【ぐだにの】第4回 オタク、同じ映画ばかり見る
秋めいてきた今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうかにの。
私はといえば、
「増税前だから……」と理由をつけて、買う機会を逃していた円盤や
欲しかったけど手を出していなかったグッズを買い足していたら
貯金が目減りしていて悲鳴を上げたにの。
よく考えたら、増税前って別に何も「大安売りしている」わけじゃないんだから、特にお買い得って事でもないにのね。
ひとつ賢くなったにの。
賢くなるのが遅すぎたにの……
アホみたいに買い物しちゃったにの……
でも買って後悔するものは買ってないから……と
己に言い聞かせ、カード請求引き落としの日まで精神を鍛えるにの。
そういうわけでげっそりしながら家計簿をつけていたら、
同じ映画ばかりを10回以上見に行っている事に気付いて、
それにも悲鳴を上げそうになったにの。
最早円盤買えるにの。
でも、興行収入によってオタクの存在を少しでもアピールしたい……
普段は存在を捕捉されたくないけど、
金を出す存在としては認識されていたい……
そういう複雑な乙女ゴコロが私を足繁く映画館に通わせるにの。
西二音響ノイイ映画館アレバ、行ッテ推シノ呼吸音に耳ヲ澄マシ――
東二4DX上映アレバ、行ッテ推シト座席ト共二グワングワン揺レル――
近年ハサウイフモノとして生きてるにの。
ちなみに映画にはお姉ちゃんが付き合ってくれるにの。
「同じ内容でも、何度も見るほど違う部分に気付くよね」みたいな事を
お姉ちゃんに言われて、映画の余韻に浸りながら
「分かるにの。A君とB君がみんなから見えない角度でお互いをつつき合ってたシーンに初めて気づいたけど、かわいかったにのね~」
「えっ……? そんなシーンあったっけ……?」
かなり険しい顔をされたその瞬間、
「アッ!これは私の妄想だったにの」と気付いたにの。
妄想と現実の区別がつくうちに、正気に戻りたいにの。
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