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第5回ボルバル杯参加レポート

このnoteは2020年3月20日にdmvault内で行われた殿堂ゼロの非公認大会、第5回ボルバル杯に筆者が参加したときの体験談を記したものです
興味のある方はどうぞ

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前日譚

3月13日twitterにて次のようなツイートが流れてきた

...これは出るしかない
第4回ボルバル杯はこの約1年半前に行われており、かなり久々の新鮮な大会だった上、今まで目立った結果を残せたことが無かったので即決

こうして第5回ボルバル杯の参加が決定した

デッキ選択について

今回のボルバル杯では3月28日発売の新弾が使えない都合上、環境に対してよく刺さるウサブレラとリツイーギョが使用できないため大会での環境に存在しそうなデッキタイプを3つ想定してデッキを選択することにした
その3つとは

・銀河転生(サイクリカ型とカリヤドネ型)

・赤白轟轟轟(リリアング型とクリスタ型)

・フルパワーダーツデリート

である
銀河転生は文句無しの環境トップである上、有利不利をデッキ構築によりある程度カバーできるというデッキパワーを持ち、普段殿堂ゼロをやっていないプレイヤーでも握ることができる単純さから一番母数が多いのではないかと考えた(また新弾のメタカードによりサイクリカ型が崩壊するためその供養としてプレイヤーも若干数いるとも個人的には考えた)

赤白轟轟轟はその銀河転生に対して有利を取れる上、他のデッキに対しても刺さるメタと轟轟轟のカードパワーの暴力によりなかなかの勝率を叩き出すことができ、全盛期の通常環境でも猛威を振るっていた実績から握るプレイヤーも多いことが予想されたのでこのデッキも母数は多いと考えた

ダーツデリートに至ってはブレは生じるものの理論上全てのデッキに勝つことができ、プレイングに関してはほぼ要求されないのでこれもテロ要員として一定数いると考えた

正直自分もこの3つのうちのどれかを握るんだろうなと開催が決まったときから考えていたしそれが一番丸いだろうと思っていた



...初めの2日間だけは



調整をしているうちに3つのデッキに対して次の様な不安が込み上げてきたからだ

「銀河転生は明らかに母数が多いことは他の目からも明らかで確実にミラーとメタを張った赤白轟轟轟が増え、ジャンケンに何戦もかけ続けるのは怪しい」

「かといって赤白轟轟轟も同じ様に母数が増えることも目に見えているしミラーはジャンケンで不毛になりがちで、結局これもジャンケンに何戦もかけることになるので嫌だ」

「ダーツデリートはジャンケンではなく自分の引きにかけることになるだけで悪かったらボコボコにされるので自分には握る勇気はあまりない」
「というか過去に握って良い結果を残せたことないから余計に不安だ」

とのことからどれも選びたくないババ抜き状態に陥ってしまい頭を抱えていた

その結果、今回の大会のルールでは使えないが理論上銀河転生に有利を取れる赤緑ギフトを現実逃避で練り始め、色々なデッキにボコボコにされるという行為で2日ほど無駄にした(構築に関しては後日上げる記事にて載せるので割愛)

そして、2日前になってリアルのカードで調整してどれにするか考えてたときストレージから1枚、デッキのカードが出てきた



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...そういえばお前銀河転生にも赤白轟轟轟にも相性はそこそこ良かったな
まさに天啓であった

キクチパトロールは先ほどの2つのデッキに対して相性が良いのだがメタ外であるデッキに当たるときつい戦いを強いられる場合があるという理由からTier2に甘んじていたデッキだったのだ
この性質からCS等のサブイベントだと確実に地雷が混じるので交通事故が怖くて握れないという理由から記憶から抹消されていたのだがカードを見てやっと思い出した

ボルバル杯は殿堂ゼロに興味ないプレイヤーがぶらりと参加するような大会とは考え難かったので分の悪い運ゲーに身を任せるよりは割と起こり得そうな環境を信じてメタデッキを握った方がマシだという結論が出て握ることが決定し、すぐにキクチパトロールの調整をし始めた

デッキ改造に関しては詳しいことは後述するが元々持っていたリストを改造し、その後参考のため他の構築を見ていたところメインデッキの方が丁寧氏(@Tea_Neet)の構築と2枚違いでほぼ一致して自分の構築より優れていたためリストを拝借させていただいた
感謝の気持ちをここで述べさせていただくとともに参考になったnoteのリンクをここに貼らせていただく

当日使用したデッキについて

では今回使ったデッキの構築を

画像2

メインデッキの方の解説はほとんど丁寧氏の考えと一緒のため細かい解説は割愛し、個人的に追記するべきだと思うところだけする

元々考えていた構築と考えは一緒で銀河転生に対して確実に有利を取れるようにし次に赤白轟轟轟などのデッキに対してもそこそこ有利を取れるようにするということを念頭においたものになった

具体的には2ターン目に銀河転生に対して効果的なメタの動きは

・プーンギ(3枚)

・マインドリセットor審問の2コストでキーパーツを抜けるハンデス(3枚)

・ヘブンズフォース+キクチorカレイコ(4枚+7枚)

・ヘブンズフォース+シャッフ(4枚+3枚)

の4通りでどれも場合によっては裏目が存在するが手札に抱えていて通った場合は勝ちに直結すると言ってもいいというものばかりで再現率も高いので大きく見ることができると言える
プーンギとカレイコが1枚ずつ抜けているのはデッキスロット的な面もあるが、単純に使わない対面だと腐りやすく、同じような仕事をするカードが存在するため1枚減ったところで確率はそこまで変わらないからというのが理由となっている

同様に赤白轟轟轟では

・オリオティス(4枚)

・ドゥシーザ(3枚)

・シャッフ(3枚)

・メメント(4枚)

の4種類が刺さるようになっており、特にオリオティスとシャッフは先攻2ターン目で使えた場合致命傷になりうる威力を秘めている
ドゥシーザはミクセル等を焼く以外にも処理し辛いオーリリアのパワーを下げて2500ライン以上での殴り返しを可能にするので想像以上に役に立つカードである

GRゾーンに関してはプーンギ以外でGR召喚するカードが無いためGR召喚を行うと思われる2パターン

1.アクアパトロールとシャッフがゲームが長引いても見つからず仕方なく総攻撃しに行くパターン

2.シャッフにより盤面または呪文をロックするために小突きに行くパターン

これらを考えて構成した

今回想定した2対面だとパターン1は銀河転生で、パターン2は赤白轟轟轟で起こりうると考えられる(パターン2は銀河転生でも起こりうるがそもそもコスト3を止めている時点で脅威はほぼないので今回は除外)

その場合、パターン1だと追撃ができるマシンガントーク、ターンを返した後にメタカードを処理されにくくするためのパスオクタンが確定で入り、パターン2だとヘブンズフォースから出た小型を処理するモウドク、攻撃を抑制するバツトラとゼンノーがほぼ確定で入ると考え採用
ドープに関しては次のターンの打点兼除去としても、メメントにより巨大なブロッカーにもなりうる点から両方のパターンでも役に立つと思い採用した

超次元はブラフで、呪文メタが刺さりそうに見せるブラフが個人的にはおすすめだということ以外書くことないので省略

元々の構築にはテック団の波壊GOが2枚入っていたが、禁断が1枚しか入れられなくなり打った後の打点が減ったとはいえ、除去できずに負けということが赤白轟轟轟対面に多々あったため抜けた
一応好みで入れてもいいカードかもしれないが、その場合セットでジャッジなり3枚目以降のテック団を入れることになり、デッキスロット的にも流石にきついので入ることは環境が大きく変わらない限り多分なさそうだ

当日の試合内容について

当日自分のメタ読みが間違っているのかどうか不安になりながらデッキリストを提出した
ダーツデリートなどの地雷に当たりませんようにと願いながら
不安のせいでtwitterのDMの設定を忘れていたり勝者報告を間違えたりするミスをすることになるのだが割愛する

参加人数は8人と少し少なめの人数となったものの知っている顔がそこそこいる中で大会が始まった

1回戦 vsヒラメキさん (銀河転生サイクリカ)

1回戦ログはこちらから

先攻を取られ2ターン目にGR召喚されるものの呪文軽減するルーベライノとマジカルイッサでは無かったためプーンギを着地させて遅延させた後、カレイコも立てて妨害に無事成功

その後マインドリセットでカレイコを除去できる転生プログラムを抜き、アクアンで手札を増やしながら山札を圧縮して、キクチカレイコを2体以上保ちながらアクアパトロールかシャッフを引くのを待っていたが一向に引けず、場にキクチカレイコが1体になってしまい、アクアンを2回出していたのとロングゲームになったことにより山札が5枚になってしまった
この状況だと自分のカレイコに対して転プロを打たれることにより最悪山札切れを起こされる可能性があったため仕方なくメメントを貼ってからジャスキルの総攻撃を実行することにした

トリガーで転プロを踏んで打点が足りなくなったが、侵略ゼロによるZEROハンドが打たれることは無いため盾を攻撃することを続行して詰めに行くことに
また転プロをトリガーするも転生プログラム3枚は墓地で残りの1枚はデッキボトム近くにあることを把握していたのとプーンギの効果でパスオクタンが捲れたため、ターンを返してDスイッチでダンタルダをケアしたことにより解答が消え、対面が投了したため勝ち

2回戦 vs中華製さん (白赤轟轟轟)

2回戦ログはこちらから

先攻をもらえて2ターン目にオリオティスが立てられる手札だったので負けないだろうと思っていたら、返しにヘブンズフォースクリスタS-駆S-駆轟轟轟が飛んできて負けが見えたがなんとかトリガーヘブンズフォースで盤面を1体除去できるようになったので生還した
元々追加で引いていたオリオティス、アクアンで引いたメメントで守りを固め磐石の盤面を作りパトロールを引くのを待つことに

5ターン目後攻(ログの84行目)にてDスイッチをしたのはオーリリアをケアするためで、限りなく盤面を空にしたいと考えると、メメントのDスイッチによりオーリリアをタップさせてしまうと攻撃誘導によりクリスタミクセルへの攻撃がオーリリアに行ってしまう上、ドゥシーザを引いてキクチでオーリリアを殴り倒そうとしてもミクセルに行って場に残ってしまい反撃される恐れがあったのでその芽を確実に潰すため行った

オーリリアを処理したあとトップでまたオーリリアを引かれてどうしたものかと思っていたら上からパトロールを引いたのでそのまま出してワンショットして勝ち

準決勝 vsmirror(メムナイト)さん(白赤轟轟轟)

準決勝ログはこちらから

数日前に調整していた身内のためお互いに何でここで出会っちまうかなと思いながら試合を始めることに

先攻を取られたが長考した後マナ白単のクルトプーンギスタートだったためそこまで強い手札でないと判断しこちらも殴り返し兼メメントを踏んだとき用のプーンギを出してターンを返す

案の定3ターン目も白チャージした上でタスリクを出しプーンギで1点入れてくるだけだったためメメント踏んだときにも強いカレイコをだしプーンギで相打ちをとって轟轟轟が出てこないことを祈ってターンを返した

次のターンも致命傷につながるカードが出ずにその上トリガーでメメントが貼ることができて、負けがほぼなくなったなと思っていたところに上からパトロールを引いたので出してそのまま勝ち

決勝 vs第一二三皇女(まひろ)さん (銀河転生カリヤドネ)

決勝のログはこちらから

自分は優勝するのに1勝でいいのに対し相手の方は2連勝しなくてはならないという状況だったので正直少し気楽にやることができた

先攻を取った上で初手にフォースシャッフの構えが取れていたのでダーツ銀河転生されるかZEROハンドを返しで打たれる以外負けないハンドだったために使う機会がほぼ無さそうなオリオティスを埋めてターンを返す

対面の後攻1ターン目のマナチャージがサプライズホールで打った呪文がロジックサークルから銀河転生カリヤドネであることが確定したのでZEROハンドは入っていないと逆説的に予想し2ターン目に即場に出して3宣言でターンを返した

このときの裏目がダーツからギラングレイルを打たれてワンショットされることとシディアン・ビーティスを打たれることの2つ存在したがツタンメカーネンループ型だったためギラングレイルは入ってなく、ビーティスが採用されていなかったためそのままシャッフ3ビートによるロックが確定したため対面が投了して勝ち

優勝

後日譚

というわけでなんとか優勝することができた

大会が終わった後ログを見直すなどして分布をとった結果
・銀河転生 3人
・赤白轟轟轟 3人
・キクチパトロール 1人
・ダーツブライゼシュート 1人
のように分かれていた

結果的に自分の環境の予想が当たっており、それによりほぼ誰に当たっても有利に動くできるという状況が作れたので、キクチパトロールを選択した自分のメタゲーム読みは悪くなかったなと感じることができた

またこのレポートを書く際に対戦ログを深く読み込むことになりその結果プレイングに関して考える良い機会となった

優勝商品でもらったギフトカードの使い道はまだ決まっていないものの、とりあえずアマゾンでは買えないが今回活躍したアクアンのプロモを記念に4枚揃えてみようかと考えている

新弾発売後の殿堂ゼロの環境はまた大きく変わりそうなので研究しがいがあり楽しみであるとともに今後もボルバル杯が開催されることに期待したい

以上を持って参加レポートを締めとさせていただく

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長い文章でしたがご精読ありがとうございました

新弾発売後に殿堂ゼロのすすめ2020年度版を公開する予定なので機会があればどうぞ

それではまた


4/8追記

殿堂ゼロのすすめ2020年度版が完成したのでそちらもよろしくお願いします


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