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トランプ大統領の勝利は「21世紀型の思想哲学」で説明できる

大統領はぼくが予想したとおり、というか予想するまでもなくトランプが勝利した。そこでぼくが思うのはなぜこれほど明らかなことが分からない人が多いのかということだ。ハリスが勝つ要素は何一つなかったが、それでもハリスが勝つと思った人は多いし、またそれ以上に「勝たなければならない」と考える人が多かった。今日は、そのことについて考えてみたい。

これは一つの「分断」である。それもよくいわれる富裕層と貧困層の分断ではない。古い勢力と新しい勢力の分断だ。

なぜ富裕層と貧困層の分断ではないのかというと、そもそもトランプ大統領やそれを支持したイーロン・マスクは富裕層だからだ。特にマスクは世界一のお金持ちだ。貧困層が富裕層を憎んでいるというのなら、富裕層の象徴ともいえるトランプ大統領、あるいはマスクには投票しないだろう。だから、富裕層と貧困層の分断ということでは、この現象は説明できないのである。

それで、新しい勢力と古い勢力の分断——ということになる。では、新しい勢力と古い勢力の違いとは何か?

それは、21世紀型の思想哲学と、20世紀型の思想哲学の違いだ。21世紀型が新しい勢力で、20世紀型が古い勢力だ。

では、21世紀型の思想哲学、あるいは20世紀型の思想哲学とは何か?

それはそれぞれ、「エネルギー中心主義」と「人間中心主義」である。21世紀の社会は、世界中で「エネルギー中心主義」に移行しつつある。しかし20世紀の「人間中心主義」を引きずっている人もまだまだ多い。だから、その分断が起きているのだ。

では、「エネルギー中心主義」と「人間中心主義」とは何か?

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