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主治医の先生との出会い。ここから始まる長いお付き合い。~子宮体癌体験記~

手元のブザーが鳴った。
一緒に入ろうとする両親を、一旦止める。
「とりあえず、最初は1人で入るから。一緒に聞いてもらった方がよさそうな話になったらすぐ呼ぶから、そこで待ってて。」
身振りもつけてステイを指示し、少し緊張しながらいざ診察室へ。
そこには、優しそうな男性の医師がこっちを優しい顔で見ながら座っていた。

紹介状とともに持っていった前の病院での検査結果などを見て、先生からは「そうですね、子宮体癌の可能性が高いですが、念のため再度検査をさせてください。病理検査と、それからPET検査を。」
PET検査。
聞いたことあるぞ!確か、全身の癌を一気に調べられるべらぼうに高い検査!10万円くらいするのでは・・・。癌の告知の時よりも頭がクラクラしたが、癌の疑いがある場合、保険適用で検査が受けられときいて一安心。いや、それでも3万くらいはするやん・・・クラクラ・・・

しかし、そんなこと言ってる場合ではもちろんなく、今日の検査はできないというので予約を入れて、病理検査の結果と併せて次の予約を入れて初日は終了。

実は、前の病院では女医さんだったので、男性医師に少しだけ抵抗があったのだけど、穏やかでわかりやすい説明をしてくれる先生に一気に心を許した。
この頃、癌かもしれないとわかってから、ネットで色々調べて、どんどん怖くなってきていた。色んな人が、色んなことを言ってる。これが癌を消すとか、こうすれば進行が遅くなるとか。どの情報が正しいのかもわからずに、でも自分の不安をかき消したくて検索して、その情報をみて余計に怖くなるという負のループ。
この日先生に出会ってから、1つ心に決めた。

病気のことで分からないこと、知りたいことは先生に聞こう。
私は、先生の言うことだけを信じよう。

そう思えるほど信頼できる医師に出会えたことは、何よりも私にとってのラッキーだったかもしれない。

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