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大事なひとを大事にできること。

今日、行きつけのお茶屋さんで、大事なひとを大事にすることについてしゃべった。盛り上がりすぎて、徹夜コースになりかねない勢いだった。ファミレスの大学生かと思った。

大事なひとを大事にできる。
書くと簡潔だが、実行するのはかなり難しい。
そうしたいと思えば思うほど、そうできない現実に打ちのめされたりもする。

僕自身でいうと、結婚生活がそれにあたる。
結婚当初、奥さんを大事にしようと心から思っていた(そうでなければ、結婚しようなんて言えない)が、現実にはあまりに力不足で、心にも余裕がなく、何度となくひどい目に遭わせることになった。さほど心が清いと思われない自分でもこれは堪えた。情けなくもあった。

そんな痛い目をみて気づいたのは、大事なひとを大事にするには、いろんなことのバランスが必要だということ。相手にやさしくするだけでなく、金銭的な余裕があることとか、自分に余裕があることなんかも大事だった。

そう、「大事なひと」の中には「自分」も入る。誰かを大事にするために自分をないがしろにしても、それは大事にしたことにはならない。かなり痛い目に遭うことで、僕はこの大事なことを学んだ。

大事、大事と連呼する大事MANブラザーズバンドな文章になってきたけれど、まだ続く。

大事なひとを大事にできること。その道のりには常に「これとこれとどちらが大事か」という二択が立ちはだかる。そこで「どっちも大事だが、こっち!」と選ぶぎりぎりの瞬間に自分の生き様が現れる気がする。

無数に繰り出される「どっち?」に対して、大事なひとより物やお金を選びたくなる時もある。ずっと大事にしてきた事をころしてしまう時もある。追い込まれ、ダークサイドに堕ちかけるそんな瞬間は、ひっきりなしに訪れる。

そういうのを全部ひっくるめた上での「大事なひとを大事にできる」なのだ。今日、お店なのにそうできている話を聞いて、本当にすごいと思った。商売で成り立たせるのに必要な「大事なひと」の数は、結婚生活よりもずっと多い。そんなことができるのか!となんだか勇気づけられもした。

負けないこと 投げ出さないこと
逃げ出さないこと 信じ抜くこと
ダメになりそうなとき それが一番大事
(大事MANブラザーズバンド『それが大事』より)

と、大事MANは歌ったが、本当に一番大事なことは、自分にとって大事なものを死ぬまで大事にすることではないかと思う。

なんて話ができたのも、今日、行きつけのお茶屋さんでとても大事にされたからで、しかも、思っていたよりも大事にされていたと知って、静かに感激してしまった夜だった。

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