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■ 社会人1年目、入社したばかりの僕の教育担当になってくれた須藤さんは、当時まだ30歳にはなっていなかったと思う。 年齢を聞くのは失礼だと思ったので、聞かなかった。最後まで結局。 セミロングの髪で笑うと頬にえくぼが浮かぶ。 目は小さめだけど切れ長だった。そして唇は少し厚め。 よくドラマに“ヒロインのお母さん”役で出ている……あの……なんつったっけな? あの女優さんに似ていて、オシャレだった。 それに……背は僕より頭ひとつ小さいけれど……おっぱいやお尻が丸く
【前編】はこちら ■ 「んっ……ふっ……んっ……んんっ……むっ……」 僕の股間に顔を埋めた須藤さんの熱い鼻息が、僕の陰毛をそよがせる。 須藤さんは長い睫毛を伏せて、頭を右に、左に動かしながら……ときおりぼくの睾丸を片手で揉み込みながら……ときどき目を開けて、上目遣いで僕の反応や表情を確認しながら……それから、お尻に回した手で、僕のお尻の割れ目を触りながら奥まで…… ……もうやめとこう。 これ以上書くと、ほんとにバチが当たりそうだ。 「あ、ああっ……あ、ああ
「んっ……ふっ……んんっ……んっ……ふっ……」 声が聞こえた。 あたしは眠りが浅いので、ちょっとした音ですぐ目を覚ます。 もう窓を開けていれば眠れる気温だったけど、その日はすこし湿気があってまだ寝苦しい夜だった。 ちらり、と隣を見る。 弟のユウトが、あたしに背を向けていた。 その細い項と、肩が、ゆさゆさと揺れている。 (ヤッってる……シコってる……) あたしは確信した。 うちはけっこう、というかかなりビンボーだったので、家が狭かった。
【前編】はこちら 「はあっ……あっ……は、はあっ……うっ……んっ……」 「ほれ、言いなよ……どんな子なの? あかねちゃんは……」 ふー、ふー……自分の鼻息がすっげえ荒くなってる。 ますますユウトの背中はじっとりしてきた。 それを、あたしはおっぱいで感じている。 「……んっ……せ、背が高くてっ……」 ちょっと意外だった。 ユウトはたぶん、同年代のクラスの男子たちのなかでも背が低いほうだと思う……まあ、これから伸びるんだろうけどね…… で、あたしはクラスのな
前回【1/13】はこちら ■ 会社からの帰り道。 いやに仕事が手際よく片付いた日だったが、こんな日はろくなことがないに違いない。 これまでの経験が予言している。 なんだか、悪い予感がする。 飯田は今日はうちに来ないので、ひとりの部屋に帰っても仕方がない。 だから会社の近所のドトールで、ぼんやりしていた。 二人がけの席の正面では、カップルがじゃれている。 ブサイクな女が、ブサイクな男にグチグチと痴れ事を並べていた。 見ているだけで虫唾が走るくら
前回【5/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ テーブルを挟んで正面に座っているじじい。 その身体が、テーブルの底に沈み込んでいくように、どんどん小さくなっていった。 それにつれて、テーブルの下でわたしの下半身をもてあそぶ(いやらしいね)じじいの手は、ますます激しく、あからさまになっていく。 どう考えてもおかしい。 いくら酔っているとはいえ、これはヘンだ。 ヘンなことされてることに加え、目に見えていることがあまりにも不自然だ。 逃げなくては、
前回【6/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ そこから先は、ちょっといろいろよくわからない。 どうやってそこに連れてこられたのか? 居酒屋にいたときからどれくらい時間が経っていたのか? ……そもそもそこがどこだったのかも、なにもかもさっぱり。 気がつくと、わたしは広いベッドのようなものの上に横たわっていた。 (……ううう……ん……ってか、ここどこ?) 身体の下はシーツの敷かれた柔らかい素材。 とても寝心地がいい。 でも、部屋は真っ暗で、
前回【7/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ 鏡に映っていたのは、わたしではなかった。 もの欲しげな熱っぽい目をして、やたらとぽってりした唇を半開きにしている女。 とんでもないおっぱいと、ヤバいほど大きなお尻をして、たいていの男ならむしゃぶりつきたくなるような、見るからにインランな身体つきをした女。 「……そこに映っているのは、あなたですか?」 「ち、ちがう……こ、これ……こんなの……わたしじゃない……」 わたしは頭を振った。 鏡の中のい
前回【8/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ また、エロ小説みたいな出だしで失礼。 「おら! おら! おら! おうら! おら! おら! おら!」 わたしは飯田のうえに跨って、激しく上に突き上げられていた。 飯田はいつもわたしを騎乗位で突き上げる。 そうすると、めちゃくちゃに濡れた。 見下ろすと、わたしの細い身体には不釣り合いな、ちょっとやばいくらい大きなおっぱいが波打つように揺れて、飯田の目を楽しませる。 「あんっ! ああんっ! すごいっ! や
前回【9/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ わたしは自分の部屋に帰ってきた。 明かりを消すと、どうもこの部屋は、あのじじいに連れ込まれた鏡張りの部屋と似ているような気がする。 というか、ふと、四方 の壁がこっそりと鏡になっているのではないか、という不気味な感じがしてならない。 その向こうから、牛島のあののっぺりした大きな顔が覗いているのではな いか、という気がしてならない。 プライバシーを覗かれているような気がしないでもなかったけど、わたし
前回【10/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ 飯田は明かりを消してくれた。 部屋は真っ暗、というほどではないが、飯田の顔が影法師になる。 「誰だよ、ウシジマって……」 その声が、少し上ずっていた。 「……なんでもないよ……どうでもいいじゃん、そんなこと……あっ」 仰向けにされて、胸を庇っていた手を引き離され、そっと頭の上に上げさせられた。 “バンザイの格好でいなさい”ってことだろうか? いや、そういうことなんだろう。 わたしはベッドの
前回【11/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ 気がつくと、わたしはまだ突かれ続けていた。 まるで夢の中で夢から覚めたときみたいに、わたしがまだ快楽の真っ只中で溺れていることを身体が教えてくれた。 全身が船に揺られているみたいに揺れている。 後ろからゆっくりと出し入れされている。 飯田はもちろん、これまで誰にもされたことのない出し入れだった。 どれだけ長い時間そうされていたんだろう? 一歩遅れて、あられもない声が出た。 「あっ……ああっ
前回【12/13】はこちら 初回【1/13】はこちら ■ わたしはドトールでアイスカフェオレを飲みながら、ぼんやりしていた。 二人がけの席の正面では、カップルがじゃれている。 ブサイクな女が、ブサイクな男にグチグチと痴れ事を並べていた。 見ているだけで虫唾が走るくらいブサイクなカップルだ。 「だってそうじゃん……」女が言った。「ミチホだっていつも言ってるもん。スキとかスキじゃないとかって、ちゃと言ってくれなきゃわかんないじゃん」 ブハっ、とカフェオレを
■ いや、正直に言うが僕は童貞だ。 素人童貞なんて生やさしいもんじゃない。ほんとうに童貞だ。 悪いか?……別に悪かないだろう。 僕が童貞だからって、君に何か迷惑がかかるか? セックス経験があるからってイバるなよ。 何かね、君のセックス経験はこの世界に何か利益でももたらしたのかね。 君がセックスするたんびにこの世界の貧し い子どもたちが百人ずつ救われたとか? ……そんな訳ないよな。 セックスしてきたのは君の自由。 してこなかったのは僕の自由だ