見出し画像

男性Vtuberをすころうって話

 年の瀬、いかがお過ごしですか?

 今年は帰省する方も少ないでしょうし、忘年会も中止になってるでしょうし、恋人や家族がいる方がおうちでクリパなりするくらいでしょうかね?金はかからなくていいですが、なんだか寂しいものですな。

 年末年始ずっと家にいるとゲームなりテレビやYouTube観るなりしか暇を潰す方法がありませんが、個人的にはVtuberを観たりしてます。年末になるとVtuberさん方もいろんな企画をやってくれるので観ていて飽きません。

 例えばクリスマスなら毎年月ノ美兎さんが謎の歌配信をやってくれますし、剣持刀也さんとピーナッツくんさんが"刀ピークリスマス"という濃ゆい企画をやってくれたりしててなんとも面白い。

 お二人の名前を挙げた事でもわかる通り僕はにじさんじを中心に追いかけているのですが、男性の方からするとどうしてもVtuber=女性ってイメージがあると思うんですよね。例えばにじさんじでパッと三人思い浮かべてくださいと聞けばおそらく月ノ美兎さんの顔は浮かぶと思いますし、1番人気のグループといえるホロライブなんかは全員女性ですよね。ホロスターズという男性グループもありますが。

 あとは.LIVEだったりあにまーれだったり、個人勢でもおめシスとかぽんぽこ、女性イラストレーターや漫画家、もちろんキズナアイさんとかやっぱどうしても女性がメインのコンテンツなんですが。

 僕、にじさんじに関して前々から個人的に思ってた事がありまして。

 にじさんじって、男性ライバー天国じゃないですか?

 って今更声を大にして言うことでもないんですが(笑)

 例えばホロライブって女性グループと男性グループで完全に分けていて交流も特にない。これは下手に絡ませる事によって変な杞憂とか生まれさせないようにするという配慮だと思いますしそれで成功していると思うんですよ。

 逆ににじさんじは同じグループ内に男女共存しているんですが、意外と不思議なバランスで保たれてるんですよね。

 それどころかにじさんじって男性ライバーがいる事で世界観が広がっているというか、面白い方向に結構転がっている。

 僕の私見を語り続けていてもなんなので例を出しましょう。最近だとフミさんと長尾景さんのコンビなんか非常に良いですよね。

フミ

長尾景(ながお・けい)

 このコンビ最近良いですよね。

 この二人、フミさんが先輩で長尾さんが後輩という間柄なのですが、とにかくフミさんのワガママというか無茶振りを長尾さんが聞きまくるというコントみたいな企画を続けられていて非常に面白い。

 例えばゲームがお世辞にも上手いといえないフミさんにひたすら忖度で負けてあげたり、12時間耐久配信に付き合ったり、「杞憂マシュマロがほしい」と聞いて自演で送ってあげたりと、まあ長尾さんのフォローが凄まじいわけです(笑)

 こういう関係性って、同性同士だと破綻しちゃうじゃないですか。どうしても嫌な感じが付きまとうというか、ギャグにするのは難しい。

 しかし男性ライバーが女性ライバーにこういうムーブをやる事によってギャグとして成立しますし、非常に楽しく観れるわけです。

 男性側が嫌々やってるなら話は別ですが、長尾さんの場合はとてもコミュ力があるというか人間が出来ている方でありまして、この間行われたマリカにじさんじ杯では練習に付き合ったフミさんを一生懸命応援するという、いわゆるてぇてぇやり取りが観られてほっこりもしましたね。

 切り抜き職人様、最高!

 という事で、この他にもアンジュ・カトリーナさんとベルモンド・バンデラスさんとか、椎名唯華さんと花畑チャイカさんであるとか、いろんな組み合わせがあるんですがこういうのは確実ににじさんじの魅力の1つであると言えます。

 ただこれだけだと「女性を男性が引き立たせているだけじゃないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが安心してください。これはあくまで魅力の一部分に過ぎず、男性単体でも非常に魅力のある方がたくさんいらっしゃいます。

 例えば僕、にじさんじで男性の推しがいるんですよ。

ジョー・力一(じょー・りきいち)

 いや~、良い風貌でしょ(笑)

 かつて存在していたグループ、にじさんじSEEDsとしてデビューした力一さんは、かれこれ2年以上在籍されてます。今年1月にはRain Dropsというグループ名で歌手デビューも果たし、かっこいい歌声を披露されているんですが。

 この人の魅力はずばり、喋りです!

 というのも力一さん、ラジオみたいな企画を何個かされていらっしゃる。同じSEEDs出身で仲の良い舞元啓介さんと一緒に舞元力一というコンビを組んでラジオ配信をされていたり、『りきいちファーム』という普通なら切り捨てるような話題を延々喋り続けるという実験企画をされていたり、数ヶ月前からは『ジョー・力一のラジオ深夜32時』という配信をほぼ週一でされていて、本質的に喋るのが大好きな方なんです。

 これでつまらない話ばかりしていたらまあ聴かないですが、彼の場合語り口が軽妙で聞き応えがあり、話題もしっかり面白くてとても心地良いんですよね。あと『深夜32時』では主にお便りを読んでそれに答える形で進行するのですが、話を広げる能力も非常にありますし何より彼は人を不快にさせないんですよ。

 個人的に思うのは、笑いを取るセンスのない方ってどうしても過激な方に行きがちなんですよね。何かの悪口とか、ワルエピソードとか、嫌なイジリとか、そういうのでしばしば炎上してしまう方もいらっしゃる。

 それはまあ本人の資質というか、場を盛り上げる為のカードの少なさとかが関係しているので同情できる部分もあるんですが、喋りのスキルが問われるVtuberにおいてここらへんって結構重要であると。

 その点において力一さんは非常に優秀な喋り手であり、まあ心の中に攻撃性みたいなものもそんなないんでしょう。当然イジったりとかもしますが全然嫌な気持ちにならず、違和感もなく聴き続ける事ができます。

 聴いているうちにいつの間にか好きになっちゃいまして、今では彼の配信は毎回チェックするようになりました。

 でチラッと触れたんですが彼がデビューしたにじさんじSEEDsというグループが、当時はそこまで注目されなかったのですが今ではかなりグループに貢献しているライバーを生み出してまして。

 舞元啓介さんはいろんな企画を立てたりホロライブの大空スバルさんなど外部のVtuberとの接点を持ったりと活動の幅を広げてますし、社築さんは"社畜系ライバー"という一見地味なキャラなんですが(笑)それが案外箱内で良い味を醸し出してたり。花畑チャイカさんは破天荒キャラでにじさんじになくてはならない存在になってますし、そういうちょうどいい脇役のようなライバーを何人も輩出できたんですよね。

舞元啓介

社築(やしろ・きずく)

花畑チャイカ(はなばたけ・チャイカ)

 普通に売ろうと思ったらこんなキャラ生み出さんすよ(笑)本当よく作ってくれましたよね。

 でもこれだけだと「なんだ、結局男は脇役じゃないか」と思われるかもしれませんが決してそんな事はないんですよ。

 今年、ある男性ライバーの3Dお披露目配信で同時接続者最大13万人、スーパーチャット金額計100万円というとんでもない数字を叩き出しまして。

加賀美ハヤト(かがみ・はやと)

 絵だけ見るとペルソナシリーズにいそうですよね。

 この方は2019年にデビューした方でまだ1年と数ヶ月ほどなんですが、登録者数でいうと男性では葛葉さん、叶さん、社さんに次ぐ4番目に多い。社さんはさっき書いたようにSEEDs出身なので2年以上活動されていらっしゃって、葛葉さんと叶さんはにじさんじゲーマーズというSEEDsよりも前にデビューした方々なので、彼らより1年以上新参でこんだけ人気になるって相当凄いと思うんですよ。

 これまでにじさんじの女性人気は葛葉さんと叶さんのChroNoiRというユニットが引っ張ってきたところがありまして、彼らの女性人気たるや凄まじいものがあるのですが、加賀美さんは今彼らに匹敵するくらいの女性人気を得ているのではないかと。

 喋りは常に敬語でコミュ力もあり、イジられ耐性もある。男性ライバーってどうしても女性ライバーより炎上しやすいきらいがございまして、腰の低さであったりイジられ耐性だったりが求められる部分があると思うんですよ。その上で他のライバーと積極的に絡めるコミュニケーション能力、喋りの面白さであったりと人気になる為のハードルがとにかく高いイメージなんですが、加賀美さんはこれらをすべてクリアしていらっしゃいます。

 更にその上でエンタメ性、スター性を発揮されたのが伝説の3Dお披露目配信ですよね。

 なかなか男性スターを生み出せなかったVtuber業界において、この配信が1つの分岐点となるのではないでしょうか。

 …といろいろ語ってきたんですが、男が男性Vtuberをすこる利点としては親近感が一番じゃないかと思います。女性ライバーって皆様可愛くて推しがいもありますが、感覚的に同性の方が話もわかりますし、異性だとどうしてもガチ恋が発生しがちですが同性だとお好きな方以外は発生しないと。

 当然僕も推しの女性Vtuberがいますしいていいんですが、男性の推しも作っておくとメンタルが保たれるというか、変な言い方をすると逃げ場ですね。そういうのを作るのも決して悪くないと思いますし、安心できる同性の推しを作るのはオススメです。

 というわけで今回は以上になります。なんせ男なもんで魅力をちゃんと伝えられたかはわかりませんし、なんだかんだにじさんじライバーしか語ってないので個人勢とかにも良いVtuberいるだろ!って思われる方がいるかもわかりませんが、男性Vtuberのステージを上げたという意味でにじさんじの貢献度は高いと思ってます。

 ここで名前を挙げた方の他にも面白かったり人気のある男性ライバーさんはたくさんいらっしゃいますし、それぞれ合いそうな同性ライバーを見つけてすころうではありませんか!

 女性ファンの方も女性ライバーをすこる事で観る幅が広がると思いますし、どんどん深掘りしていって楽しんでいきましょう。

 それでは今回はこの辺で。年内はとりあえず最後にして、来年年明けくらいにまた何か書こうと思ってます。それでは皆様よいお年を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?