本格的に_風邪_

本格的に、風邪。

ひさしぶりに風邪を引いた。
このところ、急に寒くなったり暑くなったりが続いていたから、そりゃ引くわなと思う。

ぼくは日記をつけているが、

それによると、4月13日以来らしい。夏いっぱい風邪を引かなかった格好だ。このときは黄砂の影響もあって、鼻と喉がつらかった。

ぼくはよほどのことがない限り、薬を飲まない。
『風邪の効用』という本があって、コラムニストの辛酸なめ子さんが書いてくれているとおり、

「治すのではなく経過させるもの」だと思っているからだ。
(もっとも著者、野口晴哉先生のように、四十分から二時間くらいで経過とはいかない。だいたい一週間ぐらい滞在していくので、少々困る。)

経過させようとしていると、いろいろなことに気づく。

たとえば、体が弱っているときには、普段よりもいろんなことに敏感に気づきやすい。「自分」という皮がゆるくなるのか、今日なんかは犬が車に近づいていたので「危ないよ」と声をかけたら通じた(わんわんと飛び跳ねながら、うれしそうにお礼を言いにきてくれた)。

それに、風邪を引くと、いつもの気を張っているモードが解けて「休んでもいいんだな」という気分になる。奥さんもいつもよりやさしくなる。なんだか特別な休暇をもらったような気分になる。ひきはじめの怠さもきらいじゃない。

体調としてはハッピーとは言えないが、ちょっとしたホリデー気分だ。

『風邪の効用』によると、うまく風邪を経過させたあとは、体のバランスが取れて「蛇が脱皮したようにサッパリ」するらしい。早くそうなるといいなと思いながら、鼻水を気にしている。

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