ごちそうさまと言わないことによるビジネス損失とは?

モリモリ食べる系ミドラーのNIREです。

子どもの頃から当たり前のようにやっていることって、大人になっても変えられないことが多いですよね。

でもそれが実は我が家ルールだったりして、大人になって恥をかいたり。

我が家は高校生ぐらいまではシチューをご飯にかけてましたが、どうやらかけないことが一般的らしく、一旦ご飯にかける行為を辞めた時期があります。

ただよくよく考えてみると、何をもって恥なのかよく分からず、誰にも迷惑をかけることでもないし、改めてご飯にかけてみたら美味しかったので、家でシチューを食べる時はご飯にかけることが多いです。


これは我が家ルールのパターンですが、一般的とされているルールの中にも、「それってホントに必要?」っていうルールもあったりしますよね。

以下のブログを読んでいて、「いただきます」「ごちそうさま」って言わなきゃいけない挨拶なんだっけ?と思ったので、今日はその辺を深堀してみたいと思います。

詳細は是非読んで欲しいんですが、どうやら飲食店で「ごちそうさま」って言ったことについて、部下から恥ずかしい、と言われたとのこと。

で、その理由がどうやらビジネス的な発想らしく、お金の対価として食事をもらっているから、それ以上の行動はビジネス的に損である、という発想のようだ。


そもそも「いただきます」「ごちそうさま」は必要か

NIREさんは、どちらかと言えば言わないタイプだと思います。

子どもの頃は夜一人で食事をすることが多く、親に無理強いされたこともないので、「いただきます」とかを言う習慣がそこまでありませんでした。

今でもその習慣が残ってるってだけで言ってないのですが、一緒に食べる人が言う人だったら合わせて言ったりします。

単純に拘りが無いので、言わないことで一緒に食べる人が変な気持ちになっちゃうぐらいなら、とりあえず合わせておくか、というレベル。

逆に「いただきます」に拘りのある人の言い分として多いのが、「感謝の気持ち」として言っているパターン。

でもそうやって言ってくる大体の人は、本気でそう思っているわけじゃなく、「習慣」から抜け出せないだけなのでは?とも思う。

例えば、本当に本気で感謝をしているのであれば、作った人にありがとうと直接言ったほうがいいに決まっている。

「いただきます」も「ごちそうさま」もある種の儀式的なものに近くて、昔から「いただきます」と言ってから食べてるから、言わないで食べるとモヤモヤする、ってパターンがほとんどなんじゃないかなーと思います。

なので、「ちゃんといただきますって言ったほうがいいよ!」って、深く考えずに言ってくるやつはちょっと苦手です。

なんで言ったほうがいいのかを教えてほしいです。

ただ、別に言うこと自体を否定するつもりもなく、逆に言えば「いただきます」「ごちそうさま」を言おうが言わなかろうが、至極どっちでもいい、って思ってるだけです。


ビジネス観点のごちそうさま

ちゃんと言えよ!って言ってくる人も苦手ですが、わざわざ言う人って恥ずかしい!とか言ってくる今回の部下パターンも苦手です。

ただ、なんとなくイイとかダメとか言ってくる人よりは、少し考えているので面白いな、とは思いました。

じゃあビジネス的に損っていうのは本当なんでしょうか?

結論から言うと、ほとんどの場合において損ではなく、むしろ得をすることもあると思います。

部下の考えは、どちらかというと短期的に利益を回収したいという思考。

ただビジネス視点で考えると、長期的に利益を回収したほうが良いことも多く、また飲食を提供するだけの店に価値が無くなり始めている、という点を考えたほうがいいと思います。


例えば「ごちそうさま」ということで、ウェイトレスの方がお客に対して「ありがとうございます」と言ってお辞儀をしたとする。

仮にそれが3秒だったとします。

1時間で20人の人に同じ動作をしていて、8時間勤務だったとしたら、1日8分間が無駄な時間だ、というのが部下の考え方なのでしょう。

お客側の立場で考えると、「ごちそうさま」という言葉からウェイトレスとのコミュニケーションが発生しました。

些細なことではありますが、そのコミュニケーションに満足するお客も一定数いて、そのコミュニケーションがあったからまたそのお店に行こう、と思ってくれるパターンもあると思います。

昨今の飲食店はどこのお店も普通に美味しく値段も手ごろなことが多いので、味や値段以外での差別化が必要です。

同じような洋食屋さん2件で悩んだ時、あの時のウェイトレスさんの反応良かったからもう一度こっちに行ってみよう、って機会があるかもしれません。

飲食店側からすれば、お客に「ごちそうさま」と言わせる仕組みを作って、そこからコミュニケーションをとるようなやり方を考えると面白いかもしれません。

これが長期的に利益を回収する考え方ですね。

もちろんご飯を食べる時にコミュニケーションなんか必要ないって考え方の人もいるので、これが正解ですと言っているわけではなく、「ごちそうさま」からの一連の流れがただの無駄なこととして考えてしまうのは単純に浅はかだな、ということです。


まさか「いただきます」と「ごちそうさま」の話でここまでのビジネス話をするつもりは無かったんですが、個人的な結論としては言おうが言わまいがどっちでもいいけど、お互い強制するのは誰も幸せになれないんじゃない?っていうことでした。

とはいえ、世間には強制してくる勢がいることも分かっていて、個人的な拘りもないので、NIREさんは相手に合わせます。

ごちそうさまでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?