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人が幸せになるためには「投資感覚」が必要不可欠ということ

多くの人が自覚していないが、そもそも人は「未来」を生きている。「過去」や「現在」というのは、本質的には未来と区別されない。それらは、未来の一部なのだ。

どういうことかというと、例えば過去になにかの失敗をしたとしても、それを未来において成長の糧にできれば、意味合いとしては「成功への道程」もしくは「成功そのもの」となる。そんなふうに、過去の意味を決定するのは未来だ。

また、ご飯を「美味しい」と感じるのは「現在」のようにも思えるが、その「美味しさ」には唾液が欠かせない。食事は、唾液と混ざることによって美味しさが倍加する。

そして、その唾液が分泌された瞬間というのは、ご飯を食べる直前である。言い換えれば、人は未来における「美味しい」を味わうために、唾液を分泌する。そんなふうに、現在の幸せは、必ず過去における「未来のための準備」の結果なのだ。

このように考えると、人はいつでも「未来」を生きていることになる。そのため、全ての行動は必然的に「未来への投資」となる。人は、投資しながら生きているのだ。

例えば、上で挙げたように、ご飯を例に考えてみる。ご飯を食べるという行為——あるいはご飯を食べると決めるという行為は、3つの意味で投資である。

1、直近の未来で、美味しさを味わう。
2、直後数時間の未来で、空腹を回避する。
3、少し長いスパンの未来で、健康を保つ。

人は、この3つの要素をバランスしながら「ご飯に投資」する。
例えば、健康だけれどもそれほど美味しくないご飯を選ぶのは、1を捨てて3に投資する行為だ。逆に、美味しいけれども健康に悪いジャンクフードを食べるのは、3を犠牲にして1を取る行為だ。また、「痩せるためにあまり食べない」という選択もある。その場合は、1と2を犠牲にして3を取るという投資である。

このように、人間にとっては「食べる」という行為ひとつとっても投資なのだ。そして、食べることは人間の最も本質的な行動の1つだから、これが「投資」となると、人間の人生は「投資そのもの」ということになる。投資抜きに人は生きられない。

つまり、けっして大袈裟ではなく、投資感覚こそが人生の質を分ける。投資が上手い人は幸せになり、投資が下手な人は不幸せになる。人生は投資なのだ。

だから、幸せになるためには、投資感覚を身につける必要がある。投資に上手くなる必要がある。
では、どうすれば投資に上手くなれるのか?
その方法は、つまるところ一つしかない。

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