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木村前区長に有罪判決

 昨年4月の江東区長選を巡り、買収などの公職選挙法違反に問われた前区長の木村弥生氏の判決が14日にあり、東京地裁は木村氏に対し懲役1年6月、執行猶予5年を言い渡した。
 検察側は、違法な有料広告配信や買収事案について「いずれも法を無視した身勝手な犯行」と主張。犯行を隠ぺいするなど犯行後の態度も悪質で区長選挙に与えた影響も大きいとし厳しい処罰を求めていた。
 裁判所は有料広告、買収について「選挙の公正を害する犯行」と指摘。その上で記者会見で虚偽の説明を行い「隠ぺい工作をしたことも非難されるべき」と述べた。判決言い渡し後、木村氏は裁判所の問いかけに小さくうなづいた。
 判決によると、木村氏は選挙応援の見返りに元区議に100万円を提供。選挙期間中に約37万円を支払い、禁止されている有料ネット広告を配信した。木村氏をめぐっては、連座制の適用を求めた行政訴訟で、東京高裁が木村氏に同区長選の立候補を5年間禁じる判決を言い渡しているが、今回の判決が確定すれば5年間すべての選挙に立候補ができなくなる。

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