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Season 2: GWENT OPEN #1 準々決勝のまとめ

グウェントプレイヤーのみなさん、こんにちわ。

昨日、グウェントの競技シーズン“2年目”では初の公式大会となる「GWENT OPEN#1」の準々決勝が行われました。本来であれば4月にワルシャワで行われていたはずの大会ですが、新型コロナウイルスの状況を鑑み、延期の上でオンラインで開催されました。グウェントの公式大会がオンラインで開催されるのは初となります。

賞金総額が約3倍に!

課金販売の一部が賞金総額に追加されるようになっているため、今回の大会の賞金総額は2万9200米ドルとなりました。公式が用意する賞金が1万ドルなので、およそ3倍になりました。去年の年末のロードマップ配信では「公式大会を定期的に開催する代わりに賞金規模は小さくなる」と言われていましたが、なんと“シーズン1”の2万5000米ドルを上回りました。

覚えている方もいらっしゃると思いますが、当初、課金販売による賞金の追加分は「大会優勝者が全額獲得する」という方針でした。しかし、コミュニティからの反発を受け、一転して「参加者全員に均等分配」となりました。

“シーズン2”のルールでは公式大会出場には「プロラダー上位キープ+予選会突破」が必要なので、コミュニティからの賞金追加分は実質的に予選会突破の賞金として扱われるような形となっています。

新アートのリーク!

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第3試合終了後に1枚、それもアートだけがリークされました。「nuts(crazyと意味的には同じ)なリークがある」と触れられていましたが、リスだけに「ナッツ」だったようです。公式配信のチャット欄で「カードバックの絵ではないか?」「後ろのフクロウは《フィリパ》ではないか?」と投稿されていましたが、Burza さんは「カードバックのアートではない。《フィリパ》ではない」と 書き込んでいました。

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公式大会では決勝戦前に時間がとられ、新情報が公開されるのが通例です。どういった形になるかわかりませんが、以前の開発者配信で「次の拡張では新要素が追加される」と明かされていますので、それに関するものがあるかもしれません。

試合の模様はこちらから

初のオンライン開催であり、観戦者モードを有効にするため、ワルシャワのスタジオに参加者がインターネット経由で接続するという方式になっています。初戦の試合開始までは、非常にスムーズだったのですが、試合が始まると懸念されていた接続トラブルが何度かおきました。

また試合間の準備が長引いてしまい、最終的にこれまでの大会では最長となる9時間の大会となりました。

第1試合:苏墨(SuMo) vs Kolemoen

初出場である中国の 苏墨 と優勝候補のドイツ Kolemoen との対戦は、事前予想は Kolemoen の圧倒的有利でした。しかし、苏墨 が接続エラーで1試合を落としただけで、実質的に Kolemoen を3連敗させるという展開で決着ししました。

現在のグウェントでは、欧米勢はモンスターを持ち込まず、アジア勢はモンスターを好むと言われており、 苏墨 が持ち込んだ「血の匂い」は「Chinese Blood Scent」と呼ばれるほど中国勢の特徴となっています。

優勝候補の Kolemoen でしたが、先攻の1戦目で《ショープの休日》を使いながらも第1ラウンドを手札差なしで負けてしまったり(Lose on Even)、苏墨を上手く攻め切れませんでした。

第2試合:wangid1 vs Nik_R

第5回 Challenger 大会の優勝者である中国の wangid1 と初出場となるウクライナの Nik_r の戦いは、ここでも初出場の Nik_r が勝ち抜けました。

Nik_r はロシアのグウェントコミュニティ GwentDetta のメンバーと準備をしてきたそうです。Nik_r は現在のメタでは少ない「《包囲攻撃》入り動員ハイランダー」を持ち込み、wangid1 のほうは「封鎖ハイランダー」などのメタデッキに「Chinese Blood Scent」を含めた構成です。

Nik_r は第1試合で wangid1 の「反乱」相手に《イェネファーの祈祷》使いまわしを敢行。《ヨアキム・ド・ヴェット》で《アンセイス王子》を呼び出すという最強ムーブを決めました。一方で2試合目では wangid1 が Nik_r のリーチ(一手で出せる点数)を読み誤るなど、全体として Nik_r に流れがある対戦でした。

第3試合:Demarcation vs TailBot

新進気鋭の中国の Demarcation と「グウェントの神」と目されるポーランドの TailBot の戦いは、見どころのある対戦となりました。結果は、引き分けを挟んで Demarcation が 3-1 で TailBot を倒すという、これまた下馬評を覆すものになりました。

二人とも現在はあまり使われなくなったシンジケートの「ワイルドカード」を持ち込んでいましたが、エンジン重視の Demarcation とコントロール重視の TailBot と構成は全く違う形になっています。

 1戦目を落とした Demarcation ですが、引き分けを挟んで TailBot の動きをほぼ封じ切るプレイを見せ、実力を示しました。とくに引き分けとなった2戦目の第2ラウンドプッシュは印象に残りました。

第4試合:Santtu2x vs Andi99

互いに初出場となるフィンランドの Santtu2x とブラジルの Andi99 との対戦は Andi が2試合連続で回線落ちするという不運な流れのまま3戦目も落としてしまい 3-0 で Santtu2x の勝ち抜けとなりました。

Andi99 は1戦目に早々に回線落ちしただけでなく、ほぼ勝ち確の試合展開であった2戦目の第3ラウンドで回線落ちしたのが非常に痛かったと思います。回線落ちが発生した「1試合:苏墨(SuMo) vs Kolemoen」以降は、時間はかかっても回線落ちは少なかったので、ここにきての2戦連続の回線落ちは残念でした。

3戦目は Santtu2x が Andi99 の兵士コンボを第2ラウンドブリーディングで使わせ、第3ラウンドで《仮面舞踏会》を《爆弾担ぎ》で落とすという、お手本のような形で勝利しました。

準決勝進出者は全員初出場

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今大会の特徴は準決勝に勝ち上がった選手の全員が初出場ということでしょう。今年から新しくなった予選会経由での参加システム、プロラダーの情報秘匿施策などの影響か、参加者のどのデッキも特徴を持っており、多様性が見られたように思います。

また、オフライン開催に比べると、自宅から参加できるため現場の空気に飲み込まれずに済んでいるという点でも、初出場者にプラスだったかもしれません。

試合開始までに時間がかかったり、回線が勝敗を決めてしまう部分があったのは残念でしたが、そんな困難な状況でしゃべり続け、場をつないでいたキャスター陣が本当に素晴らしかったと思います。

さて、本日も23時から準決勝・決勝が配信されます。それではみなさんまた今夜!

追記:2日目の記事は下記

2日目は準決勝&決勝です。

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