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クリエイティブの雨。

まだ昨日のミスチルのライブの余韻が残っている。

前・後編に分かれていたから、一本のライブの半分のはずなのに、二本ぶんライブを観たような感じがした。そのくらい濃厚で、強烈だった。

25周年。その25年かけて紡ぎ出された曲の数々が惜しげも無く披露される。どれもが時代に響いたヒットソングばかりで、その質と量に驚く。

ほんとうに驚く。これほどの数の名曲を、どうして一人の人がモノにできたのか。自分も素人芸ながら作曲をするので、余計にそのすごさがわかる。

実は披露された曲たちは、必ずしもメロディーだけで「いい」と感じられるものばかりではない。弾き語りで唄ったなら「なんだこりゃ」と捨ててしまうようなものもあるかもしれない。

でも、それらがバンドが入って、伴奏がつくと途端にきらきらと光を放つ。音楽家の耳はそんなふうに曲の世界全体を聴くことができるのだろうけれど、そこまで持っていける力がやっぱりすごい。

そしてその曲たちが自分以外の、多くの人に「いい」と感じさせる。これはもう相当すごいことだ。もちろんファンだからというのもあるだろうけれど、ミスチルの曲の世界にどっぷりと浸かって、いっしょに口ずさめる人がこんなにもいることは櫻井さんが「感謝」と言っていたように奇跡的なことに違いない。

たぶん、その創作の源にあたるクリエイティブの雨は誰の頭の上にも降り注いでいる。でもそれを拾ってかたちにできる人はそう多くはないのかもしれない。

今日の名古屋は朝から雨。なのに、雨乞いしたいような気持ちになって、ギターを手にとった。今日、てきとうに鳴らしたコードから、もしかしたらあんなメロディーが、ハーモニーが現れるかもしれない。そのシンプルさと奥深さにため息が出る。

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