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世界一むずかしいアクションゲーム。

以前も書いたことだけれど、またしても赤ちゃんの顔に引っかき傷がついてしまった。

何度爪を切っても、どんなに短く切ったつもりでも、気づくとおでこや鼻やほっぺたを引っかいている。仕方のないことなのだけれど、見つけるたびに「うーん」と後ろめたさを感じる。

そして、その爪を切るのがめちゃくちゃ難しい。
いまでこそ少し指も爪も大きくなったけれど、最初の頃は手自体が本当に小さかった。「細かく切って白いところを1mm 程度残しましょう」とネットに書いてあったので 2mmの爪を1mmにする、みたいなことをしていた。お米に筆で細かい文字を書く職人さんのような作業である。

しかもその爪が動くのだ。「寝ているときか授乳時が狙い目」と聞いて、授乳のタイミングを爪切りタイムにしたのだけれど、いつも落ち着いて飲んでくれるわけじゃない。特に近頃は体を動かしながら飲むことも多く、そうするとキングギドラの頭のようにうねうねと動き続ける指を追いかけながら、途中でうまいことつかまえて「2mmを1mmにする」必要に迫られる。

僕は小さい頃からマリオやゼルダといったアクションゲームに親しんできたけれど、これほど難しいゲームはやったことがない。まだやりかけで「だいぶ難しくなったなあ」と感じた最新のゼルダでも、こんな無理ゲーな設定はされていなかった。それを「深爪しないように」「角をまるくするように」と注意しながらやらなければならないのだ。

だから毎回爪を切るときには、ものすごく集中力をつかう。途中で集中力が切れてイライラしてくることもある。しかも赤ちゃんの体の育ちは早く、3、4日すればまた新しい爪が生えてきてしまう。

そんなわけで赤ちゃんと暮らすようになって「爪を切らねば」というのが僕の口癖になった。前回切った爪も角のところが尖ったままになっているので、ヤスリで削ってやりたい。ハードモードは続く。いつになったらクリアできるのやら。

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