★SIFオリジナル★イスラエルで、私も考えた #こんな社会だったらいいな⑩

こんにちは。日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム(SIF)運営チームの小笠原です。

「ワークとライフのバランスとは?」、「ママなんだから仕事は控えめに」
そんな言葉を捨ててみる。ワークとライフ、ごっちゃまぜにして、好きなことをやりたいようにやってみる。そうしたら、男子も女子ももっと生きやすい社会になるかもしれない。

イスラエルに行く。
中東に赴任している友人に会えるかも。
彼女に連絡してみたら、自分はいけないけれど、友人の友人を紹介してくれるという。簡単に(ある意味、雑に??笑)Facebook上で繋いでくれ、日程調整、さらに、何をお土産として持って行ったらよいか、そのリクエストだけもらって準備完了。

さて、現地で連絡すると、「我が家に来て欲しい」という。もちろん!!ということでお宅にお邪魔すると、なんと、こんな光景!!


お庭にごろん、としてる、生後1か月の双子ちゃん

<写真> お庭にごろん、としてる、生後1か月の双子ちゃん

【仕事も育児もごちゃまぜ?イスラエルのワーキングマザーとの出会い】
友達の友達だけど、初対面。彼女は産後1か月の、しかも双子ちゃんのママさんだった。「お茶でもどうぞ」ののりで、「この子たち、抱っこします?」とご挨拶。生後1か月のぐにゃぐにゃ、ほやほや赤ちゃんの感触。なつかしい!

赤ちゃんの話、赤ちゃんにミルク、ビジネス上のヒアリング、赤ちゃんのおむつ替え。笑い。笑い。

ママの堀田真代さんは、実は、イスラエルのブロックチェーン関係のスタートアップでバリバリの働く女性。イスラエル人のご主人と、東北震災支援関係で出会って、2年半前にイスラエルに移住したとのこと。

真代さん


<写真> 真代さんとベビーたち(参考:真代さんの紹介記事

イスラエルのスタートアップで働くとはどんな感じなのか、イスラエル社会は外国人にとって住みやすいか、イスラエルの教育事情、アラブ系・ユダヤ正教徒系の方たちの話、キブツに住んで同じ会社で働いている同僚の話。

現地で住んでいる方しかわからない貴重な情報をいろいろ教えて頂いた。合間に、イスラエルの子育て事情も。裕福な親戚が、「ベビーシッター1か月分」を出産祝いにくれたりするケースもあるとか。

私自身、6歳と3歳の子どもをもつ母親として仕事を続けてきている。ラッキーなことに、日本の職場環境としては、周囲の理解を得ながら、こうして海外出張の機会ももらうようなキャリアを続けられている。けれど、「短時間勤務」、「マミートラック」、「ワークライフバランス」、そんなことをぐるぐる考えることもある。

そんな言葉や概念を丸ごと吹っ飛ばすような、仕事も育児もごっちゃまぜで、明るく笑いながらやっている情景をみて、ふっと力が抜ける気がした。別に、仕事場に子どもがいたっていいじゃない。家で子どもと遊びながら、重要な仕事だって続けられるはず。

真代さんは言う。「こうやって働く人が増えれば、それが社会のスタンダードになる。私はそういう社会づくりを加速させたい。」

国境や文化、育児と仕事の概念まで軽々と超えてしまっている真代さんに会って、社会の常識に照らして、自分で自分の枠をはめてしまっていたのかも、囚われていないつもりでも「(日本の)ママはこうあるべき」に囚われていたのかも、と思った帰り道でした。

ワークとライフ、そもそも、その分け方、境界線を疑ってみる。なぜそこで分けなくてはいけないか、もう一度考えてみる。ごっちゃまぜにして、好きなことを前向きにとりあえずやりたいようにやってみる。

失敗したらそこでまた考えよう。そんな情景が、社会のスタンダードになれば、男子も女子ももっともっと生きやすい社会になるかもしれない。私たちが運営するソーシャルイノベーションフォーラムでも、「既成概念を打ち破ろう」、「社会をちょっと生きやすくしたい」、そんなヒントを考えます。

#こんな社会だったらいいな

【ソーシャルイノベーションフォーラムとは】
「社会をよりよくしたい」、「日本の明るいビジョンを語りたい」という想いをもつ方々が共に対話し行動するための「ソーシャルイノベーションのハブ」として、日本財団が2016年より毎年開催しているフォーラム。官民学等のセクターを超えた豪華ゲストが登壇する基調講演や特別企画、参加型のセッション、次世代の社会起業家を輩出するソーシャルイノベーションアワードなど、多様なプログラムを提供し、これまでに延べ1万人の方々が参加しています。2019年度は、11月29日(金)~12月1日(日)に東京国際フォーラムにて開催予定です。
公式サイト
Facebook
Twitter

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?