育児疲れと育児幸せ。
最近、赤ちゃんは、22時就寝−7時起きというスケジュールで規則正しく生活している。
規則正しくないのは僕たち大人のほうで、夜の0時だったり、1時だったりに寝て、赤ちゃんと同じ7時に起きる(起こされる、といったほうが正確か)。22時に寝た赤ちゃんは朝まで寝ているわけではなく、相変わらず2、3時間に一度、授乳のために泣くから、特に奥さんの睡眠は細切れになる。
それでこのところ、奥さんに寝てもらうために、7時ごろから赤ちゃんを連れて散歩に出かける。夏が近づいてきたとはいえ、朝の空気はまだ涼しいから散歩にはうってつけだ。
ただ、眠い。以前より2時間近く早起きしているからだ。そんなぼんやりした頭で近くの海までラジオを聴きながら歩く。
赤ちゃんが来てからもうすぐ8ヶ月。すっかりこの生活にも慣れたけれど、やはり疲れは溜まってきている。この程度の疲れは「育児疲れ」とは言わないのかもしれないけれど、出産前からがらりと変わった生活の影響を腕の重さやひざの痛みといった、体のあちこちに感じる。
ふと見たヤフーニュースには「母の日に欲しいものは『自分だけの時間』」とあった。そういう記事を「わかる」と思いながら読むようになったのも大きな変化だ。
赤ちゃんといっしょに暮らすことは、楽しい。
でも疲れないかといったらそんなことはないし、時々、無性にひとりになりたくなる。
「もしも一日ひとりきりでいたら、なにをして過ごすだろう」
そんなことが夢のように遠くなってしまったことに「当たり前だよな」と思いつつ、愕然とする自分もいまだにいる。
眠すぎたからだろうか。珍しくそんなことを考えていたら「あーあー」と抱っこひもの中の赤ちゃんがしゃべった。顔をみると、これ以上ないくらいの笑顔でにっこりと微笑みかけてくれている。
「育児疲れは育児幸せと隣り合わせだな」
そんなことを思って、引き続き、海沿いの道を歩いた。
このあとぐっすり寝ている奥さんのためにあと二回散歩に出て、靴下を片方落とすことになる、ちょっと前の話。
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