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[ー閉ざされた世界ー]第24話

[3日経って…。]

悪童大将荒谷との戦いから3、4日部屋にいる岩谷。
岩谷が寝ている部屋の周りを色々な人たちがウロウロしている。

東「……。」

田村が、歩いてくる。

田村「岩谷さん、起きそうですか?」
東「ん?まだだ……まぁ、いずれ起きるだろ。」
木下「(スタスタと)東さん、用意しときますか?」
東「ん?……あぁ〜あのことか…ゆっくり用意しといて。」
木下「オッケーっす!みんなも、楽しく用意してます。」
田村「(木下が出た後)俺も何か手伝ってくるか。」
東「…俺も行くわ。」

2人は、立ち去る。
2人が去ってから同じ時間帯に岩谷がいる部屋内。

岩谷「(布団の中)んーー少しずつだが動かせるようになったな。(手指、足をグッパーとしながら)やっぱ初めての能力全開は疲れるな〜。」

少し日にちと時間帯が変わる。
東区アジト内、机やらが並びその上に少ない材料を使って作った料理やらがラップに包まれて置かれている。
岩谷以外のメンバーたちもそれぞれ手伝っている。

東「おぉ〜良いね。」
田村「盛り上がってるな〜」
木下「(何か運んでいる)よいしょと。」

少し遠くでヒロキが、色々と運んでいる。

ヒロキ「ふぅ〜(運んでいた荷物を置く)」
岩谷「(部屋の中)…ん?……良い匂い…(筋肉の流れがドクンっとする。)ん?何か楽になった?(腕と足を少し伸ばす)お…おぉ〜〜」
東「ん?何だ⁈《岩さんのいる部屋からだ。起きたか⁈》」

岩谷がいる部屋の方向から走ってくる。

東「ん?……あ!」
岩谷「(勢いよく)おはよう
‼︎東……すまなかった、ずっと寝てて。」
東「おぉ、まぁ、良いけどよ。」
田村「お!岩谷さんおはよーございます〜」
岩谷「おぅす!」

岩谷は、匂いの方向に歩いていく。
途中で、ヒロキに会って

岩谷「お〜い!ヒロキ〜」
ヒロキ「うぁ!…何かお久しぶりっす。」
岩谷「(不意に肩を組み)そう固くなるな。」
権藤「(偶然通りかかる)お〜岩谷さんお目覚めで。」
岩谷「権藤さん!(ビシッとなり)おはようっす。」
木下「(遠くから)リーダー〜〜おはよーっす。こっちに来て乾杯の音頭お願いします。」
岩谷「え?良いのか?」
東「(肩を叩き)良いよ!お前が起きるの待ってた。」
岩谷「おぉ〜そんじゃあ、(木下からコップを手に取る)みんな〜この乾杯は急遽だから持ってない人は今だけ持ってるフリで良いよ。」
観衆「(それぞれ声が聞こえる。)はぁ〜い、分かりました〜〜、一先ずコップ回して〜〜」
東「岩さん!たぶん途中で第1支部と第2支部の人たちも来るから」
岩谷「お〜〜!そうか!楽しみだ。じゃあ、まずはここにいる皆んなで楽しも〜〜!」

アジトにいる皆んなが注目する中、岩谷が景気良く。

岩谷「カンパ〜〜イ‼︎
全員「おぉ〜
‼︎

岩谷の乾杯の号令で始まった。
世界で盛り上がっているのを片手間でキーボードを弄っているミカエルがいる。世界を見てニヤニヤしながら

ミカエル「楽しく始まったね〜(画面と何か入っているカプセル内を見て)これから色々楽しみになるな〜〜。」

さらに、ニヤニヤしながら再び作業を始める。
少し時間が経ち、周りは盛り上がっているなか岩谷は、酒とコップ2個を持って、部屋の中に入っていた。

岩谷「(二つのコップに酒を入れ)荒谷…お前も飲むか?……どっちが先に酔い潰れるかね〜?」

岩谷が、グッと飲み干しまたつぎ始めた。飲んでいるその背中は、楽しそうでも淋しそうでもない感じだった。

〜東南抗争編〜【主な登場人物】
〈東区防衛部〉
リーダー:岩谷赤也・副リーダー:東俊明
権藤仁・田村英次・木下基木・川原ヒロキ
〈東区防衛第1支部〉
支部長:池見康則・補佐:安藤栄徳
〈悪童〉
大将:荒谷宏明・副将:黒川丈太郎
幹部陣:火川剛・水口氷牙・土居一・月山鑑・木田類
その他多数の傘下
野党三人衆
〈特別編:竹藪の中の集落:荘園〉
荘長→トメばーちゃん・相談役→アキ
荘長候補→亜芽・百田
(管理者・天使)
ミカエル
奪突(試作機)
【全24話(特別編含む)】


「最終話…書き終えた!
次回は、短編の話しを書いていきます。」

制作:西岡/話し制作場

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