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食べてしまう気持ちとワンピース

2017年頃からずっと太っている。
我が子の記憶には痩せているの母の姿はないだろう。
去年、さすがにこれはまずいと1ヶ月間のストイックな食事制限で4キロ痩せたがその後は一進一退だ。
太った原因は明白で、一人になるとその開放感からお菓子や菓子パン、ジュースを食べ過ぎてしまう。また疲れているとまともなご飯が食べたくなくて、お菓子やパンばかり食べてしまう。家にお菓子をおかないようにしても、家族の誰かしらのストックはあるし、仕事が早く終わって家族が帰ってくるまで時間があるとなるとコンビニに立ち寄ってお菓子を買って食べるのが至福だ。

話は変わるが、私は人とズレているのではないかという恐れがずっとある。
本当はそのズレを活かした職業(芸術家とかね)に就きたかったのだが、普通に会社員をやっている。会社や社会ではそのズレを悟られないように、常に「いいひと」を演じている自覚がある。その辺りがストレスとなり、爆食の原因ではないかと考えている。

またしても話は変わるが、私には今ほしいお洋服(主にワンピース)がいくつかある。
しかしながら心引かれるお洋服たちは皆、展示会→注文→受注生産というタイプである。展示会は東京や大阪での開催が多く、距離と予定の具合もあり気軽には行けない。
となるとオンラインショップの出番なのだが、もちろん返品はできないし、お値段もそれなりにする。試着せず買うことに恐れを感じつつも、自分の中では割と好きで似合う色や形が決まっているので、買っても大丈夫じゃな~い?と思ったりしている。
(私は使い魔に選ばれちゃうタイプなのだろうか。この辺りは自信がない)

あきやさんのご本を読んだときにぱっと浮かんだコンセプトは「まともな人に見えるけど、実はちょっと変わった歌人」だった。
高校生の頃、穂村弘さんの短歌が好きだった。日常をうたう歌なのに何かおかしいところがある。異様に美しい情景が見える。そんな歌に夢中になった。
大人になって宝塚歌劇が好きになったのは、シリアスなお芝居の後に、脈絡なく突然パワフルに繰り広げられるレビューが好きだからだし、ミュージシャンならくるりが好きで、漫画なら岡崎京子さんが好き。
なんとなく自分の中では共通点がある。

現在、着ている服は調達のしやすさ、無難さからファストファッションが多い。
でも「上質な素材を使っていて、できれば国内で心を込めて縫製されており、上品なラインだけど少し変わったところがある服。」
そういった服がとても着たい気分なのである。服から「なんとなく変わった人オーラ」をだしたい。なんなら取り扱い注意人物扱いを受けたい。そうしていったら私の食欲も収まってくれるんじゃないかなとオンラインショップで服を買う理由をかこつけようとしている。







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