2021年ゴールデンウィーク書店売上動向調査(日販調べ) 前年の休業店影響が大きく、売上前年比109.3%
2021年のゴールデンウィーク(4月29日~5月5日)の書店売上動向調査(対象店舗:日販取引書店における POS 調査店)の結果がまとまりましたので、下記の通りご報告申し上げます。
2021年のゴールデンウィークの書店売上動向は、前年比で雑誌94.8%、書籍112.8%、コミック115.4%、開発品116.1%、合計で109.3%となりました。
当年・前年ともに緊急事態宣言下でのゴールデンウィークとなりましたが、当年は発令区域が4都府県に限定されていたことから、「前年休業、当年営業継続」という店舗が多く、その影響により、売上前年比は大きく伸長しました。「前年も当年も営業継続」という店舗に絞って見てみると、合計で89.6%という結果となりました。
・雑誌94.8%(前年87.3%)
月刊誌・週刊誌ともに前年割れとなる中、ムックは国内レジャー誌の売上が前年と比べ回復し、101.0%となりました。雑誌全体では94.8%と、引き続き厳しいトレンドが続いています。
・書籍112.8%(前年85.0%)
学参・文庫を除く7ジャンルで前年超えとなりました。総記は、前年が学校休校の影響で辞典売上のピークが後ろ倒しになっていたことを要因として、159.9%と大きく伸長しました。文芸書では「2021年本屋大賞」を受賞した『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ/中央公論新社)、実用書では2021年4月27日発売の『日向坂46写真集 日向撮 VOL.01』(日向坂46/講談社)がそれぞれ売上好調で、書籍全体では112.8%となりました。
・コミック115.4%(前年105.8%)
前年は「鬼滅の刃(吾峠呼世晴/集英社)が売上ランキング上位を独占しましたが、当年は「地縛少年 花子くん(15)」(あいだいろ/スクウェア・エニックス)や、「『ディズニー ツイステッドワンダーランド』アンソロジーコミック Vol.2」(スクウェア・エニックス)などが売上を牽引しました。コミック全体で115.4%と、好調を維持しています。
・開発品116.1%(前年82.6%)
『薬屋のひとりごと(11)ドラマCD付き限定特装版』(日向夏/主婦の友社)や映画公開で話題となった「【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン」(貞本義行/KADOKAWA)シリーズの売上が好調で、開発品全体では116.1%となりました。
1.調査方法
・調査対象店:前年または当年の売上データが取得できた店舗(日販取引書店における POS 調査店)
・調査対象軒数:1,689店
・調査期間:2021年4月29日~5月5日(7日間)
2.売上動向
(1)全国売上動向
(2)雑誌・書籍・コミック内訳
3.BOOK 売上TOP5
■一般書(文庫・新書を除く書籍)
■ムック
■文庫・新書
■コミック
■本件に関するお問い合わせ
日本出版販売株式会社 社長室広報課 担当:吉野
TEL.03-3233-3829 FAX.03-3233-6045
E-mail: press@nippan.co.jp
※5月11日付日販プレスリリースより
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