本読み記録#6 要求を仕様化する技術、表現する技術

#なぜ仕様化が必要なのか

理由1. 仕様化が不十分だと、設計段階や実装段階になって衝突に気づく。仕様の衝突は、仕様化しない限り気づかない。
 →結果手戻り工数が増える。仕様化の段階で気づければ、あと工程の工数が大幅に短縮できる。(仕様化できれば20%〜50%の時間が短縮できる)

理由2. 機能の難易度が分かるため、最終的に実現可能な仕様に調整できる。

# 要件開発の重要性

文章にする理由
 ・ソフトウェアを作る作業のゴールとしての要件を明確にし、
 ・関係者で作るものに対して合意形成するため

仕様は、要求の中の動詞およびその目的語に存在する。

要求を要求仕様という文章に展開することで、
必要な要求も、要求を実現するための仕様も洗い出せる。

# 要求の書き方

仕様漏れや仕様の衝突が起きる最大の原因は、要求が書けてないから。
→要求は仕様を導出する役割がある。

要求は、範囲をもっており、要求が適切に範囲を表現することによって、さらにその要求の中に含まれる動詞を適切に表現することによって、仕様漏れを防げる。

要求を書く上でのポイント
ポイント1.範囲 を表しているか
やりたいことが漏れなく含まれているか?逆にやりたいことが含まる要求になってないか?

ポイント2.全ての動詞を表現しているか
要求のなかの動詞をみて、実はそれを実現するために必要や動詞が隠れていることがある。それらも書きだして仕様化する。

ポイント3.理由とセットで書く
要求を呼んだ人と書いた人での、要求の認識ズレを防ぐ役割がある。
要求と理由が組み合わさることで依頼者の思いがどこまであるか見えるようになる。

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