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曲はどこからやって来るのか。 (メルマガ『生きているQ』より)

この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。(配信登録はこちらからどうぞ。)

こんばんは。澤です。

聴いてくださり、
ありがとうございます。

このところ、絵を描く人が
スケッチをするような感じで
短い曲をつくっています。

『ラブミテンダー』

『キッチン』

『あなたのうた』のように
自分のことや
自分の生活にかかわることを
曲にできたらとも思うのですが、
なぜかそこから
どんどん離れてしまいます。

強いて言えば、
どちらも恋の歌なので、
好んで観ている
『バチェラー』
影響したと言えなくもない、か。

(余談ですが
 『バチェラー』は
 「2」がとてもいいです。)

今日つくった『キッチン』は、
カレーをつくった鍋の底に
黒い焦げつきがあって、
それを台所で
ゴシゴシしているときに
メロディーが浮かびました。

心の底に こびりついた
黒いよごれを 落とすように

明るいメロディーだったので
そんな曲になればと
思っていたけれど、
恋する相手の記憶を
ゴシゴシと拭う話に
なっていきました。

このキッチンの あちこちにある
あなたの記憶を 拭っている

なので、音と言葉が
ミスマッチな感じはするんですが、
いじっているうちに、
添付したような曲に
仕上がっていきました。

「曲をつくる」というと
僕が全部コントロールしているように
感じられるかもしれませんが、
こんなふうに意図とは違ったところに
進んでいくのを見守る感じに近いんです。

こうかな?こうかな?と
試行錯誤するうちに
全容が見えてきて、
そのうち
「おお!」と思うような
キラーフレーズが現れる。

この曲でいうと、
僕のお気に入りは

ほんとに はなれていくんだね

のところです。ここは最後の最後に出て来ました。

なーんてことを、
『作曲事始』では、
毎回一時間お話ししながら、
ご一緒しています。

全く作曲経験のない方でも
鼻唄から見守っていくうちに
なぜか一曲できてしまう。

時には、
歌の中に思いがけない
ご自身や他者が現れたりもする。

そんな『作曲事始』の
ふしぎな旅の参加者を
随時、募集しています。

音楽の知識や経験も不問です。
よかったら、ぜひ!

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