『春によせて』

作詞　澤 祐典
作曲　澤 祐典

にぶい光の中で　たたき起こされた
僕らの生　きょろきょろしてる
うすく目を開けて　見えた世界は
意外に青く　静かに感じられる

きっと世の中の　疑ぐり深さで
ゆがんで薫る　春の気配
それは空を覆う　雨雲のように
どんよりとして　心を憂鬱にする

目印のない　旅路の果てに
安息の地は　見つかるのかな
思い通りなんて　ならないまま

春の風に　吹かれて消えた
あの日に　サヨナラできない
君もきっと　おぼえててくれるかな
いますぐ抱き寄せて　離したくないよ

春によせて　もう一度書いた
手紙に　宛名はまだない
君がもしも　受け取ってくれるなら
迷わず抱きしめて　離したくないよ......