部分在宅勤務を始めて-怪我の功名-

最近の情勢を受けて、うちの職場も漏れなく時差勤務や在宅勤務が推奨されている。いろいろ考えた結果自分は部分在宅(午前在宅・午後出勤)をよく使っており、そこそこ勝手もつかめてきたので感想を少し纏めてみようかなと思う。


なんで部分在宅にしたか

部分在宅ってなんか中途半端だなと思われる方も多いと思う。実際自分の部署で使っている人は多くない(というか自分以外でコンスタントに部分在宅を使っている人はいない)。通常出勤を除けば、時差勤務するか、一日在宅勤務するというのがスタンダードのようである。

しかし、時差勤務では出勤時間をずらせるとしても1時間程度が限度である。聞いた話だと最近はどこも時差勤務をしているせいで1時間くらい出勤時間をずらしても普段ほどは電車がすいていないという話をよく聞く。また、遅く出勤すればその分仕事が終わるのも遅くなる。早起きして早く出勤することもできるが、この季節だと少しきつい。

じゃあ一日在宅勤務をすればいいじゃないかとなりそうだが、申し訳ないことに自分は一日中家にいて集中力を維持する自信がない。また、職場に資料があることもあるし、電話よりは直接会話した方が意思疎通がしやすいように思うので、家と職場だったら職場の方が作業効率がいいのは否めないと思っている。

以上の二つを考えてみたところ、家である程度仕事してから出勤するという部分在宅(午前在宅・午後出勤)が自分のニーズに一番合致していると思い、これを続けている。


メリット

①出勤が楽

正直言ってこれに尽きる。

まず、朝の満員電車に乗らなくて済む。今までは座れることなんてほとんどないし、乗ってるだけで体力が持ってかれる。ほんとに混んでるときには携帯をいじることもできない。何よりきついのが遅延である。いつ起きるかもわからないし、自分は他の路線で迂回することも難しいところに住んでいるので、遅延しているのがわかっていてもその路線を使うしかない。

部分在宅を使っている今は、大体12時頃の電車に乗っているので、ガラガラである。電車に乗った時点から座席に座れることも多い。勉強することもできるし、寝ることもできる。部分在宅を使ってから本格的な遅延に遭遇したことは一度もない。業務開始前の体力の消耗を回避できるのはでかい。


②気分転換になる

これは個人的なことだが、自分は同じ場所にずっといるのがあまり得意ではない。仕事柄打合せもそれほど多くないので、普通に出勤した場合は、一日中自席で作業し続けていることもたまにある。

部分在宅を使えば、午前中は自宅で作業し、昼頃にいったん外の空気を吸って、午後は職場で仕事することができる。これで同じ環境にい続けることを回避でき、集中力を維持できる。


③配達物を受け取れる

午前中家にいて気付いたことだが、意外と午前中に荷物が届くことが多く、ここで受け取れるのは地味に助かる。


デメリット

①荷物が増える

まず一つ目のデメリットは毎日パソコンを持って通勤しなければならないということ。通常出勤や時差勤務であれば会社にパソコンを置いておけばいいし、一日在宅であればそもそも通勤する必要がない。部分在宅をする以上はパソコンを持って出勤しなければならないし、帰るときも毎日持って帰らなければならない。それほど重いわけではないが面倒なことには変わりない。

②(多少)作業効率が落ちる

先ほども書いたが、資料がなかったり、人と話しづらかったりするので自宅より職場の方が作業効率が良いのは否めない。


まとめ

デメリットにも触れたが、全体としてみれば圧倒的にメリットが勝る。もちろん他の人の都合もあるので、毎日するのは難しいかもしれない。しかし、自分のようにバックオフィスで勤務している人間にとっては、理由もなく毎日決まった時間に会社に行くことが義務付けられていること自体合理性がないのではないか。今の状況は決して望ましいものではないが、結果として新しい働き方が定着しつつあるのは喜ばしいことだと思う。

いつか「在宅勤務」という言葉自体がなくなる日が来るといいなと思う今日この頃

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