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疲労感、光を探す

ニューエイジから吹く風
紺色のうなりが
軒並み原風景を汚していく
鮮明なままいつまでも持っていようと
レタッチ前の青写真
気休めは消費される

未科学を科学
紙とペンをもって歩く
どこかで折り合いがついたら
いけたところまでの灰色の翼で
いけたところまで飛んでいく
そこでまた根をはる

幻想のコミューンをみてきた
地理的な要因から離れないと
いつまでもいままで
飛べるのに
できない難しいで話が終わる
羽を失えば合理性のなかで
人知れず育てた想像力は
妄想と幻想の狭間を行き来していく

美しい黄色の蝶をみつけた
ふわりふわりといく
住処しらず
ゴールのない羽

は、なし?

見えないところで咲く花の
美しさをおもう
実在からアルを切り離して
とある場所、必ずある街のこと

羽の中青白く光る蝶がきた
靴に留まり、肩にとまる
飛んでいてこその美しさ
羽を閉じていると透けてきれいだ

誰が決めた美しさだろうか
誰が決めた合理性だろうか
ニューエイジの風が吹く
紺色のうなりが僕らを飲み込む
想像力を飲み込む

どこからきてどこへ行くのか
知っているから想像がはじまる
あなたから、あなたへの夜間飛行が
来るべき朝を待っている

その羽が開くのを
閉じたままの翼を透かしている

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