マガジンのカバー画像

つづきものエロ小説(18禁)

283
2話以上にまたがるエロ小説は、読みやすいようにこちらにまとめます。
運営しているクリエイター

#痴漢

イグジステンス あるいは存在のイっちゃいそうな軽さ 【5/13】

前回【4/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  そこから記憶がフェードアウトして、目を覚ますとわたしは駅前の……どこの駅だ? それもわからない……チェーン店らしい居酒屋で飲んだくれていた。  絵に描いたドラマの酔っ払いのように、テーブルに突っ伏していたようだけど……この店に入った記憶がまるでない。  目の前には8分の1ほど気の抜けたビールが入った大ジョッキがひとつ。  一体、何杯飲んだのかもわからない。  ツマミもアボカドの刺身以外は頼んでおらず、お通しの

終電ガール:インテグラル chapter 1【1/5】

■あらすじ■ 14歳の女子中学生。千春はある朝の通学電車の中で、奇妙な痴漢に遭う。 触ってきたのはセーラー服姿の、美しい少年だった。 千春の恋人、輝は千春の体験談に異様なほどの執着を見せて引き込まれる。そして、これまで誰にも話したことのない自らのトラウマとなった体験を語り始める。 その物語はどこか、美しいセーラー服の少年の話とシンクロしており…… ※読まなくても大丈夫ですが、このお話↓とすこーし繋がっています。 『列車の振動は興奮を誘(いざな)い、腰髄にまで欲望を忍ばせる

終電ガール:インテグラル chapter 1【2/5】

前回【1/5】はこちら ■  14時間後……千春は輝の唇から自分の唇を離すと、今度は彼の耳たぶにキスをして、小さな声で囁いた。 「……今朝、また痴漢にあっちゃった」 「え?……また?」  輝が、上ずった声で言う。  学習塾の最寄り駅近くの、ずっと改装工事をほったらかされたまま廃屋となっているそのビルの裏に、2人の場所があった。  別に、2人のための場所というわけではない。  2人ともまだ中学生なので、いちゃつくには場所を選ぶ必要があった。  その場所は、誰にも知

終電ガール:インテグラル chapter 1【3/5】

前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  一週間は、千春にとって平和が続いた。   7時間授業を受け、学習塾に通い、そのうちの1日は終電前に……あの秘密の場所で輝とキスをした。   スカートの中に手を入れられたが、パンツの中にまで手を入れることは許さなかった。   これまでに一度も、千春は輝にそれを許したことがない。   何故かはわからない。  それを許してしまうのが、何かとても恐ろしかったからだ。  理由はなく、単に怖かった。  一週間目……その朝の

終電ガール:インテグラル chapter 1【4/5】

前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 『じょ、じょ、冗談じゃねー! ……な、なんであたしが……こんなこと……』   さすがにこの時点では、千春の現実感を奪っていた全身の熱も一気に冷めていたので、あわてて手を引こうとした。   しかし少年の手が、千春の手を上から押さえつけてくる。  千春の手を押さえつけた少年の手は、信じられないくらい柔らかく、乾いていて、なぜかひやりとするくらい冷たかった。  しかし、その手に押さえつけられている自分の手の中のペニスは

終電ガール:インテグラル chapter 1【5/5】

前回【4/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  『わあ……あたし今……アホなエロ小説みたいなことしてるよ……』  セーラー服を着た少年の手を強引に引っ張って電車を降りたのは、輝とともに通う学習塾のある駅だった。   今日はもう、学校をサボることに決めた。  学校をサボるなんて、これまで頭に思い浮かべたこともなかった……  とにかく、今の千春は強烈な感情に支配さている。  一体、自分でもこれからどうなるのか、まったく先が読めない。   千春は少年の手を引きな

終電ガール:インテグラル chapter2【1/5】

第一章は ↓ こちら 前回 chapter1 最終回は こちら chapter 2「輝」 「……つまり……その、毛が……生えてなかった、ってこと?」   千春がこれまでに見たことないくらい、輝のまなざしには真摯な熱が籠もっていた。  今日は二人して、塾をさぼった。   夕方に携帯で連絡を取り合い、塾の最寄り駅の改札で待ち合わせて、マクドナルドで食事をして、街をぶらついた。  二人して塾をさぼったのは、これが初めてだった。   そして、またこの廃ビルの裏のスペース

終電ガール:インテグラル chapter2【2/5】

前回【1/5】はこちら ■ 「あっ……あ、あっ……んっ……そ、そんなっ……ああっ……」   輝にとってそれは目もくらむような感覚だった   千春はこともなげに、輝のその部分を口に含むと、舌で転がし始めた。  ……んちゅっ……ちゅばっ……ちゅるっ……んちゅっ……くちゅっ……   普段自分の指でその部分を弄くりまわすときに味わう感覚など、小さなあくびがもたらす快感くらいに感じられるほど、それは刺激的だった。  そして輝は翻弄される。  最初に感じたのはするどい痛みの

終電ガール:インテグラル chapter2【3/5】

前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 「す、すごい……」  輝のペニスを、跪いた千春が目を丸くして見つめている。  ペニスにさらに血液がみなぎり、その部分に集中する感覚は、もはや痛いくらいに自分を責めさいなんでいた。   もはや、千春の視線は気にならなかった。   せり上がる陰嚢の中では、出口を求める熱いマグマが、ひたすら解放されることを待ち望んでいる。  しかし……その前に、口から心の中のマグマを、すべて吐き出してしまう必要があった。 「そ……

終電ガール:インテグラル chapter2【4/5】

前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 「そっ……そこ…………んんっ!!」  生まれて初めて、ペニスを他人の手で弄られ、舐められた。  それも、ほかでもない千春に。  次に千春は、輝の後ろの窄まりまで犯そうとしている。  「ここ、触られると……そんなに気持ちいいの?」千春がからかうような口調で囁く。「なんか、ひくひくしてる……ほしがってるみたい~……」  「そ、そんなっ……あ、あっ!!」   浅く、千春の指が入り口から……本来は『出口』だが……進入して

終電ガール:インテグラル chapter2【5/5】

前回【4/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 「……あああああああんんんっっっ!!」     輝は立ったままほとんど弓なりに反り返った。   そのため千切れそうに硬直した陰茎を突き出すかたちになる。  それを迎えるように、千春がぱくっ、と口に含む。   千春の舌が亀頭に巻きつきはじめた頃には……  もう輝にはスプーン一杯の理性も残っていなかった。   ほとんど勝手に……口が喋りだしていた。 「……そ、そ、そうだよっ……あれから……ずっと……あの子のことを想像し

終電ガール:インテグラル chapter3【1/10】

第一章は ↓ こちら 第二章は↓こちら 前回 chapter2 最終回は こちら chapter 3「終電ガール」■  時間を10時間ほど戻そう。   千春の口の中にしたたかに射精した後、セーラー服姿の少年はへなへなとその場にへたり込んでしまった。   一瞬千春は、口の中を満たしていたその精液を、ちょっと味わってみようかと考えた……が、思っていたとおり、というか想像していた以上に、その生暖かさと質 感は、不快なものだった。   結果 ……地面にそれを吐き出す。

終電ガール:インテグラル chapter3【2/10】

前回【1/10】はこちら ■   それから毎朝のように、セーラー服を着た中年男は、通学電車に現れた。   そして少年は人混みの中で、毎朝のように辱められた。   朝の電車の中で、男の手によって一滴残らず精液を搾り取られることが……少年の日課となっていた。   日を重ねるごとに、男の手は少年の快感のポイントを熟知していく。   ……その手つきは、ますますねっとりと、執拗なものに変わっていった。  耳元で囁かれる異様に低い囁きも…… 「昨日よりも今日のほうが感度ええや

終電ガール:インテグラル chapter3【3/10】

前回【2/10】はこちら 初回【1/10】はこちら ■  ホームの端で終電ガールは、ローファーのかかとを神経質にすり合わせていた。   俯きながらちらちらと時おり周囲に目を配る表情からは、不安を隠しきれていない。   しかし彼がほんものの少女ではなく少年であることは、ほぼ完璧に隠すことができている。     華奢でたよりない、ほっそりとした肢体は……  ホームを行きかう多くの男性に好印象をもたらしているようだ。   終電ガール自身はそのことにまったく自信を持てないでいた