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訪問介護「4割超の事業所が依然赤字」「サービス提供回数の差で、経営状況に違いが……」

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/_/
*****令和6年8月14日(水)第1284号*****

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訪問介護「4割超の事業所が依然赤字」「サービス提供回数の差で、経営状況に違いが……」
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 訪問介護事業の、一昨年度(2022年度)の経営状況を調査したところ、赤字の事業所が全体の42.8%で、その割合は2020年度(39.8%)から2021年度(40.1%)を経てさらに悪化した。あらためて、経営状況が年々厳しさを増している実態が明らかになった=グラフ・WAM発表資料より。緑色のラインマーカーは、弊紙による加工

 福祉医療機構(WAM)が先週金曜(8月9日)に「2022年度 訪問介護の経営状況について」を発表した。ただし、詳細を分析すると赤字事業所と黒字事業所に「差」があり、WAMは「両者の経営状況は大きく異なっている」等と指摘している。

 その要因としてWAMは「1月当たりのサービス提供回数は、黒字事業所の方が大きく上回っている。このサービス提供回数と、従事者1人当たりのサービス活動収益に差があること等が、人件費率や経営状況の違いにつながっている」と分析している。

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