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みんなちがってみんないい。

みんなちがってみんないい、とはよく言ったもので、いま、南畑美術散歩の作家さんインタビューにまわっているのだけれど、みんなほんとうに違う。

アートへの向き合い方も、生活のまわし方も、個性も作風も、ぜんぶ。

人と人って、もちろん違うものだけれど、アートをしている人はその違いが際立っていてすごく面白い。これまでの人生で、だいぶ変わった人に会ってきたと思っていたけれど、それを凌駕する違いっぷりだ。

孔雀とライオンとクジラと恐竜が並んでいるみたいな。
ぜんぶなんか、いいんだよ、しかも。

だから「アーティストってこんな感じか」と思って構えていると、毎回拍子抜けして、「その人そのもの」に気付かされる。ありゃりゃ肩透かし、とバランスを崩した先に「そういう価値観もありなのか」という発見がある。

だから、ほんとうに勉強になる。
「こんなことをして生きていけるんだ」という驚きもあるし、それ以上になんだろう、陶芸なら陶芸、絵なら絵に全身全霊を投入してきた人ならではの凄みがある。だから、色鮮やかなんだと思う。

インタビューをした後、僕はその録音を文字起こししていて、なんだか体温が上がりすぎて気持ち悪くなるのだけれど、それはそれだけの熱量がその語りの中にあるからじゃないかと思う。

「芸術は爆発だ」と岡本太郎先生は言ったけれど、そんなふうに爆発するほどの強烈な、生命のほとばしり。静かに語っているように見える人の中にも、確実にそれがある。

みんなちがってみんないい、の金子みすずさんの詩にもそれがある。
すごくやさしいのだけれど、芯のところはかっかと燃えている。

それはみんな「生きろ生きろ」といっている。

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