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【新店舗紹介】丸善 有明ガーデン店(東京都江東区)

約200店舗を擁する東京湾岸エリア最大級の大型ショッピングセンター・有明ガーデン。

その4階に、6月17日、丸善有明ガーデン店がオープンした。

当初、4月24日の開業予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、二度の延期を経ての開業。商業施設全体のグランドオープンは8月1日となった。

店舗のコンセプトは「人と人、人と地域、人と知を繋ぐための情報発信拠点」。これは同店・石川格店長の考える、“書店のあるべき姿”。「人と情報を繋ぐために、地域のお客様が必要とするモノやコトをお届けするのが重要な使命だと考えています」

30~40代を中心とした女性やファミリー層が客層の中心。中学生くらいまでの子どもがいる家庭が多く、学参や児童書がもっとも好調なジャンルだ。

特に児童書は、靴を脱いで上がれるカーペット敷きのコーナーにしたことで、「お客様の滞留時間が非常に長くなっています。感染拡大防止にも配慮しなくてはなりませんが、親子でゆったり座って本を読むという風景はこれからも大事にしていきたいです」

「SDGs(持続可能な開発目標)」も社を挙げて注力しているテーマ。「いまだ貧困や飢餓、環境破壊といった世界共通の問題を身近に感じていらっしゃらない方も多いのでは。関連書籍やグッズを展開するのはもちろん、催しなどを通して自分にも関係する問題ととらえていただく機会になればと思います」

SDGsをはじめとする提案や周辺に住む富裕層に合わせ、高級雑貨などさまざまな商材の提案を受けることが多いという石川店長。湾岸エリアはまだ再開発の途中であり、「商品にしてもイベントにしても、書店という枠にとらわれずに、立地や商材に合わせて変化していける店にしていきたい」と抱負を語る。

石川店長

店長 石川 格 氏

有明ガーデン 店内図

※店内図の丸数字は、キャプションの丸数字と同じ場所を示しています。

ファサード

円環実用書

黒と木の質感を活かしたシックなイメージの店内。店舗中央には、人・地域・知を繋ぐ「輪」をイメージした円環什器を設置。円内では雑誌と実用書をメインに展開している。フェア台やイスなども円形のものが用いられ、統一感のある内装となっている

児童書

カーペット敷きの児童書売場には靴箱も用意。隣接させた幼児教育とあわせ、地域のお客様のニーズが高いジャンルだ。子どもはもちろん、大人もゆったり腰を落ち着けて、絵本を楽しむ姿が多く見られる

学参

小学生向けを中心に、売行き好調な学参棚

人は話し方が9割

多くのお客様が足を止めるという柱を活用した販促は効果絶大

男性向け実用

男性向け実用書など、さまざまな層にリーチするフェアコーナー

イベント

SDGs関連やクイズラリー、商業施設の催しと連動したフェアなど、新型コロナの感染拡大防止を意識しながらも、販促につながる企画を実施。収束後は地域の拠点となるようなイベントを開催予定だ

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専門書売場のほかファサードやフェアコーナーなど店内各所でSDGsフェアを展開。オープンが延期となった期間にも商品を精査し、棚段数を増やすなどラインアップを強化した

文具

文具や雑貨はチェーンオリジナルや、店舗独自の商品など特色ある品揃え。学びと遊びに関わる店舗の多いフロア特性にあわせ、知育玩具も充実

レジ

7月のレジ袋有料化に先立ち、ファサードやレジ前でエコバッグを販売。飛沫防止シートや買い物カゴの消毒など、感染拡大防止に引き続き力を注ぐ

【店舗概要】

所在地 〒135-0063
    東京都江東区有明2-1-8 有明ガーデン4F
TEL 03(5962)4180
FAX 03(5962)4181
オープン 2020年6月17日
売場面積 349坪(書籍・雑誌300坪、文具49坪)
営業時間 10時~20時
     (時短営業中・本来は10時~21時)
従業員数 社員3名、パート・アルバイト15名
駐車台数 約1,400台(共用)
SA機器 POSレジ4台、ハンディターミナル3台、NOCS7
設計 日建設計
什器 丸善雄松堂

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