比喩としての肉体

空隙のある肉体にうまれ
それが満ちることのない
様は
わたしの思想が現実を侵しはじめている
証左ではないかと
夕日に染まるベランダで思う
わたしは
履き古したサンダルでもあり
磨き抜いたグラスでもあるのだ

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