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アルツハイマー型認知症の方が怒っておられるときの対応

あんそくです!

今日は「怒っていおられるときの対応 その2」を書いていきたいと思います。

怒っておられる理由がわかったとき

私達も怒る理由っていろいろありますよね。体調が悪かったり、嫌味を言われたから怒っていたり、上手くいかないから怒っていたり・・・・

それと一緒で、認知症の方もなんらかの理由で怒っておられます。

まー、怒っていることだけを取り上げて「怒られた。」「何なのあの人?」って話してる専門職は除外として、しっかりと話を聞いて理由がわかったり、表情な単語でなんとなく理由が分かったりする場合があります。そのとき、私はこうしています。

認知症の症状で怒られている場合

五感の刺激を上手く使えていなかったとき

症状で怒られている場合は、そのことを感じ取れなかったことをわたしは謝ります。どうしてか・・・・

一つ目に、認知症で言葉の理解能力の低下があります。どこまでの文章で話したらいいか、動作だけに絞って伝えたほうがいいか、私が知ろうとしていなかったからです。

2つ目に高齢で耳が遠くなったり、目が見えにくくなり、これも私が「どこまでわかられるのか。」知らなかったからです。

例えば、

「活動をしますから、起きましょう。」と私が話したとしても、

認知症の方がその言葉をキャッチできていなければ、

「何も言わずに急に力を加え、身体に触れ、起こした。」

という感じ方をされてたということになります。

もっと言葉を分けて、「活動します。」「起きます。」がよかったのか?

「起きます。」「座ります。」

「動きます。(歩きます。」「活動しましょう。」

がよかったのか、

言葉より書くほうが良かったのか

絵で伝えたほうがよかったのか

いろいろなアプローチが考えられたのに、おろそかにしたので、

その点を謝って次に活かします。

なので、わたしは謝ります。

記憶障害のとき

記憶障害で食べたことや泊まること、活動を忘れられたときは、

まずは話をしっかり聴きます。話の途中で説明したりしません。

聴いたあとにどう感じたのか聴きます。

それから、

「忘れられていること。」

「予定」を話します。

どうしてかというと、まず、大切にしたのは「認知症の方自身が自分で考えて言われたことをききたい。」と思うからです。私の時間軸で発言を否定するのは違うと思っています。

たとえば、

「わたしまだ、ごはん食べてないのよ。」と言われたら

「もう食べたよ。」といきなり言わず、「食べてないのですか。」と返します。

食べてないという言葉に対して、「悲しいですね。」「お腹すきましたね。」と想像できる気持ちも返します。

でも、ごはんは食べているので、「実は・・・」と切り出して、食べたこと、そのときの様子を話して、続けて、「次は○○時にだしますね。」と伝えます。

ご飯の様子を聞いて思い出す人もいます。

納得は出来ないけど、気持ちを聞いてくれたことで、折り合いをつけてくださる人もいます。

次の予定を聞くことで納得される人もいます。

納得できず、怒られる人もいますが、その時は距離をとります。付かず離れずの距離感です。

なので、まず、しっかり出来事を聴く(現実とちがっても)

       忘れている出来事を伝える

       次の予定を伝える

       距離をおく場合もある

この点をおさえて、関わりをもつようにしてます。

もちろん、わすれるという病気なので、上記のやりとりも忘れられます。

でも、私は同じように付き合います。時間の関係で短くなったり、じっくり話したりと変化はしますが、ベースの対応は同じです。

まとめ

基本的に認知症があっても、なくても、人としてすることは同じです。

しっかり伝わっていなかったら謝る
伝えなおす
出来事をしっかり聴く
出来事に対して感じた相手の気持ちを聴く
事実を伝える
自分だったらどうするか対応策を伝える
怒っていたら、おさまるまで待つ

私は、この7つを基本に関わらせてもらってます。一度、お試しあれ。

いろいろ、ゆったりと書いてきまーす。