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第36回フィンスイミング日本選手権大会

大会行く直前まで「正直練習出来てないし」「研究計画書も課題も追いついてないし」とかって色々言い訳考えて行くのやめようかとか思ってたけど「みんなに会いに行く!」と思って頑張って荷造りして家を出ました。
飛行機に乗った時にはもう、後戻りできないからとにかく楽しもうって前向きになってきました。

当日会場でアップを始めると、久しぶりの長水路で、泳いでも泳いでも泳ぎ続けられる嬉しさで、段々楽しくなってきました。
疲れないように、足首が痛まないように、自分を抑えながらアップを済まして挑んだ200mSFは、思ったよりも楽しくて、気づいたら100mを42秒で入ってしまってました。その後は練習不足が顕著に現れて大失速。結果、べストプラス1秒くらいかかってのゴールとなりました。
ただこの時「あれ?練習してない割には速いぞ?俺。もしかして、いややっぱり天才だったのか」とスーパーポジティブになってました。
その晩に竹山さんからレースの動画が送られてきて、スタートの上達ぶりに、やっぱり天才だわととてもいい気分で眠りに着きました。

翌日のアップはとても少なめにして、1日最大3レース、全て全力で泳ぎ切れるように体力を温存しました。
そして迎えた大本命の50mAPは、調子も良くて、緊張はしてたけど、それなりにタイムは出るだろうと踏んでました。
ところが飛び込んだ瞬間にゴーグルが外れて、頭の中では
「頭は突っ込んだ方がいいけど壁が見えないよな」
「肘を折る覚悟で突っ込むか?」
「でもまた怪我するのはやだな」
「これで決勝逃したら悔しいな」
「くそ、いい泳ぎしてるのにな」
とか色んなことを考えてしまって、結局レースに集中することが出来ず、アゴも上がったまま抵抗だらけの泳ぎをしてしまいました。
さらに0.02秒で決勝に残れず、ゴーグルが外れたにしても残れる可能性があった決勝を逃してしまいました。
これまで悔しいレースは何度も経験してきましたが、それにしたってかなりメンタルやられました。

気持ちを切り替えられないままに望んだ100mSF。これまで足首が痛くて、棄権したりパワーフィンで泳いだりしてきた種目。決勝も、どこか夢の舞台で、いつも諸先輩方の泳ぎに圧倒されてきた種目でした。
さらには最終組でのエントリーと知り、波に飲まれたらこれはやばいとちょっとネガティブになってました。
ただ、レースプランは単純化されて「前半突っ込んで、ターン後潜って、波から逃げながらあとは気合でなんとかしよう」と吹っ切れてました。
そのレースプランが功を奏したのか、ベストタイムで泳いでいました。アプニアで死んでたメンタルが少しだけ回復しました。

なんか、総じて言えるのは、言い訳探してるうちは駄目だなということで、何かと「今日は忙しいから、練習行かないで作業しよう」とか、「練習出来てないからタイム出なくてもしょうがない」とか、ちょっと気持ちが弱くなった時は、言い訳を探して出来ない自分を正当化してしまいがちです。
その弱さにひとつずつ終止符を打っていく作業をこれから頑張ろうと思います。
忙しいのは忙しいままで、それでも強くなれる自分を夢見てこれから1年間頑張ってみます。

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