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そのラブホテルには、いわゆるソフトSMルームがあった。 SM専門のラブホではない。 いわゆる、ふつうのラブホテルで……ハードなSMファンが好んで使うような専門的なホテルではない。 広い部屋の壁は、赤い……というか肉の色。 それ以外は黒で統一されている。 大きなベッドに大きなジャグジー付き浴室、カラオケに大型テレビ……というようなラブホの基本的な装備は備えている。 とにかくあらゆる壁が全面的に、鏡張りになっていることを除いては。 そして、そこにはいろん
【前編】はこちら ■ ブイイイイイイイイーーーーーーーーーン………… 「あっ……あああっ……ちょ、ちょ、ちょっとっ……ちょ、ちょっ……む、むりむりむりむりっ! ああっ……ああああっ……やっ……やあっ……そ、そんなっ……だ、だめだってっっ…………あああああああああっ!」 合皮の薄皮一枚越しに、小柄な彼女の身体が跳ね、うねり、くねる。 わたしは椅子の中の狭い空間のなかで全裸。 この部屋にこの拘束椅子が運び込まれてきたときから、ほとんどずっと中にいる。 外からは
前回【2/10】はこちら 初回【1/10】はこちら ■月曜、午前2時 30分 時計を見ると2時30分だった。 電話の主はどうも10代の少女のようだ。 しきりに「あの……」とか「えっと……」とかを繰り返すばかりで、一向に話が始まらない。 どうも頭の中が派手に混乱しているらしい。 電話で話をするのが苦手なのかも知れない。 おれが辛抱強く待っていると、ようやく彼女は以下の言葉をまとめ上げた。 「……あの……その……あたし……かおるっていいます」 「別に名
前回【3/10】はこちら 初回【1/10】はこちら ■土曜、午前0時 ベッドの上に広げられた薫の身体は、うっすらと赤みを帯びている。 大きく息づく豊かな胸の上で、乳頭はぴんと天井をさしていた。 下半身は汗とおれの唾液と、薫自身が溢れさせた液で濡れて光っている。 それに、薫は全身に汗をかいていた。 薫の汗はおれの汗のようにだらだらと流れはしない。 朝露のように、無数の玉の汗が裸身を覆っている。 薫の顔は真っ赤だった。 別に意地悪をしていたわけではないけ
前回【5/10】はこちら 初回【1/10】はこちら ■金曜、午後11時30分 ベッドの上で膝を立てて横たわる薫。 「……あっ………………いやっ…………」 おれはその膝と膝の間に手を差し入れて、ゆっくりと開いていった。 かすかに薫の膝から抵抗を感じたが…… それは実に弱々しく、義務的なものだった。 「……や……だっ……」薫の二重の垂れ目が、薄目でおれを見る「……は、恥ずかしいよぅっ……」 おれは気にせず、薫の膝を開く手にぐいっと力を入れる。 「……
前回【6/10】はこちら 初回【1/10】はこちら ■火曜、午前2時30分 「それで……あたしの脚を……その人がグイッと……」 「グイっと?」 気を遣ってはいたのだが、声が裏返っていた。 昨日の電話から24時間ばかり……失業中でとくにやることも、考えることもないおれは、昨日みすみすと薫に電話を切らせてしまった自分を責め、後悔にあえいでいた。 しかし……気も狂わんばかりだったたおれの後悔を裏切り、薫から電話が掛かってきた。 今度はうれしさで気も狂わんばかり
前回【8/10】はこちら 初回【1/10】はこちら ■水曜、午前3時 電話が鳴る。 ワンコール目が鳴り終わるよりも先に、おれは受話器を取った。 「もしもし?」 激しく落胆した。 薫ではない。 それどころか、一昨日の自殺女だった。 「もしもし? 聞いてる? あたし今から死ぬの……今からよ。お薬たくさん飲んだんだから。手首だって切るよ。練炭も用意してるんだから…………ね、聞いてる?」 おれはため息を吐いた。 ということは、少なくともあの電話から48時間
■ 「ふふふ……どうしたのかな? 柿崎くん……そんなに飲んだかな?」 「うっ……あっ……か、課長っ……」 身体の自由がきかない。 頭もぼんやりして、足腰が立たない。 きっと……島倉課長がお酒になにか盛ったんだ……そうに違いない。 「じゃ、そろそろ布団のほうに行ったほうがいいんじゃないかな……?」 「……まっ……まだっ……だ、大丈夫ですっ……あっ……」 ばたり、と倒れてしまった。 今は地方都市に出張中。 この部屋は島倉課長が予約した旅館の部屋。 信じ
【前編】はこちら ■ 身体は酒に混ぜられていた何らかの薬物のせいで、自由がきかない。 大声を出して誰か助けを呼ぶのは……恥ずかしすぎる。 それにこのハゲのフェラチオは……あまりにも巧みすぎた。 (あっ……ああっ……だ、だめだっ……だめです木本さんっ……) 僕が閉じた瞼の奥に浮かべたのは…… 会社ナンバーワンのエロ女、木本さんの姿だった。 (いっ……いま僕のちんちんをしゃぶってるのはっ……ハゲで変態の島崎課長じゃないっ……会社一エロい、木本さんなんだっ……
前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ その夜、祐樹はまた継母、こころのエロ動画で抜いた。 抜いて、抜いて、抜きまくった。 回数は3回までは覚えているが、その後、何回抜いたかわからない。 今回はVRではなく、普通の動画で抜いた。 タイトルは、 『先生! やめてください!~いたいけなJKが放課後の教室で変態教師に弄ばれて……イく!/椎名こころ』 継母、ことみが(やはり)セーラー服姿の女子高生で、中年教師にハードなセクハラをされまくる、という
前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ とにかく、フェラチオだ。 継母……ことみの旧芸名・椎名こころ主演のAV動画を観ても、いつもフェラシーンで射精してしまう。 その後のセックスシーンに関しては、あまり惹かれない。 というのも、女性器に自分のペニスを入れる、という行為にどうもリアルな実感を抱けないからだ。 12歳の少年の限界だった。 しかし…… (こころは……親父のちんぽを……あの口で……あの口に親父のちんぽが……) とりあえず昨
前回【4/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 祐樹は、こころを起こさないように家を出た。 どうもこころはかなり深く眠っていたらしく、祐樹が出かけたのにまったく気づかなかったようだ。 ふらり、ふらりと暗くなった夜道を歩く。 はじめてスカートを履いて歩いた。 思っていたよりも不安定な感じでも、外気が気になる感じでもないけど、どうも股間がパンツ一枚で地面と対しているというのは妙な感じだ。 祐樹が下半身に身に付けているのは、丈が短すぎる紺のプリーツスカ
前回【5/7】はこちら 初回【1/7】はこちら ■ 鏡で鳴門さんの表情を確認しながら、僕は彼女を突き上げつづけた。 「あっ……んんっ……す、すごっ……ね、ねえ、すごくない? い、いつもよりすごくないっ……?」 「鳴門さんが目隠しされて、ビンカンになってるだけですよ……」 嘘だった。 僕自身も、いつもの数倍は興奮していた。 鏡のなかでは目隠しをされた鳴門さんが、厚めの唇を開いて顔を歪め、頬を真っ赤にして喘いでいる。 「ち、ちがうよっ……こ、こんなっ……へ、
前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 「いやらしい……すっごくいいよ……かわいいでえ……」 「…………」 いや本気で、アホやない? アホやろ? ……って思ってましたけど、口には出しませんでした。 できるだけ軽蔑の冷たさが出ないように、拗ねたような顔で夫を……ヤスを睨みます。 半分は本気で、半分は演技……そんな表情をしてみせることが、ヤスを喜ばせることになる、と思ったから。 なんせ夫は本気なのです。 不能、じゃなくて、インポテンツ、じ