『学園アイドルマスター』から逃げるな(自戒)
期待の新人がやってくる
5月16日に『学園アイドルマスター』がリリースされる。その名の通りアイドルマスターシリーズの最新作であり、すなわち期待の新人である。
ところでわたしは先日、アニメ劇場先行上映から『アイドルマスター シャイニーカラーズ』にハマったよ、という旨の記事を書いた。
「学マス」がリリースされたところで、わたしの中では「シャニマス」がメインになり続けるんだろうな、という気はしていて、そういうこともあってわたしは「学マス」に手を出す気は、正直あまりなかった。TwitterのTLではめちゃくちゃ話題になっているし、興味がないではないのだが、メインのアイドル9人をぼんやり眺めてみても「この子だ!」となるような子がいなかったこともあり、自分の中ではスルーの方向にだいぶ傾いていた。
ついでに言えばわたしはマルチタスクのようなものがとにかく苦手で、就活でも受ける企業を2社まで絞り込んでいたくらいなので、「学マス」をやることによって「シャニマス」、というか「シャニソン」の方が疎かになるのが不安だった。実際、「シャニソン」にハマったことでもそれ以外が疎かになってしまったことがあり、具体的には他ソシャゲ(ドルフィンウェーブ)のリリース日から続く連続ログインを途切れさせてしまった。それが割とトラウマ気味になっているのも、一つの要因であった。
しかし、上に挙げたのはどう考えても「やらない理由」の方で、これを挙げる、あるいは探す、ということは、本心としてはやりたいのではないか? という風に思い始めた。
そして、心境の変化があった。
最初から好きなわけないだろ
今日、こういう記事を読んだ。
まあざっくり言えば、9人のうちの1人「月村手毬」をプロデュースしてその魅力に、そしてこのゲーム自体の魅力に気づいていくみたいな記事だ。まあ説明するより読んだほうが早いので読んでほしい。
これを読んで、わたしはなんというか、大切なことに気づかされた気がする。そう、最初から誰かが好きとか、そんなわけがないのだ。というか、わたしはそんなに軽薄な人間ではない。アイドルに限った話ではないが、わたしはキャラクターをファーストインプレッションで好きになったりすることは、あまりない。その内に秘められた想いとか、他者との関係の中で表出する感情とか、そういうところで好きになるのだ。奇しくも、わたしはそれをつい先日、『劇場用再編集版 ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』で学んだばかりだった。
そうだよ。今ハマっている「シャニマス」だって、何も最初からその良さをわかっていたわけではないのだ。アニメを見て、「シャニソン」でプロデュースして、初めて知ったこともある。第一印象がいまひとつでも、「あれ、なんか意外に、等身大の女の子じゃん」みたいになったり、「あれ、思ったよりおもしれー女じゃん」になったりするのだ。というか、しっかり向き合ったからこそ、わたしは「シャニマス」が好きになったのだ。そういう風に思う。
知ろうとしないのは負けだ。知るために向き合わないのは逃げだ。椎名立希が言うところの、「お前のそれは逃げだよね?」というアレである。やらない理由を探すのは、逃げなのだ。基本プレイ無料のスマホゲームなら特に。
アイドルなら、“魅せて”みろ
半年ほど前から何度か言っていることなのだが、わたしは二度、“魅せられた”ことがある。一度目は『アイドルマスター シャイニーカラーズ』のアニメ4話で小宮果穂に、そして二度目は『劇場版 ポールプリンセス!!』で星北ヒナノに、である。
これに補足なのだが、「シャニマス」は完全に初見だったのでフラットな状態だったし、「ポルプリ」に関しても劇場版を観る前はノア殿(蒼唯ノア)を好きだったわけなので、結果的に事前から好きだったというわけではないキャラたちに、わたしは“魅せられた”のである。
そして、わたしが「学マス」に望んでいることが、まさにこれなのかもしれない。すなわち、現時点でわたしが特段好きというわけではないキャラに、背後から突き刺されるかのごとく、いや、むしろ真正面からその両目を潰されるかのごとく、“魅せられる”ということを、わたしは期待しているのだ。
あるいは、こう考えることもできるのかもしれない。これは9人のアイドルの中から、わたしを落とす者が現れるのかというオーディションである。いま、わたしは9人のアイドルたちに囲まれ、彼女たちはそのパフォーマンスというナイフをこちらに向けているのだ。そして、わたしが『学園アイドルマスター』をインストールすることを、今か今かと待ち望んでいるのだ。
そして、わたしは。
愚かにも、誰かに刺されることを期待して、その選択をする。
……ま、わたしはチュートリアルとリセマラだけやって数日でやめたソシャゲは数えきれないほどなので。わたしが誰にも刺されずに生還したならば、まあそのときはそのとき、ということで。
まずは向き合うのが、誠意ってモンだろ。
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