく他意はありません。 ほんと、他愛のない話をしたつもりでだったんです。 「あのさ……今朝、朝の電車で痴漢に遭っちゃった……」 「え」 と、フォークでパスタを巻いていた手を止める勝也。 勝也はわたしの会社の同期で、付き合いはじめて半年くらい。 「え、って……その、痴漢に遭っちゃったって話よ。あたし、高校生時代はよく遭ったんだけど、大学生になってから、一度も痴漢に遭ったことな
自慢じゃないですが、わたしは計画的な男です。 この日のために、いろいろと周到な準備を重ねました。 「……お風呂行ってくる……」 リビングのソファでテレビを観ていた娘の菜々美が、よろよろと立ち上がります。 その頬はもう真っ赤で、目つきもどこかとろんとしていて、潤んでいました。 (きたきたっ! ……いいぞいいぞっ……) 菜々美はグリーンのTシャツにベージュのショートパンツ姿。 手脚はとても細くて長く、○学生にしては少し背が高いほうでしょうか。 肩までの髪を
多くの男は、元カノとふつうの見知らぬ女を比較したとき、ふつうの女よりも元カノのほうが、セックスまで持ち込むハードルが低いと考えているようだ。 たとえば今、あたしと電話で話しているツカモト。 こいつの現在の心境なんかはその典型なんだろう。 「最近、どうしてるの?」 「別に、あんまり変わりないけど」 あたしはできるだけ気のないふうを装って、言葉を選び、声の抑揚も抑えて答える。 「……最近ヒマでさあ。まあ仕事のほうは順調なんだけど、出会いが少ないっていうか」 「
以前から疑問に思っていたことがある。 AVなどで見かける『潮吹き』に関することだ。 ウィキペディアにおける『潮吹き』の定義は、以下のようなもの。 :::::::::::::::::::::::::::::::::: 英語では、Squirting又はFemale ejaculationすなわち女性の射精と呼ぶ。 1944年、ドイツの産婦人科医であるエルンスト・グレフェンベルグらが、膣前壁の尿道の内側表面つたいにある性欲を喚起する場所と表現する部位を発見し、1950
■ 先月も3つ年下の女性教師が辞めてしまった。 彼女もちょっと精神をやられてしまったみたいで、わたしがあの高校に赴任してから8年……同じような理由で辞めてしまった同僚教師はこれで5人目。 教育現場はとてもハードだ。 (だから、いいよね……にたまにはこんなふうにオイルエステに来るくらい……) わたしは今年で30歳になる。 未婚、ここ数年彼氏ナシ。 エステの施術室のベッドで腹ばいになって、アロマオイルの香りを嗅ぎながら、ヒーリング・ミュージックに耳を傾けて
無我夢中で晴美の服を剥いて、さあて一体どんな身体をしてやがるんだこの女はと、やや焦りながら身体を起こして眼鏡を掛けなおした。 そして、ベッドの上で仰向けに広がっている彼女の身体を見下ろす。 「えっ、なに?……ちょっと……眼鏡まで掛けなおして、すけべ」 おれに見られていることで羞恥を掻き立てられたのか、まわりの景色に反射するほどに白くしなやかな肢体がシーツの上でくねった。 思ったとおりの素晴らしい身体だった。 胸は手のひらに収まるくらいで、あばらが
「佐友里さん、ゆうべはずいぶん、ハッスルしたようやの」 くそじじいが。 わたしは舌打ちした。 だーかーらー、舅と同居なんてイヤだったんだ。 だいたいからして、このじいさんがど助平であることは知ってた。 「うるせえよ、くそじじい」 あたしはテレビ画面から目を離さずに寝転がったまま、戸口のところに立っている義父のことを振り返りもしなかった。 「佐友里さん、いつも大変やろ。なんせ、儂が毎晩聞き耳立てとるさかいにな。声を殺してアレすんのに、往生しとるんやろが」
■ 「これで……いいの?」 ベッドの上にあたしは立たされていた。 おっさんは床に膝をついて、あたしの姿を見上げている。 「いいよお……すっごくいい。とっても似合ってるよお……ほんと、最高だ」 マジでキモいおっさんだった。 ちょっとお小遣いが足りなくて、学校の友達に教えてもらったアプリでパパ活してみたのが間違い。 3時間前に駅前で待ち合わせて、小走りで走ってきたのがこの40代後半のキモいデブハゲだった。 「こんなの……昔の〇校生はホントに履いてたの? 信