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青春18きっぷ紀行 第6話 関西の笑い

青春18きっぷ紀行 第6話 関西の笑い

 3日目の夜、私は北上し三重県の伊勢に行った。三重は2泊。どうやら三重が気に入ったらしい。ただ、有名な伊勢だが、駅近くは暗く怖かった。
 そんな中見つけた中華屋さん。戸を開けるとせっせと忙しなく動いている。どうやら出前をたくさん頼まれたらしい。地元に愛されている証拠だ。「にいちゃん、ちょっと待っててな。」、声をかけられる。こういう時に旅行は良くて、こっちはいくらでも時間がある。のんびりと店内を眺めてみる。さっきの、にいちゃんって呼ばれ方良かったなー。親近感が湧くって、なんだか嬉しい、そんなことを考えた。

 そして、この旅は最初に名古屋に行き、それから西に移動しているので、地域でいえば、関西の地域だ。関東である私は関西弁が少し怖く、少し面白い。さすが関西の人だなと感心させられる会話があった。駅の女性トイレに列ができていて、数人が並んでいた。すると、奥からおばあちゃんが出てきた。すると、次に並んでいた人がおばあちゃんに、トイレに杖を忘れていると教えた。すると周りの人が、「忘れたまま歩けんなら、杖いらんな」、「せやなー」その場に笑いが広がった。すごいぞ、このみんなで場を作る感じ。

 もう一つある。4日目に伊勢神宮に行った時、風情のある檜舞台を私は眺めていた。優美だなと思ってたら、家族連れが来た。子供が「あそこ何〜?」、母親が「舞台をするのよ」、子供が「誰がするん?」、母親が「野村萬斎に決まっとるやん」。いや、決まってへんわ(笑)思わず心で突っ込んでしまったが、関西のトークはやはり面白い。

 ここで、私の感じた長期旅の良い過ごし方を紹介させて頂きます。夕方くらいに、次の場所に移動。ご当地グルメを晩飯で食べて、ホテルに移動。夜、次の日の回りかたを考える。日中、その地を堪能して、夕方に次の地へ移る。参考になればなと思います♪

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