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緑の縁

だれかを応援していて一番幸せな瞬間って、その人が愛されていると感じる時だと思う。

今年の4月、ラン・フォー・ユア・ワイフはその瞬間の連続だった。開幕1カ月前からの公式Twitterカウントダウン企画。前説での清水さん・我さんコンビの担当へ向けた愛溢れる軽快なトークの数々。大阪公演が緊急事態宣言の延長で中止(振替)になったときの公式からの誠意ある告知文。

名古屋の劇場を、サーデラ関連であろう生徒さんを招待して埋めてくださったこと。大阪公演が中止となったなか、お偉いさんを名古屋に呼び寄せてくださったこと。

そして、名古屋千穐楽公演での「約束」。

連日の更新や前説は、清水さんをはじめとしたSHY BOYプロデュース陣営に全幅の信頼をおくのに十分すぎた。舞台期間中の私はもう半分清水担か?というぐらい清水さんが大好きになってしまっており、名古屋公演初日前説で最初にとったメモが「清水くん髪色変えた?かわいいね」であったほどである。※大マジのマジ

アンケートフォームに「クソデカ感情」と表現するにふさわしい大感想文を送り付け、とにかく運営さんが我々ファンの、そして何より今江くんの味方でいてくれることがどれだけ心強くありがたいかを言葉にし続けていた。

そんなこともあり、大阪公演が中止、ただしセットは東京で保管し、大阪公演を実現するべく調整する、という言葉を、まっすぐに信じていた…のだが。

今江くんは4月中旬に12月の大阪環状線が発表され、5月中旬に9~10月のDOGFIGHTが発表された。この時点でだいぶ焦り始めた。舞台のセットの維持費が一番大きな固定費であると感じていて、どこかで清水さんがその起源を「年内」という風に口にしていらしたからだ。

12月の大阪環状線の稽古期間が最大1カ月として、遅くても11月中旬には稽古に入るだろう。そうすると、11月にランフォーの振替をやるとは考えづらい。するとDOGFIGHTの稽古前、もしくは稽古中にどこかの隙間で2、3日大阪公演をやることになる。DOGFIGHTはミュージカルなのと東宝なのでひと月以上前から稽古は始めるであろう。そうなると7月下旬から今江くんは動けなくなる。

最短で6月上旬に振替を発表したとしよう。舞台については私の知る限り一番短い告知~舞台の実施が1カ月強ぐらいなのでまあできなくもないが、大阪公演の集客的な面およびシャイボーイプロデュースの過去の告知時期を考えるとさすがにもうちょっと早く告知するだろう。

…ん?無理では?

運営への圧倒的信頼が故に「五分五分といわれてもやるよね!」と思い込んでいたが、今回は担当が幸いにも大忙しすぎて、年内、無理では?という気持ちに。なんといっても1年半近く前の「99%延期」という名称で中止された延期公演がまだ決まっていないのである…。

そんなこんなで無慈悲に時は経ち、6月30日。J'sプロデュースアプリにて、清水さんと、ランフォー出演者津山さんの生配信。振替の告知があるとしたらここで発表!からの7月1日に公式リリースじゃないかな、と考えていた。それと同時に、もうここで告知がなかったら諦めようと思っていた。

そこで清水さんから、「鋭意調整中」の一言。

それに対する素直なリアクションが、上記の「いつやるの?!」である。サーデラ関連で清水さんが冬に忙しいなら11月も厳しいであろうし、もう7月、いうてる間にDOGFIGHTの稽古が始まるぞ、と。でもでも、鋭意調整中といったからには、きっといつか。

そう信じて信じて一カ月。

決まったのだ。再演が。

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最初に見た感想が、「神!!!やられた!!!」だった。今江くんの誕生日。これを粋な計らいといわずして何と呼ぶ。さすがにこの調整はわざとだろう。

11月の再演は無理だと思っていたけれど、そういわれれば11月初週ならいけなくもないし、そもそも大阪でやるのなら稽古合流も簡単だ。そして連休前平日2日間4公演を金土日4公演(誕生日の土曜日は2公演!)にしてくれる優しさ。まあ、これは私が土日祝休みだからだが。

私は「~すぎる」という表現が嫌いなのだが、こればっかりはもう粋すぎるしありがたすぎる。と同時に、冷静な側面の私は、「オタクとしてこの展開は読んでおかないといけなかったな…」と反省していた。担当の誕生日にドン・ジュアン千穐楽に行こうとしていたオタク。(なお落選)

事務局からの12:00の告知に続き、SHY BOY側の告知、そしてPR記事のリリース。振替公演にあたってきちんとPR記事(コメントつき)が出る事実、ものすごく嬉しくて「ありがとう~!」と思いながら媒体をクリックして回った。

我さんとちゅうえいさんがいらっしゃらないのは寂しい。でも、調整をする、というのはそれだけ難しいことなのだ。むしろキャストが変わっていることこそ、「そうまでしてでも絶対に上演に漕ぎつける」という強い意思の表れなのかな、とも思った。

今回出演がかなわなかったキャストのお二人がそれについてツイートしてくださっていることもまた嬉しかった。

そして夜、清水さんの言葉。

公演の本質、今江と河下を育てること。それを途中で終わらせないこと。このコロナ禍で演劇界が日々打撃を受けるなか、この無茶ともいうべき調整を実施してくださったこと、そしてそれを誕生日に充ててくださったこと。これだけで十分すぎるほどに幸せなのである。

とにかく嬉しい。スティーヴンスを経たジョン・スミス、見るのを楽しみに日々を生きようと思う。なんといっても、誕生日の今江くんに会えるのだから。声は出せないだろうけれど、何らかの形できっと伝わるよね。


以下、私の「大阪振替決まったら絶対に引用するんだ!」という発言集です。

私は五分五分の、Run for Your Wife大阪公演、実施する方にBetする。その時はみんなぜひ来てほしい。更に磨きがかかった役者、今江大地が、あなたをお待ちしております。

ちなみに、高田馬場が中途半端に自宅から遠く、酒洛(※清水さんがやってらっしゃる居酒屋さん)にまだ行く機会ができていないことに反省してばかりなので、後悔するより前に早く行きたい。

サポートいただけるよう精一杯精進してまいります!ご興味がありましたら…ぜひ!