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せんべろの聖地に行ってきた

愛犬が旅立ったのが5月27日の金曜日。

丸2週間経過し、あれほど減退していた食欲も何となく回復してきた。ただ、愛犬存命中はものすごくカップ麺を愛好しており。夜はお店のラーメンを何度も食べていたが…どうにもラーメン欲だけはまだ戻らない。

…と言うか主菜オンリーと言うのが何となく勿体無い気がする。少量の何かを時間をかけて食べる。そこにお酒などあればなお良し。

金曜日は出社する日にしているので、午前7時前から働き。そして午後4時にフレックス退勤し…せんべろの聖地=京成立石に行ってきた。

京成立石(葛飾区)に行く着く前にJR〜都営浅草線〜京成を乗り継いでたどり着く。せんべろの聖地で使う額は小さいがそこに行くまでに意外と交通費がかかる矛盾(笑)。

4時45分ごろ立石着。最初に…「宇ち多”(うちだ)」を訪問。結構な行列。…以前ならこの時間に行くと「レバ・ハツ・アブラ・シロ」ぐらいしか残っていなかったが何とコブクロもカシラも残っており。
「コブクロ+シロ」「煮込み」「おしんこ」「シロ」「カシラ」、後は梅割り2杯をいただいて退店。…不思議なもので立石のお店で飲み食いしている時はライブ感が重要であり。記録をすると良さが薄れる(映えとか言う客層には踏み入れてほしくない)気がするのでスマホを触らない。本来食事を楽しむ行為ってその場の空気に全集中するはずなのだけど。
今は「記録こみ、あるいは記録のため」という要素が占める比率が高まってきている不思議。立石はそうしたことを良しとしない場と思っているので、美味しいものを安く、楽しくいただき。そして素早く「宇ち多”(うちだ)」を退店。お会計1,400円。

2軒目は炭水化物という事で、宇ち多”の隣のお寿司屋さん=栄寿司に行く。飲み物はビールかお茶というお店で。赤ら顔で行ったので「お茶で良いですか?」と言われて「はい!」と答え。
タイとタコ、カツオ、イカ、鉄火巻きをいただいてご馳走様。ちなみに供されるビールはエビスの小瓶。ビールは自重しお寿司だけで1,050円。

3軒目は餃子の名店=蘭州。区画整理で以前あった場所と違うところに移転してきていて。店のキャパも働いているメンバーも変わっていた。若くて威勢の良い(=好戦的な?)お兄さんはいなくなっていた。
水餃子と焼き餃子を頼んで食べて。なぜか?紹興酒のお燗が目の前に出てくるファンタジーもあったが…帰りの電車が帰宅ラッシュの時間帯でもあり。飲みすぎて前後不覚になっても良くないので「私じゃあないです!」と微笑んでオーダーした方のもとに戻した。お会計850円。

都合3,300円。もつ焼き、煮込み、お寿司、餃子をしこたま食べてこのプライス。収入がそれほど多くない人でもちゃんと飲み食いできる貴重な場所=立石。…と言いながら結構アクセスが不便なので帰路の事を考えると酒量はほどほどに。

自宅が東横線沿線なので、京成線〜都営浅草線で東銀座まで行き。東銀座から日比谷線で中目黒まで戻ってきた。19時すぎに中目黒着。自宅までは歩いて帰った。

リモートワークになって会社に行く機会が減って久しい。
出社していた頃は飲んで帰る機会もあったが、そうは言っても業務終了後に立石に行っても開いている店は限られており。16時過ぎに「フレックスで失礼します!」と堂々と宣言できるのはリモートワーク下の恩恵なのだろう。

そして、愛犬がいた頃は介護もあり、また救急病院に連れて行く可能性があるためお酒をすごすという行為は遠ざけていた。(もともとそれほどお酒を飲めるタイプでもなかったし)

ほろ酔いで中目黒まで戻ってきて。
わずかなお金で何となく豊かな時間を過ごすことができそうだなとちょっと思った。今の世の中、持続可能(=サスティナブル)というワードが跋扈しているが。金曜日は立石の日(ただし2週間に一度とか)であれば新しい趣味として持続可能だよな?とか。

愛犬を失った悲しみに対し、大きな変化を作って誤魔化すのもしんどそうだと思う反面。日常のささやかな幸福、持続できる新しい活動で少しずつ埋めて行くこと。

少なくとも会社を16時に出て立石に行っても「カシラ」がまだ残っていることはわかった。また行こう。


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