見出し画像

今日起こった、最悪の出来事は、日記を書いているところを彼に見られたことだ。

いや、部屋に文字入力機を持ってきたわたしを見ているはずだし、とっくにわたしが何かを書いていることは知っていたはずだけども。それに、学生の頃から、二人で何かを書いたりしていたのだけれども。

それでも、今日、わたしが日記を書いているのを見て、彼が、「何書いているの?」と聞いてきたときは、腹が立った。彼にじゃなくて、なぜか自分に対して。むしゃくしゃした。モヤモヤした。

まるで、わたしは何かを、この世に残そうとしているみたいじゃないか。

そんなわけで書き始めたはずじゃない。そんなわけで書いているわけじゃないと自分で思ったのに、「何書いているの?」と聞かれて、もしかしたらと思ってしまう自分が嫌だった。

別に残るものなんてない。あと半年もしないうちに、何もかもがなくなる。おそらく、地球ごと壊れて、コンピューターに蓄えられた情報もみんななくなる。

なのに、わたしは書いているんだった。書いていることが嫌になっても、なんだか、日記に書いてしまうんだった。

なんで、日記なんか書いているんだろう。よくわからなくなって、しまった。

最後までお読みくださりありがとうございます。書くことについて書くこと、とても楽しいので毎日続けていきたいと思います!