ベリード

過去を語るときの空を見る
子どもになる前のいきもの
生まれたての熱が溶けていく
アスファルトになにを忘れたか
ひびを抱いて眠る枯れ木
言葉がとおくなってなにも
聞こえなくなってから話す
意図しないでゆれるまぶたの
皮膚をさいて知る道は静か
あれこれを知らせる音楽の
暮れてより来る薄く見える終わり
いつも足らずすぎていく
捨てられたまま
生きるものみな
踊ることに夢中で














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