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[ー閉ざされた世界ー]第5話

[この世界って何ですか?]
(登場人物)
岩谷赤也
板屋
ヒロキ
東俊明
〜三人の管理者〜
・女管理者(ミカエル)
・男管理者(ラファエル)
・男管理者(ガブリエル)

中に入ってヒロキらは少し落ち着いて座っている。
板屋は、アジト内の食堂に行って何かを食べに行った。

ヒロキ「あの〜岩谷さん…質問いいですか?」
岩谷「うん何だい?」
ヒロキ「この世界に来てまだ間もないですが、何か知ってることがあれば教えてもらえないでしょうか?」
岩谷「ん〜そうだな……じゃあ、まずこの世界の管理者ってやつらのことを分かる部分だけ教えるな。」
ヒロキ「ありがとうございます。」

岩谷が、静かに語りだす。
東は、スッと立ち去る。

岩谷「まず、この世界に来る人たちが、もう死人だってことは分かるよな?」
ヒロキ「あ、はい…俺もそうですし。」
岩谷「無論俺もそうだ……それに俺も先代のリーダーから聞いた話何だけどな。この世界はもとからこんなんじゃなかったんだよ。」
ヒロキ「そう何ですか?」
岩谷「あぁ………」

岩谷は、話し始めた。

岩谷「俺が、この世界に来た時はまだこんな殺気立って何かなかったよ。それも、篠塚さんがいたおかげなんだ。」
ヒロキ「篠塚さん?」
岩谷「篠塚さんはな…この世界で俺たちの理解者だったんだ。」
ヒロキ「理解者?」
岩谷「篠塚さんの主にやっていたのは、世界の管理と俺たち霊体を順番にあの世に案内してくれることだった。」
ヒロキ「あの世に案内…?」
岩谷「……本当に優しい人でな(微笑しながら)お人好しなところもあるけど…俺たちのことスゲ〜、面倒を見てくれてたんだよ。」
ヒロキ「…良い人だったんですね。」

岩谷「あぁ…(少し寂しそうな表情)良い人だった。」
ヒロキ「篠塚さんは、今どこにいるんですか?」
岩谷「篠塚さんは、突然どこかに消えたんだ……」
ヒロキ「消えた⁈」
岩谷「それも、突然だ……俺たちは焦ったよ……その時現れたのが新しく三人の管理者を名乗る奴らが現れたんだ。」
ヒロキ「管理者?」

(過去の場面)
岩谷が、語る。

岩谷「その、管理者を名乗る奴らが現れた途端、宣言し出したんだ。」
ヒロキ「宣言?……何ですか…」
岩谷「それは……」

管理者の1人が前に出る。

女管理者「皆さ〜ん今度から私たちがこの世界の管理をしま〜〜す。……ヨロシク」
男管理者(老け顔)「…」
男管理者(中性的)「……」

女管理者が飄々と話しを続ける。

女管理者「あ!私たちの名前を教えといてあげる……私は、ミカエルって言いま〜す。そして〜〜ここにいるちょっと老けたおじさんが…ラファエルさんで〜す。」
ラファエル「フン……」
ミカエル「(ノリノリで)そして♪そして♪〜ここにいる中性的で無口なのが…ガブリエルおじ…(チラッと見る)…お兄さんで〜す。」
ガブリエル「………」
ミカエル「自己紹介は終わりね。(不気味な表情に)発表しま〜〜す。今宵よりあなた達にはこの世界で…命を賭けてもらいま〜〜す。」

双方から、声が聞こえる。
それを無視するようにラファエルが、懐から謎の玉を取り出す。

ミカエル「え!おじさんがやるの?」
ラファエル「悪いか…」

ミカエルが、スッと手から玉を取る。

ミカエル「貰い〜〜私がやる〜〜」
ラファエル「……勝手にしろ……」
ミカエル「それでは、皆さんに〜プッレゼントがありま〜す……(不気味にニヤニヤしながら)さぁ、どうなるかな〜〜」

ミカエルが玉を頭上高く投げた瞬間、眩い光が世界全体に放たれる。

岩谷「突然のことに、動揺して立ち尽くしていたら、周りの一部の人たちが苦しみ出してな…そしたら……何人かの人が…動物になり始めたんだ。」
ヒロキ「そんな、どうして?」
岩谷「分からないが……それから女の管理者がまた嬉しそうに話し始めたんだ。」
ミカエル「ふふふ…(不気味に笑い、周りを見渡す)ほほぅ〜これは絶景〜絶景〜(不気味な雰囲気になる)それじゃあ〜〜能力を持った人も無能力の人も上手く生きてねぇ〜〜見てるからね。(さらに不気味な表情をしながら)バイバイ〜〜(スッと消える。)」

その後を、二人もスッと消えるがラファエルだけが、あの世へと行く扉の前に立ち。両手で触れる。

ラファエル「ふん‼︎‼︎

ラファエルが、力を込めると、何かしらの力で扉に施錠をする。
施錠をし終えたラファエルが、頭上からチラッと見てまた何処かへ飛んでいった。

ヒロキ「閉じ込められたということですか?」
岩谷「あぁ……それからこの世界は地獄のような場所になったんだ。」
ヒロキ「……」
岩谷「でも、俺はそんな地獄のなかでも、皆が健やかに暮らせるようにして行きたいと思ってんだ。」
ヒロキ「岩谷さん……(ヒロキは、思い立ったように)俺も…」

東が、血相変えて入ってきた。

東「大変だ‼︎赤也来てくれ。」
岩谷「どうした⁈(ヒロキに)行ってみよう。」
ヒロキ「は、はい。」

二人は、急いで表に向かった。


次回:第6話[南区特攻班襲来‼︎

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