Season 2: GWENT OPEN #2 準決勝＆決勝のまとめ
グウェントプレイヤーのみなさん、おはようございます。
昨日に引き続き、「GWENT OPEN#2」の2日目について振り返っていきます。この日は、準決勝＆決勝が行われた他、開発者配信も行われました。
1日目の記事は下記です。
拡張のアート追加公開、開発者配信も！
本日も「鏡の達人」拡張の新アートが公開されました。
決勝戦前には、開発者配信も行われました。下記のツイートにリプライ形式で概要をぶら下げていますのでご確認ください。
さあ、リークの時間だー！ #グウェント pic.twitter.com/0wPQez2ZoG
— NipponGwent (@NipponGwent) June 28, 2020
試合の模様はこちらから
準決勝： TailBot vs Wangid1
準々決勝を圧勝で勝ち抜けた TailBot と、相手の特殊なデッキを捌いてきた Wangid1 の対戦は、1戦目2戦目での TailBot の連敗が響き、 Wangid1 の3勝1敗となりました。
1戦目：後攻の TailBot は「血の匂い」を選択し、Wangid1 は「調和スコイア」を選びました。第1ラウンドに Wangid1 が《巨大オーク樹》も投入する戦いを見せ、後攻側の TailBot のプッシュ戦略を潰します。この結果、第3ラウンドがロングとなり、TailBot の「血の匂い」は点数が追いつけませんでした。Wangid1 が先勝。
Wangid1 は相手に試合のコントロール権を譲らず第3ラウンドをロングにすることに成功する。TailBot は手札の渋さも影響した。
2戦目：先攻の TailBot は「再活性」、Wangid1 は「妖婆使いまわし死の影」です。お互い第1ラウンドを取りたいマッチアップで、TailBot が取りました。しかし、TailBot は第2ラウンド、第3ラウンドのドローが悪すぎて全く点数が出せません。「再活性」で使いたかった《モーグヴァーグ：恐怖の心》を《オズレル》に捕食されてしまうなど為すすべなく、 Wangid1 が連勝しました。
3戦目：後がない TailBot は「再活性」で Wangid1 の残った「反乱ドラウグ」を迎え撃ちます。Wangid1 は手札温存を選択し、第1ラウンドは TailBot がとります。 TailBot は《アン・クライトのロングシップ》を使って第2ラウンドブリーディングを選択。 Wangid1 は《スパラ盗賊団》に《援軍》を使って、これに対応。なんとか凌ぎます。しかし、TailBot は今回はしっかりと手札を整えており、第3ラウンドに勝利。1勝を返しました。
4戦目：続いて TailBot は「調和スコイア」で「反乱ドラウグ」に挑みます。お互い第1ラウンドに手札を整えるように動きで TailBot が第1ラウンドをとります。TailBot は第2ラウンドブリーディングで Wangid1 のコントロール手段を吐き出させましたが、 代償に手札差がついてしまいます。最終的に Wangid1 が点数で上回り決勝進出を決めました。
準決勝： Redrame vs lNeverHood
初出場同士の戦いとなった Redrame と lNeverHood の対戦は、 Redrame が lNeverHood に食らいつく展開となりましたが、 Redrame が「反乱ドラウグ」で3敗してしまい、 lNeverHood が3勝2敗で決勝に進みました。
1戦目：先攻の Redrame は「反乱ドラウグ」、lNeverHood は「毒入り闇討ち」を選択しました。序盤から Redrame が《アダリア女王》《フィリパ：盲目の怒り》《ヴォイミル》でガンガン攻めます。Redrame は第3ラウンドで《ドラウグ》が引けないのが響き、lNeverHood の毒に対応できません。 lNeverHood が先勝しました。
2戦目：後攻の Redrame は「スペシャル鍛冶場」、lNeverHood は「大いなる飢餓」です。lNeverHood が《ザ・ビースト》を早めに使って Redrame を牽制。 Redrame は手札温存を選び、第1ラウンドは lNeverHood がとります。勝負は手札10枚の第3ラウンドに。《ジョニー》《サヴィエル・モラン》に守護者《フィギス》を温存していた Redrame は lNeverHood を寄せ付けずに圧勝しました。
3戦目：先攻の Redrame は再び「反乱ドラウグ」、lNeverHood も再び「大いなる飢餓」をチョイス。 Redrame は再度第1ラウンドを取りにいきますが、《ザ・ビースト》を落とす手段がなく、lNeverHood が Win on Even で勝ちます。lNeverHood はセオリー通り第2ラウンドブリーディングを決め、2勝目を得ました。
4戦目：後がない Redrame は「ジャックポット」で lNeverHood の残った「再活性」に挑みます。 lNeverHood の「再活性」にはアーティファクト除去が入っておらず、Redrame の《パシフローラ》が通ります。しかし、 lNeverHood がその不利な状況を《海イノシシ号》で跳ね返し、第1ラウンドを獲得します。ラストセイを得た lNeverHood でしたが、結局、引き分けとなってしまします。再戦後は互いに手札温存する形で lNeverHood が第1ラウンドに勝利。第3ラウンドが手札10枚同士の戦いとなります。ここで毒を温存していたことが効き、 Redrame が2勝を返しました。
4戦目の引き分けとなった戦い。勝ち確まで追い込んだ lNeverHood だったが……。
5戦目：Redrame は「反乱ドラウグ」、lNeverHood は「再活性」です。後攻側の lNeverHood が有利なマッチアップですが、 Redrame は手札を温存しつつ、Lose on Even を避けることができました。しかし、Redrame は第3ラウンドの手札運に恵まれません。《海イノシシ号》対策の《ヴォイミル》やパワーカードの《フィリパ：盲目の怒り》が引けませんでした。lNeverHood が三度目の正直で「再活性」で勝利し、決勝進出を決めました。Redrame は「反乱ドラウグ」で3敗したのが痛い結果となりました。
決勝： Wangid1 vs lNeverHood
ベテランの Wangid1 と初出場の lNeverHood の対戦は Wangid1 が安定したプレイングを見せ、3勝1敗で優勝を決めました。前回大会の Demarcation に続き、2大会連続で中国勢が優勝しました。
1戦目：後攻の Wangid1 はこれまでBANされ続けた「帝国陣形」、 lNeverHood は「再活性」で初戦を開始。Wangid1 は初手に《ラーモン・ティルコネル》を使用し、第1ラウンドをとりに行き、Win on Even を勝ち取ります。そのまま Wangid1 が勝利しました。
2戦目：先攻の Wangid1 は「妖婆使いまわしの死の影」、 lNeverHood も「大いなる飢餓」とモンスターミラーに。Wangid1 は手札を温存し早めにパスします。第2ラウンドで lNeverHood はブリーディングをしない選択をし、勝負は手札10枚の第3ラウンドに。守護者を持っていた lNeverHood が《ザ・ビースト》を守り、1勝を返しました。
第3ラウンドの開始時点の盤面、お互い引きたいカードは引いている状態。lNeverHood の守護者《洞穴トロール》と《コラスの熱波》が良い牽制となる。 Wangid1 は盤面を構築している間に自陣墓地の《イギャーン》を lNeverHood の《オズレル》に捕食されてしまった。
3戦目：後攻の Wangid1 は「反乱ドラウグ」、 lNeverHood は再び「再活性」をチョイス。お互い様子見の第1ラウンドと思われましたが、最終的に Wangid1 が《フィリパ：盲目の怒り》と《ファリバー》を使い、オールインで勝ちます。勝負は第3ラウンドになりますが、ここで Wangid1 はキーのゴールドカードが引けません。しかし、第3ラウンドがロングラウンドにならなかったため、 lNeverHood 側も点数を出せませんでした。 Wangid1 が2勝でマッチポイントへ。
4戦目：Wangid1 に残った「妖婆使いまわし死の影」を lNeverHood は「毒入り闇討ち」で迎え撃ちます。 lNeverHood は第1ラウンドに《勅令》を温存した Wangid1 の《イギャーン》を潰して追いかけます。最終的に lNeverHood がパワーカードの《エレヤス》よりも毒を温存することを選択する形で、第1ラウンドを取ります。Wangid1 は第3ラウンドで lNeverHood の毒攻勢を躱しきり勝利。この試合で優勝が決まりました。
第1ラウンドの終盤。Wangid1 のパスを受け、lNeverHood は《エレヤス》を使用し、毒を温存した。しかし、 Wangid1 は第3ラウンドで相手の毒をしっかりと躱し、優勝を決めた。
ベストプレイの紹介
ベストプレイ賞
準決勝 TailBot vs Wangid1 の1戦目の第1ラウンド、Wangid1 の戦い。前回大会に比べモンスターを持ち込むプレイヤーが増えましたが、基本的に後攻時に使用し Win on Even を得て第2ラウンドブリーディングするという勝ちパターンを狙ったものと解説されていました。 Wangid1 はそうはさせまいとリソースを投入して相手の試合プランを潰しました。結果、第3ラウンドをロングにすることに成功し、不利な先攻時に1勝を挙げることができました。前回大会からの戦略変化にしっかりと対応した戦い方を見せたと言えます。（動画2日目 1:00:00 頃より）
準ベストプレイ賞
準決勝 Redrame vs lNeverHood の2戦目より、Redrame の本家本元「スペシャル鍛冶場」。デッキ開発者として「これがこのデッキの強さだ！」と言わんばかりのポイント算出力を見せ、 lNeverHood を圧倒しました。（動画2日目 3:00:00 頃より）
「再活性船大工」賞
今大会で最も独特なデッキを持ち込んだ magpie131、勝ち抜けることはできなかったものの Wangid1 をして「自分のモンスターと相性が悪く、勝てて良かった」と言わせました。その特異なデッキ構成の中から「アーマースケリッジ」を特別賞として紹介します。再活性を《船大工》に使うという珍しいコンボを見せ、チャット欄を沸かせました。（動画1日目 3:31:30 頃より）
おわりに
「Red-coin Abuse」（後攻の暴力）と実況陣が語った後攻時に押しまくる戦い方が目立つ大会となりました。前回大会では「モンスターは弱い」とされていましたが、今回大会で「Red-coin Abuse」をするためにモンスターが持ち込まれたというのが、メタゲームとして面白い変化だと思いました。2020年前半、拡張が入る前の総決算の大会として示唆に富むものだったと思います。
次回の Open 大会の日程も公表されました。8月末に実施予定です。今回も賞金総額に売り上げの一部が追加されるバンドルが発売されます。真夏に氷！
さて、今週は「先週のグウェント」はお休みしました。「鏡の達人」拡張は6月30日（火）から。残念ながら新しいジャーニーは改善作業中のため、拡張から1ヶ月遅れて開始されるということです。
それじゃ、今週もグウェントでもやらない？
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？