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ピンクのお星さま

ジャニーズショップへの入店整理券を手にしてから一週間。1月25日、渋谷ジャニショへ向かった。
本当は1月23日発売の写真を当日に買いたかった。なんなら朝一番の整理券も欲しかったものの、ょゎょゎ社会人のそんな想いは叶わない。


走って西武に到着する。早く行っても仕方がないことは理解しているのだけれど、なんとなく急いてしまう自分がいる。階段を降り、店内に入り、QRを読み取る。「ISLAND」と記載があるので確認してみると、やっぱりISLANDのQRだった。
聞かれ慣れているのであろう店員は淡々と、ISLANDに入ってから自動的にジャニショへも入れること、ISLANDを省くとISLANDが見られなくなるが良いか、ということを言ってくれる。良いのだ。もう島へは行かないのだから。

正しく読み込んだQR。俳優組に並んだ名前。ピンク色の背景、ぐるっとスクロールした画面に「今江大地」の表記を見て、また実感がこみ上げる。

とりあえず上限まで放り込む。自制を覚えたんじゃなかったのか。

説明を聞きながらカートへは放り込んだので店舗を見て回る必要もないのだがいそいそと役者コーナー(?)へ向かう。
Twitterで読んだ担当の旗(ペナント)を探したくて、見つからなくて、うろうろする。見つけた。

今江大地

黒いペナントに白い文字。「生田斗真」とか「風間俊介」とかと同じ並び。
そこに立ってじっとモニターを見てみる。
写真はまだ5枚だけど、きっとここから増えるだろう。
役者コーナー内を何往復かしてみた。ここに名前が並んでいるんだなあ。すごいなあ。好きになってからの、とりわけ2020年6月からの景色が頭に浮かんでは消える。
もっと泣きそうになるかと思ったけど、どちらかというと冬の朝みたいな、清らかな空気に近い、と思った。
デビュー組の写真を横目にレジへ向かう。彼らのペナントはグループ名だ。お会計を終えて写真を待つ間、そうだサインがあるんだった、といそいそとサインを確認しに行く。(これもオタクのTwitter情報)


ジャニショの大きな壁面に、大小のプラスチック(かな)のピンクの星がちりばめられた壁がある。一応デビュー順、もしくはそれに近い順で、上下関係は維持したまま空いたスペースを埋めるように、タレントたちのサインが飾られているのだ。
ハリウッドのRoad of Fameに似せたものなのかな、そんなことないのかな、と考えながら、担当のサインを見た。

今江大地 いまえだいち🍥

ボードの前で立ち尽くす。また出会ってからの思い出がぐわっと頭の中に呼び起こされる。途方もない歴史を乗り越えて、これからの未来を待つ、なんだかその足跡というか、標柱なのだ。現世しか生きていないけれど、多分きっと彼の人生の分岐はいくらでもあって、なんだかすごく頑張ってここに来た気がする。あくまで頑張ったのは担当で、私たちではないのだけれど。

「地」の鋭角はそのままだけれど、いつもと字が違うなあ。詰め込んでいるからかな、慣れない材質に書いているからかな、と思った。
けれど、そのあとに「もしかしてこれがサインなのか」と気づく。
私が今まで見てきた「今江大地」は多分署名だ。いや、署名って英語でSignatureだからそれはサインなのだけれど、なんというか。絵馬や手紙の末尾に書く名前としての署名と、サインは別のものだろう。
他のタレントさんがそうだ。普段見ている字と、サインって全然違う。ジャニーズタレントのサインって基本的に画像すら出回らないので私はキスマイの分しか知らないのだけれど、サインってデザイン性があったりこだわりがあったり、極端に言えば「読めない」物も多い。

君はサインにひらがな添える子なのか。
というかサインになるとを書くのか君は。

本人の気まぐれかもしれないし次には変わっていそうだけれど、なんだかまだ君について知らないことがあるんだなあ、と驚く。この発想を持てること自体めちゃくちゃアイドルのオタクって感じでいい。しかし、そんな思考はすぐに「ひらがなで書くと誰でも名前読めて(読めない名前・デザインのサインでもないが!)えらい!」とか、「なると書いたらラーメンキャラだってすぐわかる!えらい!」という、えらい!の大合唱で流されていく。私多分このサイン板舐められるな…※触るのも禁止です

…と、こんなことを考えながらサインの前に立ち尽くすことn分。写真撮影を禁止するために立っているスタッフお姉さんの視線が痛い気がするが気にしないことにする。今週ここで立ち止まって泣きそうになってるオタクを彼女はおそらく何度か目撃しているだろう。知らんけど。
ただちょっとあんまりじっと立っているのも、と、他のタレントさんのサインも見てみる。東山さんのサインがめちゃくちゃ綺麗だった。原ちゃん、寺西くん、文一くん、龍太くん、それぞれのサインも見た。小さなプラスチックの星目いっぱい、センターに名前を書く個人タレントの星たち。センターにグループ名があって、周りを囲うように各メンバーのサインがある、グループの大きな星たち。そうかあ、この子たちにはグループ名があるのかあ。結局最後まできちんとした(きちんとしたとは)グループ名って、なかったなあ。
キスマイの見慣れたサインを見る。渉のサインが新しくなっているということは、周年以降だなあ。確かジャニショが新しくなった時にメンバーがサインしにきたんだっけ。
というかうちの子は一体いつこれをサインしたんだろう。

キンプリの星も、ストの星も、スノの星も、トラジャの星も、見る。Jr.担をやっていた間にデビューした子たちだ。
向井康二、の名前を見て、温かい気持ちになる。松竹座で一緒にいた子たちはみんな元気にしていてほしいので。

そんな思考を巡らせながら、「なにわ男子」の星に目を留めた。

藤原丈一郎、大橋和也。
単純にデビュー時期が近いからだが、その割と近くに、今江大地の星はある。なにわの星を見て、今江くんの星を見て。センチメンタルになりまくっている自覚はあるが、ここでまたぐっと泣きそうになった。
ああ、ここまで来たんだなあ。とりあえず。ようやく。やっと。
ずっと祈っていたし、それに値すると思っていたけれど、長い長い日々はどんどん私を摩耗させていって、気が付けば消耗しきっていたのだと思う。こうやって壁を見て、担当の名前をかたどった小さなピンクのお星さまを見て思うのだ。やっぱりすごい、うちの子は、すごい。
そして、これまでは思いもしなかった感情である、「早くあと2人もここに載せるぞ」の気持ちが沸き上がる。だって私の好きだった人たちで、私の好きな人の好きな人たちだからだ。

お気に入りの2枚。やっぱり笑顔が大好き!
右下の個人名表記が眩しくて指で隠したくない!

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