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つづきものエロ小説(18禁)

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2話以上にまたがるエロ小説は、読みやすいようにこちらにまとめます。
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#変態

ホラー官能小説:百目(ひゃくめ)【6/7】

前回【5/7】はこちら 初回【1/7】はこちら ■  鏡で鳴門さんの表情を確認しながら、僕は彼女を突き上げつづけた。 「あっ……んんっ……す、すごっ……ね、ねえ、すごくない? い、いつもよりすごくないっ……?」 「鳴門さんが目隠しされて、ビンカンになってるだけですよ……」  嘘だった。  僕自身も、いつもの数倍は興奮していた。  鏡のなかでは目隠しをされた鳴門さんが、厚めの唇を開いて顔を歪め、頬を真っ赤にして喘いでいる。 「ち、ちがうよっ……こ、こんなっ……へ、

セルジュの舌/あるいは、寝取られた街【4/13】

前回【3/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  いったいどういうことだ?   親友の和男が自分の下半身にのしかかり、ズボンのベルトを外そうとしている。  恵介は和男の頭を押さえつけ、なんとかその凶行に抵抗しようとした。 「やめろって! 何なんだよっ?! 一体何なんだよ!」 「おれがどんな目に遭ったと思う? あのセルジュの部屋で? お前にわかるか? そこには裕子がいたんだ!……素っ裸でな! 素っ裸で裕子が笑ってたんだ! このおれを、笑ってたんだよ!」  い

セルジュの舌/あるいは、寝取られた街【6/13】

前回【5/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  落ち着かなかった。  カーラジオからはあべ静江の「恋はみずいろ(日本語バージョン)」が流れている。  恵介はまるでシートベルトによって座席に拘束されたまま、爪を噛み、貧乏ゆすりをし、奥歯をカチカチと鳴らしながらセルジュの家を見ていた。  ちらりと車のデジタル時計を見ると、江藤がセルジュの家に入ってから、5分が過ぎている。  恵介にとっては1時間にも思える5分間だった。 (セルジュが留守だった……ってわけじゃ

セルジュの舌/あるいは、寝取られた街【7/13】

前回【6/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  和男の葬儀は、町の公民館で行われた。  クラスメイトたちや教師たちを始め、多くの町の人々が弔問に訪れた。  もちろん、恵介も学校の制服を着崩さずきちんと着て、公民館に向かった。  恵介の両親も、妹の千帆も同道した。  恵介と和男は、小学校の頃から兄弟も同然だった……家族ぐるみでキャンプに行ったことも2度ほどある。  公民館へ の道中は、誰もが無言だった。  両親は、和男のあまりにも早すぎる死を率直に悲しん

セルジュの舌/あるいは、寝取られた街【9/13】

前回【8/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  翌週の月曜日、担任の江藤が学校に復帰した。  あの黒い服のハゲ頭が予言したとおりに。  江藤は和男の葬式にすら、顔を出していなかったのに。 「みなさんおはようございます。ちょっと体調を崩しちゃって心配かけちゃったけど、みんなは先生に会えなくて寂しかったかな? ……わたしはみんなに会えなくて、とっても寂しかったよ。教師になって2年目でこんなことを言うのはちょっとおこがましいけど……やっぱり教師、っていうのはわたし

セルジュの舌/あるいは、寝取られた街【11/13】

前回【10/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■  それでも恵介は比較的、聡明な少年だった。  だから母がセルジュとことに及んでいる部屋のドアを、蹴破るような無謀なことはしなかった。  そのかわり包丁を手にして階段の下の死角に座り込み、セルジュが部屋から降りてくるのを待った。  果てしないほど長い時間、セルジュが母を蹂躙する声と、それを熱烈に迎え入れる母親の声を聞いていなければならなかった……が、思っていたよりそれは辛くはなかった。  これから自分がやろう

セルジュの舌/あるいは、寝取られた街【12/13】

前回【11/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ 「う、うそだろ……そ、そんなバカな…………」  暗闇に目が慣れてくるにしたがって、セルジュの舌の様子が見えてくる。  自分のへその上、20センチほど上空に、油じみたヒゲまみれの顎の存在を感じる。  そのいかつい顎が少し開き、ガサガサに荒れた唇から、それが覗いていた。  いや、覗いていたのではなく、だらりと垂れ下がっていた。  人間の舌の長さではない。  そのいかつい顎の下……のどぼとけくらいの位置まで、赤

大きくて、固くて、太くて、いきり立つ魔法【3/5】

前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 「いやらしい……すっごくいいよ……かわいいでえ……」 「…………」  いや本気で、アホやない? アホやろ?  ……って思ってましたけど、口には出しませんでした。  できるだけ軽蔑の冷たさが出ないように、拗ねたような顔で夫を……ヤスを睨みます。  半分は本気で、半分は演技……そんな表情をしてみせることが、ヤスを喜ばせることになる、と思ったから。  なんせ夫は本気なのです。  不能、じゃなくて、インポテンツ、じ

大きくて、固くて、太くて、いきり立つ魔法【4/5】

前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  わたしは夫がDIYで天井に取り付けた滑車に釣られていました。  手にはふわふわした手かせをつけられて、それに結わえたロープで引っ張られ、バンザイの格好を取らされています。  ヤスに履かされたヒールの高いサンダルのせいで、なんとか、かかとは床に着いていましたが……体重のほとんどはは滑車に支えられていました。  目にはエナメルっぽいビニールの目隠しをつけられていて、なにも見えません。 「ほら……ほら……恥ずかしい、

泊まりに来た妹の彼氏が夜這いしてきやがった【後編】

【前編】はこちら ■  目の前に、妹の彼氏……倉持くんの顔があった。 「お姉さんっ……ぼ、僕っ……」 「な、なに? なにこれ? ……ってか倉持くん……なにしてんの?」  急に、上半身にずっしりと重みを感じた。  倉持くんが、わたしの上に乗っかっている。  え、なに?  これ、どういうこと? 「……お、お姉さんっ……も、もうたまんないっスよっ……」 「た、たまんないって……ねえ、ちょっと、なにやってんの? マジで?」  乗っかった倉持くんに上半身を押さえつけら

終電ガール:インテグラル chapter 1【2/5】

前回【1/5】はこちら ■  14時間後……千春は輝の唇から自分の唇を離すと、今度は彼の耳たぶにキスをして、小さな声で囁いた。 「……今朝、また痴漢にあっちゃった」 「え?……また?」  輝が、上ずった声で言う。  学習塾の最寄り駅近くの、ずっと改装工事をほったらかされたまま廃屋となっているそのビルの裏に、2人の場所があった。  別に、2人のための場所というわけではない。  2人ともまだ中学生なので、いちゃつくには場所を選ぶ必要があった。  その場所は、誰にも知

終電ガール:インテグラル chapter 1【3/5】

前回【2/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  一週間は、千春にとって平和が続いた。   7時間授業を受け、学習塾に通い、そのうちの1日は終電前に……あの秘密の場所で輝とキスをした。   スカートの中に手を入れられたが、パンツの中にまで手を入れることは許さなかった。   これまでに一度も、千春は輝にそれを許したことがない。   何故かはわからない。  それを許してしまうのが、何かとても恐ろしかったからだ。  理由はなく、単に怖かった。  一週間目……その朝の

終電ガール:インテグラル chapter 1【4/5】

前回【3/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■ 『じょ、じょ、冗談じゃねー! ……な、なんであたしが……こんなこと……』   さすがにこの時点では、千春の現実感を奪っていた全身の熱も一気に冷めていたので、あわてて手を引こうとした。   しかし少年の手が、千春の手を上から押さえつけてくる。  千春の手を押さえつけた少年の手は、信じられないくらい柔らかく、乾いていて、なぜかひやりとするくらい冷たかった。  しかし、その手に押さえつけられている自分の手の中のペニスは

終電ガール:インテグラル chapter 1【5/5】

前回【4/5】はこちら 初回【1/5】はこちら ■  『わあ……あたし今……アホなエロ小説みたいなことしてるよ……』  セーラー服を着た少年の手を強引に引っ張って電車を降りたのは、輝とともに通う学習塾のある駅だった。   今日はもう、学校をサボることに決めた。  学校をサボるなんて、これまで頭に思い浮かべたこともなかった……  とにかく、今の千春は強烈な感情に支配さている。  一体、自分でもこれからどうなるのか、まったく先が読めない。   千春は少年の手を引きな