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「地球46億年の記憶」と「一瞬の中の永遠」という冥想

キャンピングカーのカメラマン兄さん

キャンピングカーで全国を旅をしながら、自然風景を撮影している
カメラマンのお兄さんが信州の山奥にやってきた。

パートナーのFatimaが先日山梨県北杜市の美術館で行われている作品展覧会でご本人と逢って少し仲良くなったのがきっかけで、ここの辺りの自然風景を撮影しに遊びにきた。

わたしは全く知らなかったのですが、世界的に結構有名なプロのカメラマンさんのようで、地元高知のテレビ番組など多数出演したりしているようで、桐野伴秋さんというお名前。


「一瞬の中に永遠を残す」をテーマに美しい地球の姿や日本の情景を後世に伝えようと、写真作家として活動されている。

年齢は60代前半という事なのだけど、どう見ても40代後半
下手したら40代前半にも見えなくもない。南国高知出身という事で陽気な感じで笑顔がとても素敵。全く何のてらいもなく、とても親しみやすいイノセントなお兄さんという感じ。

              ◯●◯

晴れと雨のはざまで

山の天気は急に天気が変わり、ついさっきまで夏のように暑かったと思ったら雨がざっーと降ってくる。天気はあいにくの雨。この天気だとアルプス一望の景色は撮れなくて残念だなと思っていた所、車をアルプス展望台の近くまで走らせてくるとこちら側は結構雨が降っているにも関わらず、遠くに見えるアルプスの上空の雲間から太陽の光が出てきてくれた。

展望台に到着すると、撮影したくなるような風景が目の前に拡がっていたので私もiPhoneで写真と動画をとる。ここに載せたのはその瞬間の写真と動画。(動画はピチャピチャと雨の音が聞こえる。)

桐野さんは、雨に濡れるのは全く気にせず
無我夢中で風景をけっこう長い間撮りまくっていた。桐野さんが撮るとこの景色がどのように映るのかとても楽しみ。



             ◯●◯

地球46億年の記憶を持っている「ストーンピープル 」

その後、近くの温泉施設へと夕食と温泉をいただきに行った。
ラストオーダーの時間はちょっと過ぎていたが、運良く夕食をいただくことが出来た。

食事の時に話した内容で印象に残っているのは、幼少の頃や若いとき人が怖かった、苦手だったというお話。自分自身も同じように十代頃まで人が怖くて苦手だったから、その話が印象に残って共感したのかもしれない。いまでは桐野さんはトークショーやテレビ出演したりしているのが考えられないけど、人というのは変容するから本当に面白い。

温泉の中では地球46億年の記憶を持っている「ストーンピープル (石・鉱物)」の話、人口数十人の沖縄の離島大神島のお話、弘法大師空海、自然マンダラ、瞑想の話など色々とお話をした。

「一瞬の中に永遠を残す」というテーマで全国をキャンピングカーで旅しながら、写真を撮り続けているそのご本人と何が縁か分からないけど、温泉の中で裸でカジュアルにお話できる出逢いに文字通り有り難さを感じながら、色々と話しているうちについつい長湯をしてしまった。

             ◯●◯

エメラルドグリーンの犀川(私が撮った写真)

犀川という川沿いの道の駅に桐野さんのキャンピングカーをお送りして、桐野さんはそこで一泊。

隠れたパワースポット 樋知大神社

次の日パートナーのFatimaは仕事だったので、わたしが桐野さんをご案内した。ご案内する場所は樋知大神社というこの辺りだと一番神気が満ち溢れているパワースポットだ。

樋知大神社までの道すがら、桐野さんは和合という神社の雑誌の表紙の写真も撮影しているようで、それがきっかけで安倍昭恵(元内閣総理大臣夫人)とも対談したことがあってその話などもしてくれた。

樋知大神社に到着して、参道を歩き本殿で参拝をする。

樋知大神社は本殿の後ろ側にお種池という湧き水が湧いている場所があって、その周りは森に囲まれている。その森は独特な雰囲気で妖精が出てきそうなホントに優しい雰囲気の森。いつもここを訪れるとずっと佇みたくなるそんな場所。

桐野のさんに何かのスイッチが入ったのか、無我夢中で写真を撮り始めている。

本殿の後ろにあるお種池(私が撮った写真)

              ◯●◯

「瞑想」と「写真を撮るということ」の似ているとこ

「ごめんね。写真撮るの時間がかかってしまって。瞑想していてもらっていいですよ」という言葉を残して、奥の森の方に足を踏み入れていったのが見えた。私もカメラを持っていたので、少し写真を撮った。まだ時間が余っていたし、せっかくの機会だからご神木の所でしばらく瞑想することにした。

境内の満ち溢れる神気と聖域空間を肌で感じながら、目を瞑った。
しばらくすると小さな肉体という器を持った自分という感覚の濃度が薄れ始め、意識が肉体感覚という小さな境界を越えてどんどん拡がっていく。

樹木と同じように、深く深く地中に張っている根から水分、エネルギーを吸い上げて、太い幹を通じて天高く垂直に伸びていく様は、瞑想状態の時に身体の中で起こるエネルギーの流れに似ている。腹のセンターから地のエネルギーを吸い上げて、ハート、第三の目、頭頂、頭頂をこえて大空、宇宙へと無限に広がっていこうとする垂直のエネルギー。
そしてその垂直のエネルギーを枝と葉を通して、横に広がっていこうとする水平のエネルギーはハートから慈悲・愛の波動を分かち合おうとする流れ。

「パン・パン」「パン・パン」



柏手を打つ音が何処からともなく聞こえてくる。

目をちょっと開けてみると、桐野さんが巨木の前で手を合わせてから
写真を撮っているのが見える。

桐野さんも撮影している樹木と柏手を打って意識を同調、一体化させながら写真を撮っているのだなと直感した。瞑想意識、変性意識の状態で写真を撮っているのだろう。

石のような樹(私が撮った写真)

昨夜温泉の中で話してくれた地球46億年の記憶を持っている「ストーンピープル 」の話を思い出した。たぶんそのような壮大な時間軸の意識でそれを肌感覚で感じながら、自然の中に入り撮影しているのだろう。

撮影していたのは1時間30分位だっただろうか?

「いつまでも居たい場所だね」と撮影を終わった桐野さんが言った。

樋知大神社の神気と雰囲気を存分に感じてくれたようで、よかった。

              ◯●◯

駐車場に置いてある車に戻り、撮影した写真の一部を早速みせてくれた。
樹木に開いている穴の中を撮影していて、樹の内側の姿が見えるような写真でその年輪の模様が何とも不思議と美しい。龍のようにも見えた。


「たぶんフクロウが住んでいたかもしれない。蛇に食べられちゃったかもな」と子供のように話している。

桐野さんのキャンピングカーを置いてある場所まで戻り、そこで連絡交換などをした。「しあわせ」というポストカードをもらったが、この小さな石仏の笑顔とそっくり同じような笑顔の桐野さんと別れた。

              ◯●◯

地球 美の幻風景 桐野伴秋の世界

桐野さんとの有り難い出会いに感謝しながら、家に戻った。

桐野さんの作品など実際に見たことがなかったので、
パートナーのFatimaが先日の山梨県北杜市の展覧会で購入した写真集を見せてもらう。

写真集のページをめくると一番最初に出てくる
先住民ケルトの聖地であり世界遺産の「モン・サン・ミシェル」

「えっ。これ絵じゃないの?」
これまで見たことのないような絵画のような写真。

写真に載っているご本人が書いた文章も素晴らしく味わい深い。

素敵な写真と文章をゆっくりとじっくり味わっていると、
知らないうちに自然と意識が拡がり、「一瞬の中に永遠が宿った」美しい景色を少し追体験できた気になり感動して涙が出そうになる。

写真を撮ることも瞑想と似ているんだな。

わたしも日々の瞑想の中で「一瞬の中に宿る永遠」に意識というカメラでピント合わせて、「地球46億年の記憶」にアクセスしたいと想った。


約1億5千万キロ先から放たれた太陽の光が地球の朝を真っ赤に染め上げ、新しい一日の始まりを告げる。海の底を押し上げるような劇的なシーンは、静まり返った心にまた新たな感動を呼び起こす。

 太陽より放出された光は約8分後、地球に届くのだそうだ。宇宙空間を越え、国境を越え、人種を越え、すべての人々に平等に照らされている。
 カメラを覗きながら、まばゆいばかりの美しい光に、希望ある地球の未来を感じずにはいられなかった。私たちの中にも宇宙があり、常に内と外で共鳴している。その本質は実に美しいと思う。

 地球は私たちと共に共存している。絶え間なく降り注ぐ光は、私たち一人一人に生きる力を与えようと宇宙から送られる、大切な贈りもの(メッセージ)7日もしれないと思った。

■ 宇宙からの大切な贈り物(作品:光の道)から

やがて太陽が海を染めながら一日の始まりを告げる。

もう一度海の中の小さな自分を確認し、波の向こうの波、空の向こうの空に続く未来は何処からやってくるのだろうと、想いを巡らせる。

美しく重ねられた記憶は記憶となってこの一瞬は永遠にとどまる。
 
新しい年を迎えるたびに「初心に帰る」という言葉を立て直す。新たな出発と飛躍を望むほどに、背筋を張って広がりを感じなければならない。
人が苦手だった若い頃、それが信じられないくらい、今は人と人との繋がりの有り難さが身に染みる。

無数の点が大きな道筋となって、多くの人に助けられた。その横の繋がりを確かなものに結んでくれたのは、縦を結ぶ宇宙ともいえる大きな存在かもしれない。

■ 水平線のその先に(作品:記憶の再生)から

「地球 美の幻風景 桐野伴秋の世界」
http://www.kochi-insatu.co.jp/w-pub02_03.html


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