心地よく、望んで聞く。
昨日の話の続きなのだけれど、
周囲の大人たちは、「意味がわからない!」だとか、
「日本語を知らなすぎる」「なにが言いたいんだ」
などと怒ったり馬鹿にしたりは、絶対にしない。
「でたらめ」と「まね」の歌のようなものを、
心地よく、望んで聞いていてくれるのだ。
こういう環境で、歌のように声を出し続けていたら、
言語の習得はできるようになるに決まっている。
赤ちゃんを含めて、人が「歌うように」しゃべったり歌ったりできる時、そこには「心地よく、望んで聞いている」人がいる。
この「心地よく、望んで」って、とっても大事だ。
たとえば、深刻な悩みを相談されるようなとき、僕らはなかなか「心地よく、望んで」にはなれない。商談や会議をするときにも「心地よく、望んで」はそぐわない気がする。話すことになんらか目的をもっていると「心地よく、望んで」にはなりにくいみたいだ。
そうではなく、赤ちゃんがしゃべることばをニコニコと聞くように「心地よく、望んで」人の話を聞けるとき、そこには相手への興味だけがある。問題解決のスキルを披露することも、自分の存在をアピールすることも、承認欲求といったものもない。
そういうのをとっぱらって、ただ聞くためだけに聞けると、起きることがある。
今日も『listen.』の時間をもった。ほんとうに楽しかった。
「子どもの頃に自然とやっていたことをただやってるだけなんだよね」という話をした。きれいな花を眺めるように、好きな音楽を聴くように、仕事だからとか役に立つとか考えず、ただ「心地よく、望んで」聴いていると、話は深海に潜っていく魚のように美しい軌跡を描いていく。
もしかすると、どんなことも「サービス」になってしまいがちな社会の中で、こういう「心地よく、望んで聞く」時間があることって、案外珍しいことなのかもしれない。
ってことで、『listen.』今夜24時まで受付中。
お話を伺うのは、今月中のどこかご都合のよい時間に。
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