不要と不急。
週に一度行く障がい者施設に、小さめのテレビがある。僕の家にはテレビがないので、この時だけ観ることになる。
で、昨日観て驚いた。どのチャンネルを回してもコロナとシムラしかやっていない。しかも18時、19時、20時と別の時間帯になっても同じニュースをやっている。
「ずっとおんなじ話だ」と利用者さんが不満そうに言った。まったくだと思った。それでクイズ番組に替えたけれど、どうもテンションが合わない。
ニュースってこんなにいらないんだな、と思った。もちろん世の中に起きていることを伝える仕事は必要だ。でも、これだけ何回も同じことを言われると悪影響のほうが大きい気がした。最近「不要不急」という言葉がよくつかわれるけれど、重要だと思っていたニュース番組は案外「不要不急」なのかもしれない。
そんなふうにしていま、「私たちの生活にとってなにが必要で、なにが急ぎなのか」を問われている気がする。
そんな中、急ぎでも必要でもないと思っていたのに、志村けんさんがいなくなったことが悲しくてしかたがない。
こうやって失うことでしか気づけない必要もある。あまりに大事で、空気のように溶け込みすぎていたもの。
けんさんがいなくなっても世の中はつづく。なんだかそれがウソみたいに思える今日だ。
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