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Season 2: GWENT World Masters 準決勝&決勝のまとめ

グウェントプレイヤーのみなさん、おはようございます。

昨日に引き続き、Season 2 の「GWENT World Masters」の2日目について振り返っていきます。この日は、準決勝&決勝が行われました。

1日目の記事は下記です。

新拡張「ウィッチャーの流儀」の追加リーク

決勝戦前の休憩時間に開発者配信が行われました。新カード以外のバランス修正などが触れられています。詳細は下記のツイートから追ってください。今日の夜にはパッチノートが公開予定だそうです。

新カード追加公開

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新要素「ロケーション」アーティファクト
勢力固有の《召喚陣》のような生成効果に、継戦がついたものです。命令アビリティを次ラウンドに温存することができます。

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試合の様子はこちら

準決勝: Gravesh vs Pajabol

Team Leviathan Gaming のチームメイトでの対戦となった Gravesh と Pajabol の試合はお互いにコントロールデッキ群同士のマッチアップとなりました。Pajabol が第4回Open大会に続き、再び「鉄壁ケルトゥリス」を勝たせず、3勝1敗で勝ち抜けました。

1戦目:後攻の Gravesh は《アルズール》入りの「鉄壁ケルトゥリス」、 Pajabol は「奴隷化舞踏会」です。Gravesh は第1Rの1手目から守護者を使い、セオリー通り Win on Even を狙います。これを退けたい Pajabol でしたが、これが第1Rブリーディングの形になり、Pajabol の《ヨアキム・ド・ヴェッド》から《将軍簒奪者》が出てしまう不運につながります。後半のパワーカードも奴隷化も使い切ってしまった Pajabol でしたが、再び「ドラゴンスレイヤー」の腕前を見せ、引き分けに持ち込みます。

1戦目(再試合):今度は第1Rから Gravesh が《ケルトゥリス》を使って圧力をかけます。 Pajabol には対応策がなく、 Gravesh が Win on Even を得ます。第2Rはそのまま《アルズール》を使って、Pajabol を突き放しますが、 Pajabol も「奴隷化」を使って追いかけ、手札3枚同士の第3Rへ。最後はショートラウンドで Pajabol が強カードを《ダンタインのロデリック》と《とどめの一撃》で連発して勝利。Pajabol 先勝。

2戦目:先攻の Gravesh が「父殺し戦士」、Pajabol は「急所攻撃」を選択。第1Rは Pajabol がオールインし「急所攻撃」を全部使用して Win on Even を得ます。そのまま第2Rでブリーディングしますが、第3Rの「父殺し戦士」の強さは《ハラルド・ゴード》1枚ではどうにもなりません。 Gravesh が1勝を返します。

3戦目:後攻の Gravesh は再び「鉄壁ケルトゥリス」、 Pajabol は備蓄型の「殺人報酬」です。Pajabol のコイン管理により、 Gravesh は「鉄壁」を2回使った形で第1Rを確保。第2Rは Gravesh がブリーディングを敢行。《ケルトゥリス》と手札差を犠牲に Pajabol の「殺人報酬」と《パシフローラ》を使わせます。実はこのタイミングで Gravesh がオールインしていたら、 貯まっていた9コインを使うすべのなかった Pajabol は負けていました。最終的に Pajabol が第2Rから4コインを引き継いだことで Gravesh を上回り、再び「竜殺し」をして Pajabol が2勝目を得ます。

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Pajabol のコイン管理。常にコイン7枚にしておき、パスしたら《フライング・レダニア号》が出るようにしている。後攻側の Gravesh は第1Rを勝つためにリーダーアビリティを2回使わされた。

4戦目:先攻の Gravesh は「盾の壁」で Pajabol の残った「急所攻撃」を迎え撃ちます。Pajabol は戦力温存を選択し、第1Rを Gravesh に譲ります。Gravesh は第2Rブリーディングを選択し、攻める姿勢を見せますが、手札の強カードの温存に切り代え、深く追いかけませんでした。第3Rは手札9枚のロングラウンドになります。Gravesh は手札に《王者ヴィラクサス》が来ていればといったところでしたが、あと一歩及ばず、 Pajabol が決勝進出を決めました。

準決勝: kolemoen vs Saber97

今年の活動の少なさから下馬評が高くなかったドイツの kolemoen、同じく公式大会初出場であることから過小評価されていたデンマークの Saber97、ともに中国勢を倒しての対戦です。kolemoen がフルセットの末、勝ち抜けました。

1戦目:先攻の kolemoen は「激情刺青隊」、 Saber97 は「父殺し戦士」です。kolemoen は《刺青隊の精鋭兵》を増やすと早々にパス。Saber97 は手札を調整するようにプレイし、試合は手札10枚の第3Rへ。刺青隊の展開力が、スケリッジ戦士を勝り、kolemoen が先勝します。

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kolemoen の「激情刺青隊」は「父殺し戦士」に対して2戦2勝。ロングラウンドでも戦士スケリッジの火力に負けないバリューを見せた。

2戦目:後攻の kolemoen は「隠し物資」、Saber97は「盾の壁」です。Saber97 は戦力温存を選択し、第1Rを kolemoen に譲ります。kolemoen は第2Rを《パシフローラ》でプッシュ。Saber97 は《アンセイス王子》などを使わされた上に手札差1枚損状態で第3Rへ。もはや Saber97 に対抗策はなく、kolemoen が連勝。

3戦目:先攻の kolemoen の残った「共生スコイア」を Saber97 は「盾の壁」で迎え撃ちます。第1R、お互い消耗し合った結果、 kolemoen の手札が《ドゥンカ》の効果で大きく育ちます。しかし、第3Rにしっかりキーカードが引けた Saber97 は決闘を3回決め、kolemoen の高戦力ユニットを倒しきり、1勝を返しました。

4戦目:今度は後攻で「共生スコイア」を使う kolemoen に Saber97 は「鉄壁ケルトゥリス」を選択。kolemoen のデッキは「鉄壁ケルトゥリス」に成す術がなく、《シリ:ダッシュ》の効果で先攻後攻が入れ替わると、Saber97 が Win on Even を獲得。そのまま Saber97 が勝ち、フルセットに持ち込みます。

5戦目:先攻の kolemoen の「共生スコイア」と Saber97 の「父殺し戦士」で決勝進出を争います。第1Rで Saber97 は手札を温存。kolemoen は第2Rブリーディングを敢行。手札差を失わず、Saber97 のリーダーアビリティも使わせます。これが第3Rで Saber97 の《血のワシ》の追撃の可能性を消し、《不具のハラルド》を呼ばせません。kolemoen が決勝に進出。

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kolemoen は《夢占い》から「犯罪」カードの《ノヴィグラドの正義》を使って点数を展開。Saber97 の《血のワシ》や《モーグヴァーグ:恐怖の心》のバリューを大きく下げる。

決勝:Pajabol vs kolemoen

環境の Tier1 デッキではなく「奴隷化舞踏会」と「殺人報酬」を持ち込み勝ち進んだ Pajabol は「鉄壁ケルトゥリス」を下しての決勝進出。「激情刺青隊」を持ち込んだ kolemoen は「父殺し戦士」を下しての決勝進出。2020年のグウェント頂上決戦は Team Leviathan Gaming の若きエースと Team Aretuza のベテランの対決となり、フルセットの末、Pajabol が優勝しました。

1戦目:後攻の Pajabol が「動員亡霊兵」で kolemoen は「鉄壁ケルトゥリス」を選択。守護者が引けていない kolemoen ですが、キーカードを使って攻めていきます。Pajabol は早めにパスし、kolemoen に第1Rを譲ります。第2Rは互いに手札を整える形で、手札10枚の第3Rへ。命令アドバンテージのある「動員亡霊兵」が早いうちに盤面を整えると、kolemoen は盤面にユニットを置くたびに排除されるという厳しい展開に。温存していた《ケルトゥリス》が点数を出しますが追いつけません。Pajabol が先勝します。

2戦目:先攻の Pajabol が備蓄寄りの「殺人報酬」で kolemoen は「急所攻撃」を選択。Pajabol は序盤から積極的に点数をだし、第1Rを得ます。第2Rは両者手札を整える形でパス。再び手札10枚の第3Rとなりますが、キーカードを引けていた kolemoen が1勝を返します。Pajabol は《ナヴァレッテ》や《イムケ》が引けておらず、kolemoen の除去でエンジンを全て落とされてしまいました。

3戦目:後攻の Pajabol が備蓄寄りの「殺人報酬」で kolemoen は「隠し物資」を選択し、シンジケートミラーに。第1Rはお互い様子見する形で、Pajabol が取ります。第2Rはドライパスで、三度手札10枚の第3Rへ。ここで Pajabol は kolemoen の列を埋めてしまうという選択をし、kolemoen の点数を出せません。守護者がkolemoen の《コラスの熱波》を無意味化させます。Pajabol が2勝目。

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手札に《愉快痛快》があった Pajabol だったが、《フォン・ハースト副長》をあえて放置し、kolemoen の列を埋めてしまう。

4戦目:後がなくなった kolemoen は「鉄壁ケルトゥリス」で Pajabol の残った「奴隷化舞踏会」を迎え撃ちます。第1Rは Pajabol が早めに降りて kolemoen に譲ります。kolemoen は第2Rでブリーディングを敢行するも、Pajabol の《大型弩砲ヘルゲ》の圧力を嫌って早めに切り上げます。第3Rはパワーカードの使い合いになりますが、Pajabol が痛恨のミスで《イェネファーの祈祷》を《ケルトゥリス》にあてなかったため、《ケルトゥリス》が2回発動し、引き分けにできたところを kolemoen に勝たせてしまいます。優勝の行方はフルセットへ。

5戦目:Pajabol が後攻で「奴隷化舞踏会」、kolemoen が「隠し物資」です。互いに手札のキーカードは温存する形で、kolemoen が第1Rを取ります。第2R、kolemoen は《パシフローラ》でプッシュ。しかし、 Pajabol に対応され、手札差を失う前に切り上げます。第3Rは Pajabol の「奴隷化」が残っていることから《マアラル》を最後まで使えなかった kolemoen が攻め切れませんでした。Pajabol は優勝を決めました。

ベストプレイの紹介

ベストプレイ賞

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決勝戦3戦目の Pajabol の《フォン・ハースト副長》無視。kolemoen は列が完全に埋まってしまい、ポイントを無駄にしてしまいました。扱いにくいシンジケートに対して、使う側としても使われる側としても経験の高さをみせました。

やっぱり君こそ「ドラゴンスレイヤー」賞

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1日目、2日目と Pajabol は「鉄壁ケルトゥリス」相手に善戦。「鉄壁ケルトゥリス」相手に2日間で3勝2敗1分でした。今大会も「竜殺し」を見せてくれました。

テメリア愛国賞

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今大会、kolemoen の「激情刺青隊」は2戦2勝。2回とも Tier1 の「父殺し戦士」を破りました。決勝戦では Pajabol にBANされるなど、今大会の盲点ともいえるデッキでした。

おわりに

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2020年のグウェントの競技シーンは、世代交代が見えた印象です。Demarcation の鮮やかなデビューに始まり、Pajabol の第4回Open大会、World Masters 大会の連続優勝で閉じました。

新しい世代の活躍だけでなく、すべての大会がコロナ禍でオンライン開催になったという面でも「新しい時代」といえるのかと思います。来年はどんな環境になるのか、誰が活躍するのか、楽しみにしましょう。

来年のプロシーズン開幕は1月12日から

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それじゃ、今週もグウェントでもやらない?

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